あらためて昭和の邦画三昧さんの映画レビュー・感想・評価

あらためて昭和の邦画三昧

あらためて昭和の邦画三昧

映画(187)
ドラマ(1)
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(1966年製作の映画)

3.0

貧困と高利貸しとに閉じ込められた女は格子の外の学生に恋するも叶わずに雁のように舞い戻る。

にっぽん・ぱらだいす(1964年製作の映画)

3.0

売春防止法による置屋の最後の一日までの走馬灯は蛍の光と一人の娼婦の毒死で終りを告げる。

我が家は楽し(1951年製作の映画)

4.5

勤続表彰の金一封や娘が愛する人はおろか家まで失いそうな家族はけれどもけなげで泣き笑いそして歌う。

夫婦善哉(1955年製作の映画)

4.5

大だなの放蕩息子と駄菓子屋の才覚娘の地震に始まるかけおちは共白髪を予感させるゆっくりと降る雪に濡れる。

ママおうちが燃えてるの(1961年製作の映画)

3.0

離婚し六人もの子を引き取るも病死あり障害あり反抗がありつつ成長があり帰宅後は子に囲まれる。

路傍の石(1964年製作の映画)

4.0

父のせい母のため進学を諦めた丁稚奉公は名まで奪われたがどんな環境にも魂までは奪われず。

あの橋の畔で 第2部(1962年製作の映画)

2.0

愛する男が死んだ失意のなかで女は愛のない結婚をするもそれは過ちで男は生きていて愛も生きていた。

あの橋の畔で 第1部(1962年製作の映画)

3.0

女との約束を果たせなかった男は二度もの事故で身心とも喪失しかけるも他者の妻となった女の執念で過去が目覚める。

黒の挑戦者(1964年製作の映画)

1.5

弁護士がなぜか探偵のようで被害者にも加害者にも惚れられるが秘書のおにぎりがお気に入りで最後はアクション。

手をつなぐ子等(1948年製作の映画)

4.0

見放された廊下の子も見捨てられた悪童も優等生もみな一人の教諭に育まれて卒業式を終えて手をつなぐ。

愛のきずな(1969年製作の映画)

3.0

殺したはずの女とやりなおそうと再出発するも手を伸ばすとオパールの手に拒絶されてやりなおせない。

事件(1978年製作の映画)

4.0

汚された姉は純粋な男を愛すもそれは純粋な妹の男であり二人に捨てられる姉は純白のジャンパーへと抱きつく。

雪国(1957年製作の映画)

3.0

婚約者と義母と旦那と妹分とを失っても東京からの旅人を恋するも恋は愛にはならずに芸者は三味線を弾く。

雪国(1965年製作の映画)

3.0

妻のある東京人が刹那的に訪れた温泉町で見たひたむきに生きる女たちの純粋を冷たい雪の上の雪晒しに重ねる。

広い天(1959年製作の映画)

3.0

戦時中の子どもは無力で手紙一枚落としてしまえば頼るは他者の善意のみで彫った兎と遥々旅する。

黒の試走車(テストカー)(1962年製作の映画)

2.5

人の心よりも命よりも重要な新車の機密を暴き暴かれることを放棄した次期課長は黒い販売車とすれ違う。

ある殺し屋の鍵(1967年製作の映画)

3.0

踊りの師匠は砥いた針で人を消す裏稼業で自分が消されそうになった恨みは晴らすが報酬の鍵は捨てる。

ある殺し屋(1967年製作の映画)

3.5

小料理屋の亭主は針の一刺しで人を消す殺し屋の裏稼業で女房も子分も持たず信じず墓場を去る。

黒の超特急(1964年製作の映画)

3.0

田舎の小悪党が女と組んで野良犬と大悪党をユスるも小悪党は悪党になりきれずカネを棄て敵を討つ。

黒い画集 ある遭難(1961年製作の映画)

3.5

銀行員の支店長代理は妻と部下との関係を知らぬ顔でピッケルを磨きつつ鹿島槍ヶ岳での遭難の計画を練る。

噂の女(1954年製作の映画)

3.5

男に娘を奪われそうになった遊郭の女将は高みから恋を語りその下には恋さえできない遊女が「あとからあとからなんぼでもてきてくんねんなあ」。

けものみち(1965年製作の映画)

3.5

ひとのみちを外れた女が身を任せたのはけものばかりの欲まみれの屋敷で最後は裸でそのみちを去る。

簪(かんざし)(1941年製作の映画)

3.0

日陰者の女が簪を風呂に落としたことから日向にいる男と出会いともに一本橋を渡りつつ日向を知る。

風の中の子供(1937年製作の映画)

4.0

賢兄愚弟の弟が父の逮捕で叔父宅へ預けられるも悪戯三昧で帰されて父の容疑も晴れて相撲をとる。