あの世界で叙事詩的なことをしたかったのかな。意外にも、アクションよりも物語を紡ぐことに集中したような作品。
クリヘム、今まで思わなかったけど特徴的な声で、それが良い存在感になってる。
ウォータンクの>>続きを読む
強制か任意かっていう議論が色々な場面で行われる。職場のコーヒー代も任意といいつつ半強制的だったりするんだろう。強制と任意の間ってそれくらい曖昧で、それでも最後に映るものは強硬的なもので、結局世の中は強>>続きを読む
行政が果たすべき管理責任や説明責任が完全に放棄された地区。そこに希望が垣間見えるところが好き。"Haby"という曲をバックに、大人対若者という構図、棚を介した移民同士の物の共有など、一連のシーンが涙が>>続きを読む
背景(画面の上の方)や環境音にはおぞましいものが普通に入ってくるが、前景はあくまで不可侵領域。意図せず拾ってしまったものは徹底的に洗い流し、夜中入ってくる赤い光はカーテンで遮り、聞こえてくる叫び声は赤>>続きを読む
いつの間にか、観てるこっちがルッキズム的な偏見を持ってしまってたり、つまらない連想をしてしまってたりするのを突いてくるあたり、吉田監督は意地悪だ。それでも現代人をひたすらに否定するのではなく、小さな良>>続きを読む
悲哀に満ちた序盤から、徐々に主人公の素性が明らかになっていくにつれて普通にノワール映画になっていく。誰もいない道路を自転車で駆けるシーンの異様な空気感含め、序盤がハイライトかな。
異人同士の結託(共犯>>続きを読む
壁の向こうのあの人は苦しんでるかもしれない。背中に日焼け止めを塗る時、その人はどういう顔をしてるか?
多くの人に見られることが苦しいならば、消えた潜水マスクのように色んなものを隠してしまう水の中へと向>>続きを読む
時間をいくらかけてでも戦う者たちvs金を追求する者たちの話。
困惑!なぜあそこまで粗い映像にしたのか?行って戻って行って…を繰り返す意味は?まだよく分かってない。分かってないけど1時間半観れた。
いじめっ子顔の若い濱口竜介を見れたのは良かったし、彼の語る学校の>>続きを読む
中学3年生と19歳の大学生が主な登場人物だけど、どっちの方が子どもとか関係なくなるような感覚。梅ちゃんは中学生に混ざれるし、はっきりお姉さんに見える瞬間もある。対して劇中でフラれる中3の彼女とか、すご>>続きを読む
前作から相変わらず、怪獣の登場を全く勿体ぶらないアダム・ウィンガードの独自のスタンスには逆に好感が持てる。とは言え、前作は怪獣映画が行くとこまで行ってしまうのを見届ける楽しさがあったけど、その続編とな>>続きを読む
穴だらけの住民説明。公の場でのジャケットon Tシャツ。再びやってきた時には嘘のように真摯な態度。普通の映画なら不信感しかない開発側の人間だけど、途中の車内会話シーンがあるから胡散臭さよりもこの人たち>>続きを読む
役割や権威に囚われた人たちが、一度死んだに等しいくらいズタボロになり、また同じ所に集まってくる。話としても良いし、出てくる人たちや物がとにかく面白かった。
携帯電話が定期的になるように設定してる津田寛>>続きを読む
死んでしまった両親が当時のままの姿で現れる。再会は喜ばしいことだけど、社会的価値観まで当時から変わらない両親との対話により苦しさが浮き彫りになる。母親との会話でアダムに向けられる目はまさにstrang>>続きを読む
PCの脇に並べられたカップや本など、インテリアがお洒落にデザインされ過ぎてるのが気になった。地下鉄や飲食店も、実際はもっと汚くて乱雑なのでは?
そんなことを思いつつも、クライマックス以降は言語の壁の>>続きを読む
上手く言葉で表せないが、究極的には死についての映画だった。命を奪うことを肯定とも否定ともと言えない絶妙なラインで描きつつ、リンダが死とは何かを理解するに至る映画だった。
夜の道路の灯りの表現にも驚い>>続きを読む
「俺が法律だ!」が衝撃的。みんな限界だ。
電車の後ろ向きの座席から滲み出る行き詰まり感。反乱が始まる予兆の気味の悪さ。
現代の"民衆の歌"を見た。
哀しき兄貴の映画。しかも、長男でないのに長男の立場を与えられてしまった男の話。
ケビンが自分で言ってたけど弟たちに比べて熱意がなく、その割に良い奥さんと出会い子供もできて、弟たちのような悲劇は自分の身>>続きを読む
この手の音楽映画って、音楽の制作を中心にしてMVとかミュージカル的な演出で盛り上げるのがメジャーだと思うんだけど、今作は意外にもその手前が9割。とは言え、代表曲「Mama war der 〜」を何回か>>続きを読む
ドラマ版30分×全5話で鑑賞。
映画本編と同じユニバースを共有しながらも、個体によって異なる結論へと行き着く。
観てる側からすると45年に何が起きるかを知ってるから、ビー玉が溜まっていくグラスや、実演のカウントダウンの、止まらずに進んでいく様が怖かった。そしてボタンが押された後の静寂、呼吸が浅くなった。とんでも>>続きを読む
なんであの「蛇の道」の続編がこんなに気の抜けたムードなんだよ、と楽しく観た。
けど、とあるシーンで夜中に男1人で「えぇ!」と声をあげてしまった。ゾッとした。
フェアじゃない決闘をフェアな決闘に変えてしまうモンコが確かに格好良かった。
孤独な2人を繋ぐ媒体として数学があるのだと思った。でもそれ以上に2人が出会う理由があった。哀川翔の眼鏡越しの目に色んなものが宿ってた。
「違国日記」の監督に瀬田なつきさんが選ばれたのがハッキリと分かるような、特徴がよく現れた映画。未来・過去・ifが交差する目まぐるしい展開が好き。
こちらもDVDを貸してくれた友人とPodcastで話>>続きを読む
結婚報告飲み会の気まずい視線や、動揺した時の細かい仕草など、俳優の演技が光ってたなあと。
偶然なのか?意図的なのか?というとあるシーンにも度肝を抜かれた。
詳しくはDVDを貸してくれた友人とPodc>>続きを読む
数学に囚われてあらゆるものが法則の上に成り立ってるように見えて狂ってしまう、というだけの話で全編やってのける。
サントラが大好きで繰り返し聴きたいんだけど、配信で見つからないのが残念。
「シールドが弱まるタイミングで撃ち込め!」というシンプルな序盤の戦闘が、終始全力疾走で走ったり止まったりで気持ちいい。PART1で夢に終わった大軍戦闘が今回は実現するし、前回なかなか来なかったサンドワ>>続きを読む
な、なんか不思議な見応えだ…!ちょっと演技臭すぎない?という印象に始まり、青暗い画面から漂う陰湿さ、最後最後のどういう企画なの?という驚きまで。
ラストの主人公の後ろに映るのは、あの地で否応なしに介>>続きを読む