このレビューはネタバレを含みます
現代美術館で展示される映像作品のようなアート寄りの映画だった。
ホロコースト、アウシュビッツに関する史実の知識があってあらすじ以上の情報を仕入れた状態で観ると、悪く言えば、観た人全員が同じ感想になら>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
舞台はほとんど学校内。
ぶつけ合っても折り合わない主義主張。
スタンダードサイズの狭い画角も相まって、終始緊張状態でストレスフル。
下手なホラー映画よりよっぽど不穏で怖かった。
ラストの解釈がまだ解>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
冒頭、プールでデッキチェアを貸したときから、値踏みが始まっていたのだろう、「言わざる」招待客に相応しいかどうか。
劇中感じるのはオランダ人夫婦への不可解さや恐怖だけではなく、彼らを必要以上に受け入れ>>続きを読む
ラストカットのララの表情がとても明るかったことと、父親が全力でララの味方であり続けていたことで救われた。
その前の彼女のとった行動が途中から読めてしまって、頼むからそれだけはやめてくれと祈っていたので>>続きを読む
積極的には観ないジャンプのラブコメ。
観たい気分のときもある。
ユ・へジンにしか出せない味が出ていて良かった。
韓国映画によく出てくる坂のある風景が好き。
言葉にできない感情を言葉を極力使わずに描くことに徹していて最初から最後までどの場面も繊細で美しかった。
久しぶりのインド映画のテンションに気持ちをチューニングするのに時間がかかったけど、主人公のようにバカ正直な気持ちで観ることで楽しめた。
ほとばしるエモーション、過剰なスローモーション。
幻想的な映像や音楽の使い方に序盤はアフターサンに似た匂いを感じながら吸い込まれるように観ていたら、いつの間にか現実と非現実が曖昧になってきて予想外の展開に驚いた。原作を知らず、あらすじも頭から抜けてい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ハッとするシーン、狙ってるなぁと思うようなシーンが散りばめられている。
ストーリーや結末がどうこうというより、良いシーンを沢山みることが出来て満足だった。
・芸能事務所内のデスクでタバコを吸う社長のポ>>続きを読む
物語のオチ自体はありがちなミステリーといった感じで今見てしまうと驚きは少ないけど、過去と未来のシーンを少しずつ並行して見せる編集で、1つに繋がった時の気持ちよさがある。
もしノーラン映画と知らずに観>>続きを読む
IMAXレーザーGTとドルビーシネマで2回鑑賞。
キリアン・マーフィーの青い目と低い声とニュアンスのある表情が全部活かされていて、大きな画面で顔のアップと彼の頭の中に浮かぶ主観イメージを非常に圧の高>>続きを読む
ラブストーリーが苦手な理由のひとつに、自分の中にある幼いままの精神性を突かれるのが痛いからというのがある。
突いてきました。男ってやつは…なのか?
リアルな分、映画的な面白さはあまり感じ取れなかったけ>>続きを読む
原作1巻目の触りだけ読み始めたタイミングで劇場公開を知り、あえて続きは読み切らずに先に映画を観た。
あのちゃんがハマり役で、このキャラでストーリーをグイグイ引っ張っていく感じがとてもエモい。
後半の>>続きを読む
公開時に触手が動かず未見だった前作は直前にサブスクで鑑賞したものの、引の絵で魅せる映像美は自宅では魅力半減。ストーリーの起伏が少ないこともあって眠くなってしまった。
やはり映画館で観ないと意味がないと>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
全然解釈が追いつかないけど、悪夢のトゥルーマン・ショーだった。
だいぶ胸糞クレイジーな展開満載だけど、もっともっと滅茶苦茶でもいいぞと思ってしまった。
ラストの海上裁判のシーンだけがボーの妄想で(>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ミステリー調の予告編のイメージとは確かに違うけど、予告編にも出てくるやりとりがこの映画の主題のようだった。
「待って、私は殺していない」
「そこは重要じゃない」
殺人か自殺か事故かを謎解きで解明す>>続きを読む
後半になるにつれ緊迫感が増して時間を忘れた。
色々ツッコミどころはあっても、しっかり世界観が作り込まれているので嘘っぽさを感じないのが韓国映画の凄いところ。
暗闇のシーンが多いので、映画館で観ること>>続きを読む
感動するシーンでもないところで、気がつくと涙が溢れていた。
どこを刺激されたのか説明できない。
感動を煽ることも悲壮感を誘うこともなく、ほどよい距離感で見守るカメラと、後半になりにつれ画面内に充満し>>続きを読む
「Here」がとても良かったので同時公開されている前作も鑑賞。
こちらも眼差しが優しい。
夜の街の切り取り方、時間の経過の見せ方が好み過ぎる。
車に乗せてくれた店員の女性と家族の名前は伝えあったけど互>>続きを読む
登場人物が皆穏やかな話し方で、ちょっとした気遣いがあって、悪人も、声を荒げる人も登場しない。
移民をテーマにした映画にはあまり見られない穏やかで静かな時間が流れる。
「厳しい現実」のようなものは直接>>続きを読む
バリー・コーガンのサイコパスっぷりはいつも通りだし、胸糞映画には免疫あると思ってたけど、この映画はただキモいだけって思ってしまった。
屋敷に住む一家が皆無防備過ぎるし、誰にも感情移入できなかったからか>>続きを読む
ファンタジー要素が強く、全編にわたってベラ本人の意思が強く感じられるので、同じくR18だった過去作『籠の中の乙女」のような不穏さや不快さを感じることもなく、後味サッパリで清々しい。
癖が強すぎて単純>>続きを読む
ゴジラシーンだけでも劇場で観ておこうと思い、期待2割不安8割くらいで劇場へ。
その時点で期待値が低いのだが、結果、馬鹿にされたような気分で劇場を後にした。
良かった点が見つからないくらい自分には全く合>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
主人公のミアは亡くなった母親から「ミー」と呼ばれていた。
結末を知ると、タイトルの「トーク・トゥ・ミー」のダブルミーニングに気づくことができる洒落た現代的なホラー。
このジャンルによく見られるキリスト>>続きを読む
2024年1本目。
ケリー・ライカート監督作は初鑑賞。
映画の中に流れるゆったりとした時間と優しいトーンの会話、暗い森の中のシーンが多いこともあって眠気を誘う。
少しだけアピチャッポンの作品と近い雰囲>>続きを読む
英語には「木漏れ日」を指す単語が無い。
木漏れ日の光と影の揺らぎのような、ドラマチックでもない日常の中のちょっとした喜びと哀しみに満ちた完璧な日々。
腐らずに日々を送るための強さを持っている。
マ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
人を家に招くためにはまずお皿とカトラリーから買い揃える必要がある。
そして食後の皿は洗うのを一瞬ためらい、カトラリーごと捨ててしまう。
孤独だけど不思議と悲壮感はない。
ラストのウィンク、2人と1>>続きを読む