ヒラノさんの映画レビュー・感想・評価

ヒラノ

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ありふれた教室(2023年製作の映画)

4.5

「ありふれた教室」。問題作だと思うが、肝心のラストが私には理解不能。ここで製作者の姿勢を見せてほしかった

関心領域(2023年製作の映画)

5.0


「関心領域」、やはり凄い映画でした
「ミッシング」が石原さとみを中心とした俳優陣の熱量で押し切る「動」の映画だとすれば、この映画は明るさを極力抑えた暗い映像と心臓を鷲掴みにされる音の演出で観客の内面
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ビッグ・トレイル(1930年製作の映画)

4.2

ジョン・ウエインが「駅馬車」でブレイクする前の西部劇主演作、監督は、ラオール・ウォルシュ。まるで開拓時代のアメリカの姿をドキュメンタリータッチで描いてるような映像、特に馬車や牛を引き連れての大移動の場>>続きを読む

白熱(1949年製作の映画)

4.8

ラオール・ウォルシュ監督とジェームス・キャグニーが「彼奴は顔役だ」以来のタッグを組んだギャング映画。当初の脚本が気に入らず、主人公のキャラクターをマザコンで短気なギャングのボスにすることをキャグニーが>>続きを読む

碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.9

「狐狼の血」「凶悪」の白石和彌監督の時代劇映画。いつもの映像で描く暴力性を極力抑えながら四季の移り変わりを織り交ぜながら詩情ある時代劇の秀作に仕上げてくれた。
草薙剛、清原伽耶の二人が胸を熱くする好演
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ミッシング(2024年製作の映画)

5.0

間違いなく石原さとみの代表作となる映画。圧倒的な存在感、全編を通じてほぼスッピンて演じた女優魂。中村倫也、青木崇高、森優作などの助演陣も素晴らしいパフォーマンスなのだが、石原さとみの存在感に引きずられ>>続きを読む

バワリイ(1933年製作の映画)

4.5

ラオール・ウォルシュ監督のエンタメ作品。ウォーレス・ピアリーとジョージ・ラフトによるコメディタッチの痛快作。名子役と言われたジャッキー・クーパーが対立する二人の間に入り和解になる物語となっているが、こ>>続きを読む

暗黒の命令(1939年製作の映画)

4.9

「駅馬車」の名コンビのジョン・ウエインとクレア・トレバーが出演したラオール・ウォッシュ監督の西部劇の快作。活劇としての醍醐味か満載。タイトルの印象とはかけ離れたエンタメ感。ジョン・ウエインは、この当時>>続きを読む

彼奴(きやつ)は顔役だ!(1939年製作の映画)

4.9

ラオール・ウォッシュ監督、ジェームズ・キャグニー、ハンフリー・ボガード出演のギャング映画の傑作。第一次世界大戦に出兵した男が職を失い、密造酒の運び屋から、酒場の経営者にまで成り上がる禁酒法の時代を生き>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

「ドライブ・マイカー」の濱口竜介監督の映画。今回は、著名俳優は出演せずドキュメンタリータッチで淡々と物語が展開する。「パーフェクトデイズ」は、役所広司という大きな存在感ある俳優の力で乗り切ったが、今回>>続きを読む

瞼の転校生(2023年製作の映画)

4.9

これは尊敬する先輩に勧められて観た。
思わぬ拾い物‼️胸が熱くなった。旅回り一座で役者を演じる少年と引きこもり気味の優等生の友情を優しい眼差しで描いていた。何年か前には号泣した「SABAKANサバカン
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陰陽師0(2024年製作の映画)

-

山崎賢人が出演してるという理由だけで観ました。山崎賢人は、きちんと仕事をしてましたが、内容に刺さるものがひとつもありませんでした
「キングダム最終章」で仕切り直ししよう

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

2.9

おそらく「ゴジラー1.0」よりも何百倍もお金をかけてる映画だと思う。でも「ゴジラー1.0」や「シン・ゴジラ」の時のような感動が全くない。ゴジラとキングコング以外にも、モスラまで登場してるのに映像のダイ>>続きを読む

リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

4.8

フランスのアニメーション映画の傑作!
登場人物たちのキャラクターの魅力、アニメの配色が素晴らしい
大好きなフランス映画「アメリ」をアニメーションで観てる気持ちになった
基本、フランスはユーモアの国なの
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.0

クローネンバーグ監督の息子が監督した映画。私には刺さらなかった
主人公を追い詰める隣人の女優が、あまりにも卑劣で感情移入出来ず‼️

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.9

ゴールデンウィーク恒例のアニメ映画
毎年、内容がグレードアップしてるのが嬉しい。今回は怪盗キッドと工藤新一にまつわる秘密がラストにわかる‼️
最初から最後までエンタメ精神を貫いてる制作陣に大拍手👏

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.7

幼少期に出会った男女が成人して、最初はオンラインで再会して、直接再会、別れまでを淡々と描いた瑞々しい恋愛映画
切なくて、懐かしい世界観を描いた監督の手腕!

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

4.9

クリント・イーストウッドとセルジオ・レオーネとエンニオ・モリコーネのマカロニウエスタンの集大成と言える大作‼️3時間という上映時間を迫力ある映像とガンファイトで圧倒的に盛り上がる
今回は、リー・バン・
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.8

私が少年時代に心躍らせたプロレスラー、鉄の爪・フリッツ・フォン・エリックと彼の息子たちが襲われた悲劇。プロレス愛を持って演出したジョーン・ダーキン監督の演出が光る!ザック・エフロンは、彼の代表作になる>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

原爆の父と言われたオッペンハイマー博士の半生を描いたクリストファー・ノーラン監督渾身の大傑作‼️3時間の上映時間も、ものともせずに、圧倒な映像力で描ききった
主演のキリアン・マーフィーを中心にエミリー
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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

4.9

テレビ映画「ローハイド」以降、ハリウッドで燻っていたクリント・イーストウッドが再生したマカロニウエスタンの大傑作。
黒澤明監督「用心棒」を脚色して、イタリアならではの脂っこい粘着質的な西部劇を、セルジ
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夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

-

クリント・イーストウッド主演、セルジオ・レオーネ監督の傑作西部劇三作品の一つ。リー・バン・クリーフも加わってケレン味たっぷりの映画となった。エンニオ・モリコーネの音楽と映像が素晴らしい👍

青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

4.9

今は亡き若松孝二監督へのオマージュ。若松孝二を演じた井浦新が圧倒的に素晴らしい!この映画を観ると、天才は時には暴君になる、ということがよくわかる
蜷川幸雄、つかこうへい、私が敬愛する人間は皆、共通して
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.9

金子修介監督、久しぶりのホームラン‼️面白い、そして怖い!特に少年役を演じた羽村仁成か凄い。淡々としながらも、平然と人を殺していく冷徹な表情が怖い。
最後は主演の岡田将生まで殺してしまう
もしかしたら
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.9

町田そのこの傑作小説を成島出監督が演出した傑作。町田そのこの小説世界を見事に映像化した
杉咲花、志尊淳が素晴らしい。何回も泣きそうになった 必見

レディ加賀(2023年製作の映画)

4.0

小芝風花主演の地方創生ドラマ。寂れた温泉旅館の後継者として、心ならずも帰省した小芝が加賀の人たちとの触れ合いにより自分を取り戻していく。小芝風花以下、若い俳優たちの瑞々しい演技が気持ちいい

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.8

ビクトル・エリセ監督が「ミツバチのささやき」以来31年ぶりに監督した映画
淡々と物語が進む中、主人公の抱える心の闇がだんだんと明らかになっていく。当時監督した映画撮影途中て行方不明となった主演男優を発
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.8

予想以上に良い映画だった
上白石萌音と松村北斗の二人が好演‼️ラブストーリーではない視点で主人公の二人を描いたことが好感を持てた

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.9

テアトル新宿にて観た
岡山天音が笑いに人生を賭けた男の苦悩を熱演。私は個人的に、お笑いのバックステージものが大好きなので興味深く観れた

カラーパープル(2023年製作の映画)

4.7

スピルバーグ監督作品を新たにミュージカル映画としてリニューアル。原点は同じなので、オリジナル映画で受けた感動は失われてなかった
「ウエストサイドストーリー」は、失敗だと思ったが本作は、うまくリニューア
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.8

まずタイトルに惹かれて興味を持った
何よりも主演のサンドラ・ヒュラーの存在感が凄い。無実なのか殺してるのかの境界線を見事に演じていた
彼女のもう一つの出演映画「関心領域」も期待大!

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

ホアキン・フェニックス主演のホラータッチのコメディ。極端な恐怖神経症を持つ男が外に出だことにより錯乱していく様子をホアキンが怪演。こういうネガティブな役だと、俄然光る俳優だ

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.8

古川琴音主演のモダンホラー映画。映画を観ていくうちに不気味さが徐々に増していく下津監督の演出手腕に着目

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

-

エマ・ストーンが二度目のオスカーに輝いたファンタジー要素を持ったアダルトなSF映画。とにかく、エマ・ストーンがエグすぎるほどの怪演‼️決して好みではないが、凄い

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

4.0

アメリカの名女優ジュリアン・ムーア主演のハートフルな親子ストーリー映画。音楽を通じてしか世の中とコミュニュケーション出来ない息子と母親の葛藤が、丁寧に描かれていて後味が良い

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.8

「キングダム」で、すっかり映画俳優のイメージを固定した山崎賢人のもう一つの代表作。冒頭からクマとの格闘場面があり、アクションとエンタメ精神に溢れている。
次作も観るだろう

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