てっぺいさんの映画レビュー・感想・評価

てっぺい

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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

4.0

【アンサー映画】
CGと分かっていても、体が錯覚する没入感。前三部作へのリスペクトに感じる製作陣の誠実さ。衝撃のラストで有名なシリーズ第一作へ、巧みな脚本でアンサームービーと化すラストが素晴らしい。
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.5

【×2映画】
日台2つの国をまたぐ合作は、2つの時間軸がリンクする美しい脚本。話の大転換が1度ならず2度までも。2世代を見事に演じ分ける出演陣と、2世代を見事に撮り分ける製作陣。見応え2倍の満足作。
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.0

【新たなるど迫力映画】
ゴジラとコングが咆哮、殴ってちぎって熱線吐いて、そして走る笑。新しいゴジラが見れるのはもちろん、タイタン映画に珍しいあの状態での巨体バトルも目新しい。

◆トリビア
○ ワーナ
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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.5

【ゼロ映画】
世界が認めたVFXチームの映像美は、期待の裏切り度ゼロ。バディ感に心温まり、実在した陰陽師の凄みを音や映像だけでなく構成で描く巧みさはガッカリ感ゼロ。

◆トリビア
○ スタジオやロケ地
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.0

【100万映画】
絡んだ糸を一瞬で解くような爽快な謎解き、青山剛昌ユニバースのキャラが総活躍するワクワク感。それもこれも、原作連載30年で初めて明かされる100万馬力のサプライズメガトンパンチが全てを
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

4.0

【変温映画】
真夏のビーチが凍りつく不思議な映像美。数々のセルフオマージュや、往年のテーマソングも健在でシリーズファンには涙モノ。描かれる家族愛には逆に心がほっこり温まる。

◆トリビア
〇今作で初め
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

【テッペン映画】
伝記映画として歴代のテッペンを獲った超話題作。“原爆の父”の苦悩と葛藤は、日本人こそ強く感じるカタルシス。ノーラン監督ならではの神演出も堪能しつつ、名実共に今年度のテッペンを獲った“
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.5

【絶景映画】
喪失と再生の物語。世界の絶景の数々が、出演陣の熱演はもちろん、物語の構成でよりキラキラ目に焼き付く。劇中で問われる“愛を終わらせない方法”に、じわりと心が温まる。

◆トリビア
〇藤代を
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

【埋まる映画】
前作より増した砂の緻密な表現に、見ているこちらも砂塵に埋まるような没入感。巨大な砂虫がうごめくど迫力バトル、緊迫感満載の決闘と、エンタメ性もグッと上がった映画の深みに埋まる。

◆トリ
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.5

【犬の映画】
「レオン」の監督が描く、孤独な男の物語。女装の理由、車椅子の訳、そして沢山の犬達となぜ生きているかが次第に明かされていく。ノワールな雰囲気もさながら、ワンちゃん達の微笑ましい名演技にも注
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.5

【杉咲花映画】
予告編で十分泣けるインパクト。杉咲花の爆発する演技力を堪能するのはもちろん、脚本の改稿から参加し、本作の姿勢を中からも外からも本気で考える彼女の思いがひしひしと伝わってくる一本。

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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

【落下する映画】
夫が落下した真相、事が“解剖”されていくことで表出する妻の真相に、妻自身も落下していく。陪審員の目線で裁判の行方に見入る没入感で、見ているこちらも映画の深みに落ちていく。

◆トリビ
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

【ボー然とする映画】
怒涛の悪夢パンチを3時間浴び続ける。そんな中にも映画の軸には映画普遍のテーマを組み込む巧みさ。そしてアッパーカットのような重量のラストに、鑑賞中も鑑賞後もボー然となる。

◆トリ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

【ほぐす映画】
PMSにパニック障害、一見固そうな映画のテーマも、穏やかな描写とクス笑いの連続で脳と心が解きほぐされる。配布される冊子の印象が鑑賞前後で変わる、映画としての影響力を持つ作品。

◆トリ
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熱のあとに(2023年製作の映画)

3.5

【熱の映画】
狂気でしかない愛の形が描かれる冒頭。そんな熱のあとに、狂気が正気に見えてくるほどの演技力と演出に惹きつけられ、色んな想像を掻き立てるラストには見ているこちらの熱が出る。

◆トリビア
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

【哀れになる映画】
大人の体で新生児の脳を持つ突拍子もない設定を、痛烈な社会風刺に転じつつ、家族愛に帰着させてしまう濃厚な一本。エマ・ストーンの体当たり本気度MAXな演技は、見逃すと本当に哀れ。

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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

【ゴールド映画】
原作の要素を巧みにまとめた脚本力。原作の迫力を見事に実現した映像力。漫画やアニメでは伝わらない実写ならではの映像表現も含めて、実写化のゴールド級の成功例。

◆トリビア
○山崎賢人は
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.5

【アクアライド映画】
海中を泳ぎ、駆け、飛び回る。アクアライドを体感するそのど迫力もさることながら、軸にあるのは兄弟愛と家族愛。普遍のテーマに心温まる、DCの一つの区切りとして1番の適切解な作品。
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.5

【たぎる映画】
多種多様な武器が飛び交い、陸海空の至る所で爆発するド派手アクションに血がたぎる。御歳77歳のスタローン御大を、“新しい血”をたぎらせる事で巧みにカバーした脚本の妙も光る。

◆トリビア
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.5

【ファミリー映画】
スパイ、殺し屋、読心術、ファミリーの内外含めたキャラの見せ場が豊富で見飽きない。アーニャの可愛さに終始身悶えしつつ、描かれる温かな家族愛に心もポカポカ。

◆トリビア
○実写と違い
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.0

【アッセンブル映画】
同時上映のディズニーキャラアッセンブル作品にテンションMAX。ディズニーオマージュ、テーマ、音楽、キャラクター、映像美と、本編にも映画の魅力がアッセンブル。100年の集大成にふさ
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

【残る映画】
歌にダンスに、チョコが宙を舞えば人々も空を飛ぶ。魔法の世界はメルヘンに溢れ、見終わると多幸感が残る。注目キャラのテーマソングは劇場を出ても脳内に延々と残る。こんな作品こそ、映画史に延々と
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.5

【巨匠×名優映画】
リアルな戦場の迫力に見入り、不貞な妻との愛憎劇に歴史上の英雄の人間臭さを見る。巨匠がアカデミー俳優で描くナポレオンは、その膨大な製作過程や思いを知るとより重厚感が増す。

◆トリビ
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.5

【ディスる映画】
埼玉に限らず、滋賀や大阪の関西圏を徹底的にディスりまくり。2時間笑いっぱなしながら、出演陣の一貫した本気度、予想外なキャストを発見する意外性も。見終わると、本作が発する意外なメッセー
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.5

【入れ替わる映画】
最強ヒーローが凸凹トリオを期せずして結成。3人が入れ替わりながら戦う摩訶不思議な映像美が最大の魅力。ラストにはビッグサプライズ。入れ代わり立ち代わり驚愕の展開を見せるMCUの中核を
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

【-1.0秒まで体感する映画】
“体感するゴジラ”をテーマとした本作は、轟音とど迫力映像でまさにゴジラを体感、終始鳥肌が立ちっぱなし。エンドロールの最後まで施された演出で、劇場の明転-1.0秒までぎっ
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.0

【アフターコロナ映画】
アフターコロナの現代に、強烈なメッセージを発信。復讐劇と思いきや、軸が変わっていく構成が面白い。笑って泣けるラブコメディで、映画愛にも溢れた、映画ファンの心にイナズマを落とす一
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.0

【AI映画】
親日家の監督による、日本アイやオマージュがふんだん。AIとの共存の是非を見る者にバンバン問いかけてくる骨太作品で、家族アイや人間アイも描く、人間の本質に迫る一本。

◆トリビア
〇アルフ
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

3.5

【ゆとり映画】
爆笑ドラマがその世界観のまま映画化。大爆笑で心のゆとりに繋がっちゃう映画。ただし終わってみれば、ゆとり世代目線での現代の社会風刺がてんこ盛り、タイトルも脚本も実に秀逸だと気づく。

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アナログ(2023年製作の映画)

4.0

【アナログ映画】
アナログのあたたかさ、それによって紡がれる奇跡の物語は、原作がビートたけしとはにわかに信じがたい。アドリブ満載、かつ迫真の演技でニノの演技力も光る。全員善人、心ポカポカになれる一本。
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沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.5

【サイレント映画】
音で戦況をはかる潜水艦映画は、見ているこちらも沈黙し耳をそばだててしまう不思議な没入感。Amazonが初めて資金投入、今後日本漫画の映画化の流れができうる重要な一本。

◆トリビア
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

【結びの映画】
“ガン・フー”という新アクションを見出してきたシリーズの最新作は、様々な“フー”のオンパレード、さらに日本が舞台と見応え満点。“報い”の他に“結び”の意味もあるコンセクエンス。そのラス
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

4.0

【勿れ映画】
ミステリと言う勿れ、出演陣の演技力や、グサグサ刺さるメッセージに胸が熱くなる。ただのミステリと言う勿れ、2段階の謎解きと緻密な伏線回収で1ミリも見飽きない。

◆トリビア
〇「僕は常々思
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劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)(2023年製作の映画)

3.5

【もっこり映画】
往年の“もっこり”連発しつつ、マッチングアプリしちゃうほど現代にアップデート。ルパンの登場も楽しみつつ、アニメ化されてない人物の登場で、物語は一気に最終章へ。シティハンターを知ってる
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

【ウェス映画】
カラフル、入れ子構造、シュールさも含めてウェス監督の世界観爆発。監督と親友だという主役のために作られたという本作は、豪華出演者の中で、辿るその運命がそのまま作品のメッセージになっている
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Gメン(2023年製作の映画)

3.5

【天役映画】
主人公と、それを演じた岸優太のキャラのリンクぶりが奇跡。天職ならぬ“天役”で、彼の演技力の高さにも驚かされる。占いで出たという2023年“岸の時代”の当来を本気で予感させる一本。

◆ト
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