油ベーコンさんの映画レビュー・感想・評価

油ベーコン

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日本橋(1956年製作の映画)

2.8

市川崑とは相性が悪い。
すべてが嘘くさいのよね。
女優陣はすてきなのに。
ああもったいない。

この天の虹(1958年製作の映画)

4.5

テレビやパソコン画面でなく、ぜったいスクリーンで見るべき映画。

八幡製鉄所の威容&機構がやばすぎて、異世界SFに見えてしまう。
たちこめる煤煙も公害的に絶対アウトだけれど、あまりに現実離れしていて幻
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びっくり三銃士(1952年製作の映画)

3.6

なにが「びっくり」で誰が「三銃士」なのかちっともわからないけれど、思いのほか面白かった。それがびっくり。

田端さんと堺氏の繰り広げるスラップステイックと思いきや、途中から大木実純愛劇場になる。そのベ
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天の夕顔(1948年製作の映画)

3.0

画作りがとっても美しい。

思いつめすぎサイコ青年と、怜悧すぎて感情移入しにくい三枝子さまのメロドラマ。

序盤はいい感じに抒情的だったのだが、後はとにかくメイン二人の会う会わない話で日が暮れる。会っ
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(1956年製作の映画)

3.8

若き日のしもぶくれ気味あややが可愛い。

ヒロインの八方塞がり感がとても丁寧に描写されていて、いい加減胸が苦しくなるところに現れる、白馬に乗ったぼんくら高廣が、本当に人畜無害な奴で最高。でも見せてもら
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サラリーマン無鉄砲一家(1963年製作の映画)

3.2

児玉清の存在が独特すぎて気い失いそうになる。君、何をやっても目が死んでるよ!(いつもか)

浜美枝タンのチャーミングさとウザさを兼ね備えたヒロインがファニーな魅力を振りまくコメデイ。18歳はバーでお酒
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月給13,000円(1958年製作の映画)

3.0

うーん、豪華なキャストの無駄遣い。
イケてる若手に豪華な脇、おいしい設定でどうにも面白くなれそうなのにすべての展開が中途半端で盛り上がらない。

香盤上は田村高広(激カワ)がトップですが、主役は邪悪転
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座頭市と用心棒(1970年製作の映画)

3.5

勝新と三船を食いかねない岸田森のカックいー扱い。おいしすぎ。

岡本喜八作品としてはおとなしい感じ。
若尾文子たんはしどころない感じの役だけどべっぴんでしたゾ。

波影(1965年製作の映画)

3.4

若尾文子たんは本当に素晴らしいのだが、水上勉の描く娼妓はいつも同じだな、と思ってしまう。
カメラは最高。
賀津雄ちゃんの荒くれぶりが楽しい。

大空真弓は自分が「人並み」になるために大学に行きたい、辞
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イチかバチか(1963年製作の映画)

3.2

盛り上がりがいま三つくらい。これが遺作はさみしいね。
すべての枝葉が尻すぼみ。
このキャストならもっと面白くなるはずだよ~。

台所太平記(1963年製作の映画)

3.7

東宝(一部外部)女優陣を愛でる映画。とにかく出てくる女中さんみんなイキイキしてるで!

MVPは何と言っても淡路恵子たん。全然イキイキしていない。こんなに暗〜く低音の淡路恵子たん初めて観たぞ。
乙羽信
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喜劇 女は男のふるさとヨ(1971年製作の映画)

3.7

緑魔子たんのメイク(?)と脱ぎっぷりがすごい。演技も泣ける。
中村メイコがすごくいい。攻めのメイコに守りの森繁が好配役。
倍賞さんは守られてるなー、と思う。

長一郎がどこからどう見ても長一郎、モロ長
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猫と庄造と二人のをんな(1956年製作の映画)

3.5

観たのが短縮版だったので田中春男・環三千代さん・三好栄子さんらが出てこない。
だからかちょっと単調な展開で残念。

山田五十鈴さんがとにかくめちゃくちゃ上手い。うますぎて引く、うますぎて苦手、とまで言
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夫婦善哉(1955年製作の映画)

4.0

全編スーパー淡島千景タイム。
森繁も良い(ダメ男すぎてすげー殴りたくなる)が、とにかく淡島千景たんの演技力&天然の媚びが素晴らしい!
蝶子パパも良いゾ。
山茶花さんの潔癖な婿も最高。
脇に至るまで素晴
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喜劇 とんかつ一代(1963年製作の映画)

3.4

潔癖症な屠殺人役の山茶花さんが、なんかすっごくエロくない?

横山道代ちゃんがウザ可愛い。

主題歌が良い!

若干とっちらかりすぎて収拾つかなくなった感じが川島雄三らしい作品。

男性飼育法(1959年製作の映画)

3.0

いわゆる淡島千景魅力一本やり映画。

ただし、時代遅れのジェンダー観はまあいいとして、純粋に展開としてタルい。
ギリシャ劇長すぎ。
森繁の太ももが立派。生ハムみたい!

淡島千景たん・淡路恵子たん、水
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喜劇 陽気な未亡人(1964年製作の映画)

3.5

新珠三千代サマのぶりっ子演技が堪能できる。まじ最高っしょ。
ブリブリって音が聞こえてきそうなくらいのぶりっ子ぶり。プロだわ。

東宝のキラ星のような女優陣が堪能できます。
望月優子さんのお母さんナイス
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楊貴妃(1955年製作の映画)

3.0

キャストは最高だけど予算がなかったのか?
ほぼセットのみの小粒な起伏のない作品。

小沢栄と山形勲が兄弟なのに片方が善人ってマジかよ!?
山村聰が楽しそう。
南田洋子かわいい(はっきり言って楊貴妃より
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東京のヒロイン(1950年製作の映画)

3.0

メガネモリマとツンケン轟夕起子たんのラブコメなんて面白くないわけないのに(実際序盤は面白いのだが)、ルンペンがバイオリン持ち出したあたりから、さすが島耕二なダサさ&つまんなさが炸裂する超もったいない作>>続きを読む

愛の亡霊(1978年製作の映画)

2.0

麟一と佐藤慶がうれしい。

吉行和子の演技がワンパターンで飽きる。
映画館で途中から「つまんねーつまんねー」と思って観ていた。
映画としての面白みが乏しい気がする。

裸で抱き合う二人を逆光で写すシー
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日本侠客伝(1964年製作の映画)

3.6

この映画を田村高廣目当てで見るのも自分くらいだろうな。
フリー1作目だからかなんなのか、野犬に囲まれたチワワっぽくて可憐。
でもすごい体が丈夫。芝居が超松竹。

内田朝雄の顔色がすっごく悪い。
安部ち
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赤坂の姉妹 夜の肌(1960年製作の映画)

4.8

個人的「ベスト川島雄三映画」のひとつ。
(もう一本は「暖簾」)

淡島千景たん中心とする濃密な役者陣の織りなす、ビターで正解も幸せもない物語。ラストのチェホフのセリフと冬ちゃんの目が印象的。
見終わっ
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暖簾(1958年製作の映画)

4.8

個人的「ベスト川島雄三映画」のひとつ。
(もう一作は「赤坂の姉妹 夜の肌」)

森繁(父)が、森繁(息子)に口では文句言いながらも、ちゃんと百貨店の売り場で働いているところがかわいい。
時代の流れと人
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巨人と玩具(1958年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃスピーディーで面白い。
増村保造&野添ひとみ初体験が今作でした。
冒頭の謎ソングからど肝抜かれる。
お菓子の販売合戦がエゲツない。資本主義って怖い!

「変身」前の野添が強烈にファニーで可
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わが生涯のかゞやける日(1948年製作の映画)

3.6

モリマかっこよすぎの森雅之映画。
ズボンが太すぎようが、禁断症状でよだれたらそうが、神レベルのイケメンぶり。サングラス最高。

山口淑子ちゃんは冒頭の純情娘の時は「化粧濃すぎでは?」とドキドキしたけど
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日本暗黒史 血の抗争(1967年製作の映画)

3.2

安藤昇と伴淳の奇妙な友情、山城新伍や永山一夫などユニークな弟分との出会いなどは面白かったんだけど、だんだんぐんぐん映画としての牽引力が弱くなる。なんでだ?
待田京介はいつ出るんだー!とワクワクしてたら
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六人の女を殺した男(1965年製作の映画)

3.1

キャストは豪華だがいまいち盛り上がらない。
あっ、島耕二だからか?(小声)

なんつうか、フランキーの役はそこまで金以外魅力ない男なのか?と複雑な気持ちになります。なぜか短パン。

船越さんはなんなの
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男なんてなにさ(1966年製作の映画)

3.6

緑魔子ちゃん&春川ますみちゃん&大原麗子のドライな現代っ娘が主役なんだけど、いつの間にか川崎敬三くんと若水ヤエ子に映画を乗っ取られるスーパー敬三映画のひとつ。
腹黒・増長・自暴自棄・純情など様々な敬三
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五泊六日(1966年製作の映画)

3.7

寿司屋でうに巻しか食わない男って微妙じゃん?

緑魔子ちゃん&川崎敬三くんのチャーミングな個性炸裂。
ヘアスタイル&ファッションがとってもオシャレでかわいいぜ!
新妻もキュート。ブーちゃんがいい味出し
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あした来る人(1955年製作の映画)

3.7

スピッツが死ぬほどかわいい。私の中の「ベスト映画内かわいい犬」(そのまんま)。

主要メンツ4人の中で一人主体性のない月丘夢路たんが割を食っている。しどころない役でかわいそう。他の奴らがキャラ立ちすぎ
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憂愁平野(1963年製作の映画)

3.8

錯乱気味に一人語りする新珠様に勝てる奴はいない。近寄りたくない。
人類最高の「聖なる女の業女優」(どんなだよ)。

軽井沢の景色が超キラキラしていて、新珠様じゃなくても「わたしは妖精」(当時の宣伝文句
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いとはん物語(1957年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

いとはんがあんまり可哀想なので、これからいとはんは、ちょっと無頼っぽい、根は純情なぼんぼん根上淳と出会って幸せに暮らす、と脳内で補完しました。

京マチ子たんはもともとファニー系だと思っているのですが
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朝の口笛(1957年製作の映画)

3.7

小野道子たんがヒロインで叶順子タンのデビュー作。
小野道子たんは最初女子高生にしては「とうが立ちすぎでは?(失礼)」と思ったけれど、明るくはつらつとしていて大変よろしい。
ヒロインがファニーだからか、
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薔薇合戦(1950年製作の映画)

3.6

鶴田浩二がしばしば平田昭彦さん(大好き)に見える。若い。

三姉妹の自分探しストーリーというのかしら。
仕事に猪突猛進しつつ女の幸せも欲しい三宅おねえさま&現代的バカ娘桂木洋子&自分では何にも考えられ
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朝を呼ぶ口笛(1959年製作の映画)

3.7

田村高広目当てで見ました。

今では王道とも言える貧乏家庭のけなげな勤労少年映画なのだけど、けっこうはらはらしてしまった。みんないい子&いい人!
主役の加藤少年はお母さん似の設定だな。はっきりしたかわ
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砂の上の植物群(1964年製作の映画)

3.8

純情なわたくしにはよくわかんない映画なのですが、仲谷昇のミドルクライシス抱えた変態紳士ぶりと稲野和子さんの湿り気が見どころ。
おでこ広くて首の細いなで肩の男性って、ビョーキっぽくていいよね!(偏見)
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