間違いなく面白い。
冒頭の母がフュリオサを攫った敵チームの追跡を行うシーケンスは「バイクのパーツがとても貴重なリソース」でそれらを奪い合い瞬時の判断で己のバイクと組み替えていくというかなりフレッシュ>>続きを読む
とても静かな映画なのに、斬新な話法を大胆に取り入れられていて、その意味を考える事はとてつもない刺激。
実際に訪れたアウシュビッツはとても静かな場所で、今までみたどんなアウシュビッツよりも自分が体験し>>続きを読む
出演志願するも一度はお断りされた、石原さとみが自身の出産を経てこの作品を演じることになった事はきっと、作品にポジティブに作用しただろう。ほとんど、初めて彼女の演技を観たけど、本当にすごい演技だよ、こり>>続きを読む
少なくとも邦画ノワールのベストはこの時点でこの作品に決定。
おそらくはそれほど潤沢ではない予算規模のはずなのに、とても映像の質感が重厚で最高すぎる。
映画内のヤクザたちは、ステレオタイプな衣装は纏>>続きを読む
フランス版の成功があったとは言え、中々に実写化が難しい作品をしっかりまとめてて、びっくり。流石に原作の、この時代には古くて、そのまま映像化すれば事故間違いなしのギャグパートがきちんと笑えるんだから。>>続きを読む
この映画を観てからずっと、頭から離れなくなった。こんな映画観たくなかった。でも、これが現実なら覚悟を持って食う義務があるんだろう。
ぬるりと戦争は始まり、あっという間に地獄絵図が展開される様が生々し>>続きを読む
客電がついた瞬間に思わず、笑ってしまっている観客多数だったのが印象に残った(お気持ち分かります...)
とにかく長いカット、棒読みのお手本のようなセリフ回し、どこに到達するかわからないダラダラとした>>続きを読む
ほぼほぼ、ワンシチュエーションの会話劇だけど題材と監督が合っていてあきることなく、エンディングまで到達。
だらだらした女の子の会話のリアル感のパッケージングが心地よい。
これを観ると結局、三池崇史という人の才能は暴力描写において遺憾無く発揮されるという事を再確認。
「映画を私物化して、己の欲望を満たそうとする男」がとんでもなく痛い目に会うといストーリーは公開から20>>続きを読む
やはりどうしても「正欲」と比較してしまって、あちら側は原作を含め何を性の対象にするかという設定がエンタメにするにあたってとても上手な気がする。
翻って、「マンティコア 怪物」は欲望が完全にアウトかつ>>続きを読む
予告や宣伝から重厚な韓国ノワールかと思ったら、コメディ・テイスト強め。
悪くはないけど、アイドル・フェイスの貴公子キム・ソンホのファンに向けた映画のような気も。
A24なのに、アカデミー賞も受賞しているのに、公開規模小さめかつ公開初週の週末で客の入りは結構渋め。
観てみると映画会社の宣伝担当も頭を抱えているのが容易に想像できるほど、とんでもなく地味ストーリー>>続きを読む
映画の中で起こっている事象はとんでもなく悲惨なのに、とても淡々とした演出。
もっと呪いとしての「家族」の話かと思ったけど、パッと見の毒親感も相当抑えている。
なによりも、プロレス・シーンがカタルシ>>続きを読む
独自なアングルでこの作品を語って賢く思われたいけど、理解できませんでした!
長尺&膨大な登場人物&時間軸ズタズタ系と事前の情報から、しっかり予習したつもりがスピードが追いつけず。ノーラン映画とは思え>>続きを読む
なぜ、自分はこんな面白い作品を公開から12年間も観ていなかったのか...
監督知らないまま観たから、エンドロールで「あー、そういう映画だったのか!」と思わず感嘆してしまった。
監督チェンジしての2作目だけど、井浦新の若松孝二は相変わらず最高でずっと観ていられるほどの人間味>>続きを読む
ポスターの目を引く被害者女性役は開始数分で劇中から姿を消して、以降回想シーンなども全くなしというのは中々に思い切った構成。
フランスを舞台にした、ある死を通して社会における男女の溝が浮き彫りになると>>続きを読む
同性愛が犯罪であったタスマニアで育ったレズビアンがその出自を使ってガンガンと笑いを取る前半から一転、一気に異常に緊張感のある長い静寂が生まれる後半の怒涛の展開に舌を巻いた。
この後半が圧倒的な知識量>>続きを読む
これ全国200館規模の映画とは思えないほど、かなり酷い事が起きるし、倫理観もぶっ壊れすぎ(褒めてます😇)
グロシーンはなしなのに、本当に嫌な気分になれる。予告編では全く期待してなかったけど、これは掘>>続きを読む
元刑務官なのに、その素性を隠してギャングスタのように振る舞っていたラッパー、リック・ロスのような話でめちゃくちゃおもしろ〜
とても風刺が効いているし、この話は色んなジャンルや国で再生産できそうなトピ>>続きを読む
はっきり言ってこの作品が大嫌い。
一昔前に量産されたような難病モノの感動ポルノをマイノリティ題材に再生産しているようでとても不愉快。
特に問題があるのは西野七瀬、宮沢氷魚、真飛聖で不幸な被害者を作>>続きを読む
久々に「おっと、これは苦手なタイプのフランス映画だ」と感じてからはとても疲れてしまいましてね...
プロットは絶対的に好きなはずなんだけど、異常に長い独白が続いたりすると、興味の持続が...
ただ>>続きを読む
正直、二人が袖を分つ理由についてはうーんと思うし(これが理由かよー、古くさい)、もう少し過去が明らかになる表現方法が洗練されて欲しかったけど(願望なのか、現実なのかがちょい混乱)、それを補うくらい良い>>続きを読む
お金を払って、3時間みっちり集中して取り掛かる事が前提のような映画なので映画館で観れてよかった(本当に配信に向いていない)。
日本ではほぼ同時期に公開となった「哀れなるものたち」と比較して観てしまっ>>続きを読む
こんなにも起伏がなく、平坦で対立構造もないのに映画としてのリッチさに溢れた傑作で三宅監督が既に巨匠としての風格を充分に感じる。
正直、日本でカンヌのパルムドールを狙える数少ない監督のポジションまで来>>続きを読む
まったく、あらすじを知らずに見たら当初予測した「中年男のワンスアゲインな、スポ根」とは全くかけ離れた、「激烈スピリチュアル幽霊ベースボール物語」で本当にビビった。(主人公は全く野球をしない...!)>>続きを読む
これは山下監督と題材がバッチリ。
主演2人は最高なのは勿論なんだけど、個人的には、ももちゃん先生のあのキャラクター造形って、映像化すると薄寒く感じる事が多いんだけど、しっかり実存感があってグッド。副>>続きを読む