倒壊した建物や瓦礫を画面に収めようとする感覚が画面の充実度を高めている。遠征帰りに襲撃を受ける場面の長回しは中途半端。いっそのこと『トゥモロー・ワールド』みたく建物の中にまで入っていった方が面白いのに>>続きを読む
一体何を観させられているんだ…いう感覚はあるけど、画は三作で最もキマッてる。
夫婦の精神的疲労やテレビ局員のシビアさといった所謂「リアル」な描写に対し、森優作/ 中村倫也間での反復描写(頭を掻く・ガラス越しの怒号)や商店街でのモブキャラの配置など劇映画的な意図が浮いている気がす>>続きを読む
人は移動する際に建物を登ったりはしないので必然的に横の動きが主軸となるが、猿は様々な物に登って移動するので縦の動きが主軸となる。
この縦/横の運動の対比から上昇/落下でアクションが設計されておりクライ>>続きを読む
怪獣・機械・建物すべてがおもちゃみたいな安っぽい質感なのだが、嫌いになれない。少女に通訳させたりせず、怪獣達の意思疎通を動作で示しているのが本来の映画的な表現で良い。出会ったらまずは殴り合いから始まる>>続きを読む
漂流物の危険性をしっかり意識した津波の描写が素晴らしく、その後の家族離散場面もトム・ホランドの人助けやユアン・マクレガーが携帯電話を借りる件などのエピソードの挟み方が抜群に良い。孤独なトム・ホランドの>>続きを読む
地下に焦点を当てるコンセプトは良いが、その空間を撮れているかは疑問が残る出来。
主人公とその家族に関連する場面はスリラー・ホラーの不穏さが纏っていて面白いけど、同性愛の隣人との場面は物足りず。二人しか住んでないタワーマンションでもっと空間的な活用があればなあと。終わり方がダサくて>>続きを読む
シリーズ通して、思ったよりは面白かった。監督がVFX出身だからそういう面は流石に良くて『猿の惑星』でどういう文明が築かれているのか少し期待値が上がった。
ただの終末系ゾンビ映画と化しているが、崩壊した都市の感じは悪くない。
この手の『ハンガーゲーム』系の映画は真相へ近付けば近付く程つまらなくなるね。結局迷路自体が実験の一つに過ぎないので、その空間だけで勝負することもできない。
今年ベスト候補。少女のささやかな願望がこじれにこじれて混沌としていく様子が荒唐無稽で面白い。大人達によるゼネストよりも生き生きとした子供達を見せんとする感覚も心地良い。
服部・和葉の描写があまりに薄過ぎるので、『紺青の拳』の京極・園子のロマンスが全部持って行くような力強さが全くない。どう考えても多過ぎる登場人物達が一つの場所へ集まって行く構成や、その行く末にあるロマン>>続きを読む
口から出る言葉はでかませで、ノート・ボイスレコーダー・そして最後の写真といった物理的な証拠だけが真実である点が素晴らしい。
プロレス自体には全く興味はないが、家族の方に焦点を当てているので面白かった。
ユ・テオのじれったさを始め、アジア人の感覚で撮られた映画だと思った。劇作家なだけあって会話が良くて、特に寝言の件が好き。青い服を着続けた彼はきっと過去に囚われているのだろうな。別れ道からNYへの階段の>>続きを読む
初代より面白かった。ルックの充実度が死霊館ユニバース並だと思う。
正直事件はテレビ並のクオリティだが、もう謎解きなんてオマケですと言わんばかりのスペクタクルなクライマックスが良い。
編集と音でゴリ押す180分だけど、鈍重な会話劇に陥っていないだけまだマシと言えるか。
どう考えても多過ぎる登場人物を全く捌けておらず散漫。暴れる幽霊を退治するアクションを真面目に撮ればそれだけで一本の映画になるのに、何故こうも誰かと話したり何かを調べたりする場面が長いのか。狭いガレージ>>続きを読む