ふじPONっさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.6

"名前を言ってはいけないあの人"が、ワームテールになっていると思うと少し笑えてくる

作品自体はタイトル通りネズミ捕りの男の話
シャツの中のアレは…レイフ・ファインズ扮するネズミ捕りの男のなんともいえ
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白鳥(2023年製作の映画)

3.5

友人が観ていて複数ある事を知ったウェスの短編(シリーズ物?様式を統一?)
昨日観たワンダフルな方で絵本みたいだと思ったが、こっちはより寓話的

笑えないし幸せな気持ちにもなれないが、短編としての切れ味
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.9

短編なのが勿体ないが、これくらいが丁度良い
語りが早口な為、実質60分くらいの内容か?!

一目見ただけで誰が監督かわかる唯一無二の世界観
こちゃこちゃしたセットに相変わらずの色使い
その画面の構成か
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.9

"最も黒くて最も邪悪"な絵
それを見たものは…
という古典オカルトミステリーの様な安っぽい設定なのに満足度は高い
なによりちゃんと岸辺露伴のキャラが立っていて、彼ありきの作品だと認識できる
ドラマから
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.5

「進歩の敵は?」
「カオス」

50年代辺りのアメリカの裕福な生活
旦那は稼ぎ、妻は家庭に収まる
一見幸せそうな家庭・街だが、時折地震が起きる
サブリミナルの様に何かの映像が見え隠れし、ついに決定的な
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ブロウ(2001年製作の映画)

3.5

エスコバルともズブズブの実在したドラッグディーラー、ジョージ・ユングの半生
ドラッグがらみの作品でハッピーな終わり方をするモノは少ないワケで、彼の物語もまた例に漏れず
成り上がり、裏切られ、落ちぶれて
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渇水(2023年製作の映画)

3.3

一部のインモラルな人間が悪目立ちする昨今
水道料金を4ヶ月滞納した連中の言い訳や態度に辟易する
映画の中だけの話だと思いたいが、私も2回遭遇した事があるので職員達の苦労は想像できる

さて
本作の主人
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赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(2023年製作の映画)

2.8

「ねぇ………あなたの犯罪計画はどうしてそんなに杜撰なの?」

タイトルの通り、橋本環奈演じる赤ずきんが、旅の途中で死体と遭遇する
一つ付け加えると、この赤ずきん、洞察力が鋭すぎる

福田監督お得意の演
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アキラとあきら(2022年製作の映画)

3.7

「大事なものなんだろ?」

カタカナはシャープで冷たい感じがして、色なら"青系"をイメージする
ひらがなはまるっとして暖かみがあり、色なら"赤系"をイメージする

瑛(竹内涼真)と彬(横浜流星)
表面
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フレッチ/死体のいる迷路(2022年製作の映画)

3.9

盗まれた美術品を探していたら殺人事件の第一発見者で容疑者になるというベタなコメディ展開をイケオジのジョン・ハムが役柄共々飄々とこなす

コメディって笑えないと終始寒気に襲われて完走するのが苦行になるの
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.5

映画を観ていれば事前情報があろうがなかろうが、それを意識するかしないかに関わらず、大半の人が冒頭のシーンで作品に辺りをつけながら見るのではないかと思う。
サスペンスやミステリーではなおのこと

感動さ
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明日の食卓(2021年製作の映画)

3.6

裕福だが現実が見えない母
忙しさから心に余裕のない母
貧しさからくる忙しさで息子の苦しさに気づいてやれない母

三者三様の母子

爆発する感情は誰にでも起こりうる事で
…と、言いたくなるところ、明らか
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.3

「赦しは善、復讐より良い」

一見20~30年代辺りの話にも見えるし、60年代と言われればそうかもしれないとも思う…
唯一使われるBGMは、それこそオリジナルにカバーと長年愛されてきた『Daydrea
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.9

神話の影響下にあり叙事詩的であるが、わかりやすい復習譚
話の筋は見失わない為、ロケ地の雄大な風景や、夜の松明や篝火の中でのメリハリの効いたシーンに自然と目が行き印象に残る
古くは『ブレイブハート』、最
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キラー・ブック・クラブ(2023年製作の映画)

2.6

『スクリーム』や『it』辺りを思わせる設定で90分ほどで終わる。
さほどでもないが好きな設定だし、ドン・キホーテの銅像に、読書クラブとバックボーンをうかがわせる箇所や、SNSを使った今っぽい所もありそ
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Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆(2019年製作の映画)

3.2

「名前だけでも覚えて逝ってね」

エミリアとにーちゃのアニメ一期の前日譚的な話なのかしら

過ぎたおせっかいキャラのエミリア単体はあまり好きではない
それでも今後のストーリー関わる重要な部分がありそう
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Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow(2018年製作の映画)

3.3

アニメの11話と12話の間のストーリーの様で

あまあまなレムを堪能して、ベア子の心中に思いを巡らすのがよろしいのかしら

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.5

クソ野郎に下された遅すぎた鉄槌
80人以上が声をあげたようだが、このムーブメントにのれなかった被害者もいた事は容易に想像できる
"me too"ってゆーのは単に"私も"ではなく、"real name"
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目指せメタルロード(2022年製作の映画)

3.3

「減速したら死ぬぞ。これがメタル」

他人とは違う
モテたい・童貞を捨てたい
おれには何かがある
世間や親には理解してもらわなくて結構

メタル要素がなければありきたりなティーン青春ムービーだが、その
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バック・イン・タイム(2015年製作の映画)

3.5

制作陣、キャスト、ファンにオタク
『BTTF』が好きな人へ

最初に観たのはたぶん7歳辺りだと思う
ストーリーがどうのこうのというよりも、ガルウィングで開く銀色の車や、聴いた事の無い音楽、二本の炎を残
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ニルマル・プルジャ:不可能を可能にした登山家(2021年製作の映画)

3.2

"プロジェクト・ポッシブル"

ヒマラヤの案内人、ネパールのシェルパ
歴史に名を残す登山家達が成し遂げた偉業に関わっているのに、"シェルパ"と一括りにされ軽んじられてきた登山家達の名誉の為に、世界の8
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キル・ボクスン(2023年製作の映画)

3.8

冒頭、韓国映画なのに日本風ヤクザの韓国訛りのエセ関西弁から始まり
こいつはキツいぞ…
と、残り時間を確認する
そこに近づいてくるホテルのお掃除おばさんルックの美人は、韓国訛りの丁寧な日本語と韓国語のミ
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

4.1

「ごめん」

個性が強いというか、割とクズよりの彼氏共とでもいうか…
そんなヤツに当たってしまった女性四人の群像劇

「泣いてないで早く出てってよ」

四組のカップル同士の会話で進むストーリー
構成が
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.9

「私はどこにも行かない」

統合失調症のアダム(チャーリー・プラマー)が症状と戦い、付き合い、家族や友人、恋人との人間関係を描く

特徴はなんと言っても彼の幻聴や幻視を可視化したところ
いかちースキン
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ゼイ・クローン・タイローン/俺たちクローン(2023年製作の映画)

3.7

「まるで『スリラー』だな」

売人、ポン引き、売春婦のSFコメディ

スマホ登場前辺りの世界っぽいが、70年代の雰囲気ブイブイでどこか古っぽくて懐かしくて。
これ、フィルム映画なのか?
っぽくしてるだ
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バイオレンスアクション(2022年製作の映画)

2.7

「ルールを忘れた人間への天災…それがおれだ」

原作は数話程度

アクション出来る俳優は他にもいるし、ロリっぽい感じでピンクのボブが似合う俳優もいると思う
読んでいた時は清野菜名とか、最近だと伊澤彩織
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警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件(2022年製作の映画)

3.5

凶悪で凄惨で非常に卑劣な性犯罪事件の回顧録
被害者の数、200以上…
20年前辺りの事件だが、当時の最前線で捜査をした捜査官達が当時の状況や想いを淡々と語る…
語り口は淡々としてはいるが、握り拳のアッ
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ディープブレス 呼吸、深く(2023年製作の映画)

3.7

「普通じゃない事がしたい」

私の流した泪のワケは
父親の悲しみに共感したからなのか
仲間の想いに共感したからなのか
スティーヴンの最期の数分を想ったからなのか…

山、宇宙、洞窟や地下
そして海
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.8

「心がっかりだ」

これの見方がわからない
仮面ライダーはほとんど知らない
佐藤健のくらい
怪人が弱いのかライダーが強いのかかませしかいない
これを外連味とかってゆーのかなぁー
サイクロンのギミックが
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.0

趣味を通じて生まれる歳の差の交流

人生の先輩としかわかりあえない事もあるのだろうと思うと、私も30くらい歳の離れた友達を一人くらい欲しいな~と思う

女子高生のうらら(芦田愛菜)は、雪さん(宮本信子
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青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(2019年製作の映画)

4.3

「さよなら、翔子さん」

二者択一を迫られたとき
全てを失ってゼロになるとしても
第三の選択を出来る強さ
優しいが故の苦悩と厳しさ

そして運命はまた巡り逢う
ゼロになっただけなのだから…

「バイバ
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X エックス(2022年製作の映画)

3.4

「クソったれのホラー映画じゃないか?」

テキサス州で複数人の男女が坂で向かう先はとある一軒家で…ときたら『悪魔のいけにえ』を想起する
他にも名画からのオマージュがちりばめられ、気づく・見つける楽しさ
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カーズ(2006年製作の映画)

3.8

今になって細かい所を見るとCGが甘い箇所があるけど、車体への写り込みや、生き生きしたキャラ、王道で飽きのこないストーリーと、まだまだ味がする
ピクサー他作品からの一つ目と毛むくじゃらの車変化カメオも嬉
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ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド(2021年製作の映画)

3.2

『ザ・スミス』の曲が終始使われる青春群像劇

私は作中で言うところの"いわゆるなロック"側の住人なので、『ザ・スミス』は意識的には聴いてこなかった
が、レコード店のバイト君が地元のヘビメタ専門のラジオ
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ラン・ラビット・ラン(2023年製作の映画)

3.5

「あなたは怪物ね」

母親の幻覚か、娘の狂言か…

7才の誕生日
ウサギのお面
二面性のある絵

冗長に感じるシーンが多く、特に前半はテンポが悪い
多くを説明しないなら、もっと見る側に委ねても良かった
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.4

終始画面が全体的に暗めで、表情がわかりづらい
それもそのはずで、2009年のエスター役の俳優が10年以上経ってまた演じる…暗い中でもたまに表情をうかがえるが、それはもうただの20代の女性の顔
今回はエ
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