拓馬さんの映画レビュー・感想・評価

拓馬

拓馬

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モンスターズ・インク(2001年製作の映画)

3.6

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お恥ずかしながら令和の現代、今更ながら初鑑賞。

エンタメと問題啓発の配合率が絶妙だと定評のあるピクサー。
当作品はまさに上記の代名詞的な位置付けに該当する映画だと理解らされる作品だった。

観る前は
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.5

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お、面白すぎる、、、
本当に70年前の映画か、、?

頭からケツまで一定水準以上の上質な面白味が永遠続く、面白くない瞬間がマジでない。

双方の関係性は始めから明白で、侍を利用する百姓の強かな部分は作
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.4

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北アイルランドの内戦、家族分断という重いテーマに蓋をするが如く、徹底して少年の純粋無垢な視点から送られる映画。
作風は「ジョジョ・ラビット」に近いかな?

監督のケネス・ブラナー氏の自伝的映画だと言う
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

3.9

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原作未履修、重い腰を上げてようやく初鑑賞。

第一に背景説明が薄いなと感じた。
世界観ガン無視殺生ゴブリンの召喚経緯も全く説明がないし、チェスシーン等もほぼダイジェスト形式で進行したりと正直感情移入は
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レミーのおいしいレストラン(2007年製作の映画)

3.5

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粒揃いなピクサーの中では凡作なのかなという印象。

シェフという職業の熱血縦社会を垣間見れたのは面白かった。職人気質の人で溢れる厳しい世界なんだろうな。

ソウルフルワールドの主人公がカメオで出てんの
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.3

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クロエジャオ氏の映画を観るのはエターナルズ以降2作目となる。

物語の起伏や音楽で盛り上げるのではなく、淡々とドキュメンタリータッチで男の生き様を追いかけていく。
純度の高いリアルカウボーイ、リアルラ
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.0

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2公開に備えて再鑑賞。

時として弱者の振る舞いが誤解を招き、無知故に差別を引き起こす。
ポリコレや格差社会等の問題提起的な側面が盛り込まれた若干シリアスなテーマを軸に据え、ポップで可愛い動物達で肉付
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.0

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ワイルドスピード顔負け怒涛のバチボコカーチェイスに序盤は手配度2程度だったのが終盤手配度10ぐらいになってて笑った。ハリウッド版ドリフか?

レイチャールズがピストルぶっ放してる画面でようやく大物有名
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.6

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原作のイメージを損ないたくなかったのでハナから見るつもりは無かったが、音楽に無頓着の友人があまりにも大絶賛してたのでやむを得ず鑑賞。

大が上京するまでのストーリーが端折られてる為バックボーンの薄さが
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リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

4.3

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起伏の無い穏やかな物語に、時として儚く情緒を鷲掴みにされる。
心の老廃物が浄化されるデトックス要素に溢れたロードムービーに終始没入した。

あの頃理解されず、それでも愛した者達は妻を含めこの世を去る。
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スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

3.7

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ガキ共!法の巨根をブチ込むぞ!で大爆笑した。

バカで下品な青春ドタバタコメディ。
童貞の葛藤、酒への憧れ、親友とのベタベタな友情、自立への第一歩目、大人になって忘れてしまった青春期の体験全てを鍋にぶ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

たった1人で制作に踏み切ったクリエイターの執念に底知れぬ狂気を感じる。

人間が寿命を捨てた代償に繁殖機能を失ったという設定から溢れんばかりの狂気が滲み出ている。マリガンの方がよっぽど人間してて笑った
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.6

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内容としては何ら捻りのない王道ラブロマンス。
あまりにストレートな恋愛表現に胸焼けしちゃうかな〜と身構えて臨んだけど、思ったよりコメディ色が強くて楽しめた。

特に色彩の使い方が印象的。
クラシカルな
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名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

3.5

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評価の高さに釣られて鑑賞。

とにかく脚本が素晴らしい。
冒頭から犯人を予め見せつつ、優作の推理をもってシンドラーをJTRの子孫だと解明する。仮想と現実をただ並行させるだけじゃない構成が見応えあって楽
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.3

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「言語」という概念に重きを置いたSF。

序盤と終盤の緩急がエグい。
過去、現在、未来を並行させ、結末から展開していく作風に感銘を受けた。

新たな言語の解読に疲弊しつつ、解釈の幅が広がりハンナとの思
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運び屋(2018年製作の映画)

3.2

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何だろう、グラントリノもそうだけどイーストウッド氏の作品が肌に合わないのかな…

偶然金回りの良い仕事を得て、犯罪に加担してる自覚を持ちながら、罪滅ぼしという自分本位の動機をもとに家族との信頼回復を図
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ロッキー(1976年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

えっ何これ面白すぎない?
古典の類の中でも明らかに群を抜いてる。
とても半世紀前の映画とは思えない。

言わずと知れたロッキーのテーマソング、そこに至るまでの構成が素晴らしかった。
野暮ったい性格だが
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

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どうせ見飽きた展開なんだろう。
前半はヤクザの癖に可愛げのある描写を軸に進行させ、後半はドス黒い暴力的描写で後味悪く締めるんだろうなと。

しかしながら全くの杞憂に終わった。
緊張と緩和の使い方が絶妙
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

2.7

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レビュー書く意欲が全く湧かないレベルで面白くなかった。

秒速や言の葉の庭は深く心に残り続ける良作だっただけに残念。

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.8

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新旧共演モノは例外なくアツい。

水飛沫で霊柩車のゴーストバスターズロゴが露わになるのが粋だった。後部座席のギミックや荒々しい幽霊捕獲も含めてあの辺りが1番の見所だったんじゃないかな。
旧世代のアイテ
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ゴーストバスターズ2(1989年製作の映画)

3.5

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続編だからと息巻いて無駄に凝った設定とか盛り込んでないか不安だったけど、相も変わらず肩の力抜いて見られるザ・ポップコーンムービーは健在で安心した。

ゴーストバスターズ、奇天烈な進行だけど真のバカがい
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.7

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終幕に向けた壮絶なるファンムービー。
平次と和葉の恋路はある意味ミスリードで、コナンガチ勢の痒くて手が届かなかった積年の想いを根底から破壊する映画だった。

平次を応援する蘭ちゃんの様相と、ファンの目
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.6

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ゴーストというより怪獣や妖怪という表現が適している。笑

映画を見てる感覚と同時に、サーカスというか喜劇というか、打ち上げ花火を眺めてるような気分に包まれる作品だったな。

久しぶりにドがつくレベルの
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名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)(1998年製作の映画)

3.5

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「小僧!俺がおぶってやるから安心しな!」
「カナヅチ?心配するな!アンタは俺が運んでやるよ!」

宍戸永明さん好きすぎる。

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.8

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派手なアクション系の映画だと予想してたので普通に面食らった。

が、与太話と回想の差し込み方が絶妙で不思議と飽きがこない。

そこに70’sミュージックとハードボイルドな漢達、ベットリとした流血表現等
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名探偵コナン から紅の恋歌(2017年製作の映画)

2.0

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ギャグ映画。アニメ4本分をただ繋げましたって感じでで評価できるポイントがない。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

厳しい。非常に厳しい映画だった。
エンタメとして面白かったとは口が裂けても言えない。

ナチスへの抑止力という大義名分を言い訳に、科学者特有の好奇心とエゴを時代背景に織り交ぜながら展開する異様な描写は
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.9

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本当に低予算映画なの?と疑う程センスの良い映画だった。

全体の構成はじっとりとしたローテンションな作りだが、絵面や人物のリアクションで変化をつけるのではなく、悲愁感溢れる音楽と無音を用いて抑揚をコン
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.3

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印象に残るシーンは幾つかあったが、オムニバス系あんま好きじゃないのかも。

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.5

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脚本天才すぎる。

幼少期のトラウマから自己防衛本能で他人を攻撃する心理描写が生々しく描けている。

捨てられるのが怖いから捨てる、その不器用な生き方は作品内の大人達と同時に、視聴者側にもフラストレー
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.1

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「カーチェスもなければ銃撃戦もない、警察の仕事は本来地味なものだ」

序盤、周到に仕込まれた地味で無難な前フリ展開にまんまと引っかかってしまった。

フルスロットルで展開する疾走感の中に散りばめられた
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!(2007年製作の映画)

3.5

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シロとしんのすけ起点の、ある種ベタな愛情劇にここまで泣かされるとは思ってなかった。全然普通に泣いた。

トロッコ問題によく似た、倫理的ジレンマを感じさせる構成だったのでハマらない人はキツイかも?

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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

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アタマからケツまでジェームズ・ガン節大炸裂!笑

序盤のフラッグ救出シーン、ブラッドスポートとピースメイカーがゆっくりと歩を進ませながら殺しを競い合う、まさにアンチヒーローの象徴的魅せ方に完全に心持っ
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

断片的に流し見してた記憶しかなかったので、改めて本腰入れて鑑賞。

とにかく曲とアニメーションが文句無しに素晴らしい。
ニコニコしつつ自然と横揺れしながら見てしまった。

感受性豊かな幼年期の子が体験
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

個人的に「老いの捉え方」と「名前や肩書きに本質は宿らない」という2つのテーマを軸に用いてると解釈した。

執拗に擦られる上記要素は、監督当人の苦悩を本作品に投影してるのか、又は創作に携わる全ての人間を
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