tkshさんの映画レビュー・感想・評価

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バベル(2006年製作の映画)

4.6

流石のイニャリトゥ、素晴らしい構造と演出。
それぞれのレイヤーで、みんな不満を抱えているのが良い。自覚的で明確な悪意が無いのに、ズレて悲劇を生む構造も良い。時間の尺度が違うこと、命を失う事や道を踏み外
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キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

4.1

ツボな演出、絶妙な編集と撮影。鬱屈した青春モノには弱いです。
加えてyouth lagoonとMGMTはエモ過ぎる。

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.0

中途半端で可もなく不可もなく。劣化版『ミッドサマー』的な構造。

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.8

素晴らしい脚本と河合優実。
河合優実、どの役にも所作にまで完全に馴染んでて天才的。

生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.4

良い映画。
何より撮影監督Jamie D. Ramsayのカットが素晴らし過ぎる。
(『異人たち』も素晴らしい撮影だったし、彼が撮影した映画は追いかけたい。Filmarksの新機能で、監督だけじゃなく
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名もなき生涯(2019年製作の映画)

2.9

プロットも撮影も悪くないんだけど、いかんせん長いねん。。。
撮影はやはりルベツキの方が好きです。

ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.5

どこまでも清々しいくらい潔い映画。
もうひと捻り、表現か構造に何かウィットに富んだものがあればより良かった。

THE NET 網に囚われた男(2016年製作の映画)

2.0

特に何も良いところが無かったのだけど、キム・ギドクってこんな感じなの…?
予告編だけがやや良いハリボテみたいな映画。

市子(2023年製作の映画)

4.2

杉咲花がこんなに素晴らしい役者だと知らなかった…圧巻だった。
プロットも素晴らしい。(片山監督的でもある)
撮影(春木康輔)がもっと良かったら傑作になり得たのでは。

Winny(2023年製作の映画)

2.9

落ち着いた演出は良かったのに、突然クサい演出が混ざったり不要なカットがあったり、もう少しスリムな編集なら良かったかも。何より愛知県警ストーリーが要らなかった。
東出の演技、悪くないかもと思ったけど本人
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.6

若干のツッコミどころはあるものの、タイにおける呪物文化を知ってしまった今、この物語で描かれている内容をあまり馬鹿にできない。
(面白半分で呪物屋さんに冷やかしに行ったら、翌月人生初の骨折を経験しました
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

みんなの演技と最後のシーンが素晴らしい。
アスガー・ファハルディ監督にも似た、怒りや暴力がもたらすネガティブな影響の描写は絶妙だと感じる一方で、許しの描写はややご都合主義に思えてしまうのは私の性格のせ
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異人たち(2023年製作の映画)

4.4

プロット、演出、撮影(Jamie D. Ramsay)全て素晴らしい!
人格形成期に抱えた痛みの引きずり方の描写が素晴らしくて惚れ惚れして泣けた。

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.9

プロットも編集もカットも全然良くない。
前半はちゃっちいミッションインポッシブルで、後半はちゃっちいパロディ詰め合わせ。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.0

体調悪い時に見る悪夢みたい。
男性に対する恐怖心という側面での描写は面白かったけど、映画としての纏まりはあまり理解が及ばず。。。

Guava Island(2019年製作の映画)

3.5

豪勢なMV。
しかしChristian Sprengerのカットが素晴らし過ぎるんだよな〜インタビューによるとデジタルのAlexa LFにSuper16レンズを使って撮ったらしい。

真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.9

フェルメールの絵画を意識した素晴らしいカットと無駄のない編集がとても良い。
この頃のスカヨハが纏う雰囲気、唯一無二。
ハイライトが飛んだり黒が滲んだり解像度が悪いのがもったいないので、リマスタリングし
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逃げた女(2019年製作の映画)

1.5

会話劇も撮影も単調過ぎて、これを楽しむ感性は私にはなかった。
ズームはまだ良しとして、寄った後にヌルヌルと役者を追いかけるカメラワークが許せなかった。(しかもカメラもレンズも映画用では無い気が)

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

女性を巡る状況に対する皮肉構造、編集、音響、演出は素晴らしい。

ただ、ヨルゴス作品としては“正し”過ぎるんだよなぁ〜全然狂ってない。
ヨルゴスの初期4作の様な日常のちょっと先にあるユニークな視点・世
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

2.5

エドガー・ライト監督、『ベイビー・ドライバー』もそうだったけど、それっぽい撮影を繋げて映画にしてるんだけども、ストーリーテリングとか演出が全然。MVの方が向いてる気がしてしまう。

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.3

グァダニーノのカット割、編集はどんどん凄くなってて素晴らしい。
Arseni Khachaturanのコダックフィルム撮影もとても良かった。キャリア浅いのにすごい。
そして何よりマーク・ライランスの怪
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.1

大筋でプロットは悪くないのに、細かいツッコミどころの蓄積で最終的にもったいない。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

1.0

くそ編集、くそ撮影、ダサいセリフ、ダサい演出、無駄なキャラ、謎キャスティング、ダサいJポップタイアップ、全てのくそ映画要素をコンプリート。
河合優実の存在感すらも霞むくそ映画。

・カルチャー界隈に身
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.7

ガスが撮ってElliott Smithの音楽のせたら悪くなりようがないよね、な優等生映画。

セールスマン(2016年製作の映画)

4.3

毎度素晴らしい脚本と演出。
主人公の家にイニャリトゥ『バベル』のDVDがあったのも良かった。
アスガー・ファルハディ監督、最高です。

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.0

なるほど、こりゃすんげぇ可愛いわナタリー・ポートマン!
そしてゲイリー・オールドマンは素晴らしい役者。

ルック・オブ・サイレンス(2014年製作の映画)

4.5

教育と宗教は洗脳だよな〜そして視野を狭める要因になる。

インドネシアを描きながら欧米との関係性を炙り出して、視聴者を他人事にさせない点も素晴らしい。

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.0

ヨルゴスの世界観と視点、演出は最初からずっとヨルゴスだったらしい。
カットもとても良くて、予算が限られてる映画は演出とカットの工夫で化ける事を再認識。

アクト・オブ・キリング オリジナル全長版(2012年製作の映画)

4.5

クレジットに埋め尽くされたanonymousまで含めて、ドキュメンタリーとしての撮れ高と構造が異次元。

バービー(2023年製作の映画)

2.9

物事にはグラデーションがあるわけで、結局二項対立的でオセロの様に白黒行き来する構造は好みでは無い。(『TAR』との差)
その上で、お母さんが演説で洗脳を解くという展開も、セリフで説明する演出的ダサさが
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