ガクさんの映画レビュー・感想・評価

ガク

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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

4.8

途中からずっと胸騒ぎするが、嫌な予感は想像以上に的中。

10代の頃、車同士の事故(被害者)でとても親切にしてくれた自動車工場の社長さんがいた。学生で一人暮らしの私を気遣い親身にサポートしてくれた。田
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ファーナス/訣別の朝(2013年製作の映画)

2.2

全ての人の動機が薄っぺらい。少し単純、単調だった。鹿のシーンはよい。

ミッシング(2024年製作の映画)

4.9

吉田監督作品は犬猿以降、全部見ており、今回は空白に違いが、今までになく心が洗われた。
人と人のズレから生じる嫌悪が増幅していく作品が多いが今回は、あからさまでなくギリギリの嫌悪感がリアルで良かった。
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楽園(2019年製作の映画)

3.0

タイトルの楽園とは程遠く、地獄の田舎町。田舎は、のどかで人がよく、自然が広がっていいね!を全て覆す。
実際、似たような田舎に住んでいたが、本当に村の掟や村八分はある。
寄り合いに顔を出さなければ、翌日
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市子(2023年製作の映画)

4.9

杉咲花が凄すぎる。年齢ごとの回想シーンで佇まいまで変えて色んな市子を演じている。
何かを見ているようで見ていない空虚な目。何気ない中でのセリフが意味深でもあり、そうでないような感じもする表情。

我々
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

2.5

アクション映画だが退屈すぎて3回寝た。ダイハード的なのを期待していた。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.8

切ない。ただただ、切ない。父と娘の思い出旅行。父の視点、娘の視点、そして父と同じ年齢になった娘の視点と3人の立場から考えさせられるストーリー。一切説明はなく、親子で過ごすバカンス先の青い空、青い海が続>>続きを読む

うまれる(2021年製作の映画)

4.0

これは凄いものを見た。細かな設定や動きセリフまで完璧な30分。子がいじめで殺されたニュースを見ると復讐してやればいいのにと思う心情をそのまま映像化している。

マザー!(2017年製作の映画)

3.8

日本で公開中止となった問題作。意味がわからないけど面白い。恐らくキリスト教の話を例えているんだと思うが、映画というより舞台を見ているよう。次から次と現れる不可解な訪問者。神やマザー視点からみると人の愚>>続きを読む

黒い家(1999年製作の映画)

3.8

森田芳光による独特の映像が堪能できる。保険会社での打合せ場面が好き。そして、大竹しのぶがトラウマになるぐらい怖い。人間の闇と犯罪系は韓国ノワールで流行る前に日本がやっていた。韓国はこの手の話は好きだろ>>続きを読む

イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

3.5

これ、本当にクローネンバーグ?と思うほどクローネンバーグ味が無かった。でも日本の仁義映画みたいで面白かった。主役のヴィゴ・モーテンセンがかなりカッコ良い。

ポゼッサー(2020年製作の映画)

3.8

なんなんだ?これは。ありそうでなかった設定。人の脳に宿り暗殺するビジネス。乾いた弾丸の音、血しぶき具合がいい。顔が傷つく描写が多く、なぜここまで顔を壊すのかと思う。心臓や脳天でなく顔。合わない人も多い>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.3

アウシュヴィッツを生き延びた老人の復讐の旅路を描いたサスペンス・ドラマ。最愛の妻に先立たれ、認知症も日々悪化していく90歳の老人ゼヴ。ある日、友人のマックスから1通の手紙を託される。それはアウシュヴィ>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

池袋グランドシネマサンシャインでみた。全て1.43:1で撮影されていないため、パラパラと画角が変わる。気にならない人はいいが、僕は気になって集中出来なかった。
最寄りのIMAXでいい、というかその方が
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アオラレ(2020年製作の映画)

2.8

サイコパスなおじさんに追いかけ回される映画。
はじめから終わりまでハラハラ。
なぜ今通報しない!
なぜまた車乗る!
ここで隠れろ!
とハリウッド映画でありがちな演出が多くて突っ込んでしまいます。
韓国
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.5

原作は読んでいた。ほぼ忠実に描かれていた。3.11以降、いや、少し前あたりから日本はグローバル化のスピードに遅れ自己肯定感が下がり若者に限っては未来に希望が持てなくなった。そこへ地震、津波と、極め付け>>続きを読む

雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)

3.0

和製スタンドバイミー。子供の頃は子供の世界があり、それなりに大人並みの悩みがある。両親のこと、友達のこと、学校のこと。いずれ大人になりごまかしながら生きていく。純粋さ故の苦悩。心情の変化、揺らぎが丁寧>>続きを読む

ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.0

またトラウマになる映画をみてしまった。映画とは、物語があり、感動した、勇気をもらった、考えさせられたなど物語に没入するのだが、これは違う。ドキュメンタリーでもない。
ひたすらニューオーダー(新体制)に
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

Part2が始まるのでずっと気になっていたDUNEをやっとみた。
公開当初は大ブーイングが巻き起こっていたが、それは3部作になることを知らされてなかったため、肩透かしをくらったんだと思う。今は3部作あ
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

2.8

ロメロ監督ということで見たのだが、、。
老人になると教会も医者も相手にしてくれない。誰も助けてくれず役割もない。
お金がなければ生き地獄。といいたいのか?
歳をとるのが恐怖に感じる映画。

P2(2007年製作の映画)

3.0

クリスマス・イヴの夜、残業で帰りが遅くなり不運にも地下駐車場に閉じこめられてしまったヒロインに襲いかかる戦慄の恐怖を描く。
終始ハラハラ。女優さんかわいい。90分ちょいしかないのに長く感じた。閉鎖され
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みぽりん(2019年製作の映画)

-

昔、ザザンボというインディーズ映画があった。検索すると出てくる。
当時、田舎町に住んでいた頃、街の電柱に気味の悪い映画予告のポスターが大量に無造作に貼られた。一回限りの上映会は、その不気味さから町中で
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.8

大友克洋の童夢とは全く違う話だが画面からは作家への敬愛を感じた。こう言う形での漫画からの映像化はいい!団地や子供達の不気味さは大友 克洋そのもの。終始張り詰めたサイキックバトルは、こちらの脳にも響いて>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

2.8

前評判が良かったので期待しすぎた。至って普通の話だった。それは一昨年の鎌倉殿の免疫があり過ぎるからとも言う。

フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

3.5

普通の人が狂っていく好みの映画。角刈りのサラリーマン、マイケル・ダグラスが会社をクビになり渋滞の道路から怒り爆発。迎え撃つのは冴えない定年退職を迎えた老刑事。足と会話で捜査するタイプ。過去の出来事から>>続きを読む

最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.8

デヴィッド・フィンチャーのザ・キラーより面白かった。こちらの殺し屋の方が非現実的なのにリアル。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.8

この映画の内容を分かった、分からないで済ますようなものでもない。「君たちはどう生きるか」もそうだが意味を求めてはいけない。「君たちはどう生きるか」よりは観客を楽しませようとするエンタメがあり何倍も面白>>続きを読む

夜を走る(2021年製作の映画)

3.5

だいたい田園風景、解体屋、車が出てきたらきな臭い映画がはじまる。そこにヤクザと宗教が絡んで尚良い。実際、田舎の方がヤバい話が多く、不倫と嘘とパワハラが日常のような気がする。かなり偏見。会話がリアルで丁>>続きを読む

セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ(2000年製作の映画)

3.2

鬼才ジョン・ウォーターズが映画にとりつかれた青年が始めたクレイジーな映画製作の模様を描くコメディ。ハリウッド女優ハニー・ホィットロックが主演作のプレミア上映会で誘拐されてしまう。
パンクでバカで最高な
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.0

キャンプ場へ向かう8人の若者たち。その途中、山の中で車がパンクしてしまい助けを求めて歩き始める。トンネルを抜けてたどり着いたのは、奇妙な村だった。阪元監督のシュールな笑いとアクションが満載。若者達の胸>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.8

人生の全てが詰まっている作品だと思った。人間は哀れ。人は冒険による経験と知性が大事だなと。18歳未満は見れないが全ての少年少女が観ればいいと思った。人の成長を体験できる映画。不気味さと美の世界は楳図か>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

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フィンランドの首都ヘルシンキに暮らすアンサは理不尽な理由で失業する。彼女はカラオケバーである男に出会い、お互い惹かれ合う。しかし、2人には厳しい現実が訪れる。

ヨーロッパの憂鬱さが充満している。そこ
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忘れられぬ人々(2000年製作の映画)

3.0

木島、伊藤、村田の老人3人は戦争で共に戦った親友同士。ある日、彼らは亡き戦友の孫娘と出会い、戦友の集い “戦友会“に誘い交流を深める。だが彼女の恋人は霊感商法に手を出しており、その魔の手はやがて老人た>>続きを読む

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