基本的には、やりたい放題めちゃくちゃ。これがドル箱シリーズだなんて。仁義の文太とのギャップがすごい。
まあいろいろ詰め込んだのでしょうけど、総じてヘンな映画!でも見れてしまう妙。
プロフェッショナルな取材と報道をもってしても、権力側の不正と腐敗を追い詰めるということが、いかにとんでもなく大変で難しいことか、ということ。映画では、各種裁判やら世論の高まりやらが早足でタイピングとし>>続きを読む
状況はつぎつぎとハードなのに、すべてを美しい思い出のように映し出す。現実はそんなに救いに満ちているか怪しいが、映画くらいは良いじゃないかということで、こんなの抗えません。大好きです。
これぞ映画、と言いたい気持ち。いろいろ素晴らしいけど、特に火祭りのシーンが最高でした。
うーむ。控えめにいって最高。最後の大量出血が象徴するように、単純明快娯楽大傑作。全然に違う作風だけど、ジョンフォードとジョンウェインの「静かなる男」のことを思い出した。ありがとう、黒澤明と三船敏郎。
アメリカンニューシネマ的な暗い西部劇。もうちょいとパンクっぽいっちゅうか、そういったわかりやすい刺激があると拙者的にはありがたいのでござる。世界も人生も全くわかりやすくなんてなってないのは承知ではある>>続きを読む
1972年のフランスの中流キッズ。なるほど。とりあえず、森の中のパーティは全然、楽しそうじゃないと思ってしまった。その感想で正しいのかもしれないけど。CCRが違和感バリバリに響く。総じて残念ながら、私>>続きを読む
ラスト30分の圧巻。のための我慢の2時間。それもまあ、ええじゃないか。昭和元禄阿波踊りを最後に、お行儀よく大人しくなってしまった、わたしたち日本人への何かとして。日経平均バブル期越えがなんだっちゅうん>>続きを読む
なんだかテレビドラマみたいじゃないかと最初は不安になったけど、全然違った。とても良かった。時間をとても大事に描いていると感じました。時間は大事だ。トラブルを抱えた者にとっては、特に大事だ。「時間が解決>>続きを読む
ちょっと火の鳥みたいだなと思った。私がこの映画を通じて思ったのは、私の人生を私がみたら私はどう思うだろうか、ということでした。それもどうせすぐに忘れてしまうんだろうけど。出来るだけ毎日を丁寧に生きてい>>続きを読む
描きたい苛立ちが本当なんだとしたら、こんなもんじゃあないだろう。苛立ち描写の頻度は高いのに、なんかヒリヒリしないというか。若さゆえか大和市ゆえか、どっちなんだ。とか。どっちも大事な要素なんでしょうけど>>続きを読む
面白かった。面白い、とは違うか。でもなんかよかった。人間はどうして嘘をつくのか。その嘘は何を守りたいのか。村上春樹も何かで書いていた通り、もっと酷いことにだってなり得た。なんというか、そんなことを思い>>続きを読む
ヘンなハナシ!若い頃のスティーヴ・ブシェミは、ときおり、町田町蔵の頃の町田康のような顔をする。私も個性的な格好いい顔に生まれてみたかったです。
人生折り返しが見えてくると、生きている意味は思い出づくりなのではないかと思ったりする。勉強も運動も練習も試合も仕事も旅行も恋愛も生活も何もかも。死ぬ時に持っていけないとしても。ジムでの練習のシーンと、>>続きを読む
許せないことがあった夜に頭の中であれこれぐるぐる想像して眠れない。みたいな映画でした。
オープニングのニートニートニートまでが格好良すぎて2回観た。メルヴィンズのやつの「ふざけまくってたが曲は最高だった」と言うコメントが最高だった。そんな彼等でさえも(だからこそ?)長くバンドを続けるのは>>続きを読む
こういう事件があると、私たちの社会には、殺人は駄目だという洗脳が足りないのかもしれない、と考えてしまう。それを教育とか伝統宗教って言うんだと思うけど。ついでに加えると、戦争も差別も犯罪であると言う社会>>続きを読む
こっちのほうが史実に近いんでしょうけど、先に三池・岸谷版を見てしまったのでね。ただ、タイトルの由来がよくわかりました。ネジが飛んだニンゲン怖い。
アメリカ人というのは、本当に自由が好きというか、なんというか。やはりそこにはキリスト教信仰が関係しているのでしょうか。それはさておき、なんでこんな邦題に•••。
この映画の、鉱山での結婚式のシーンによい台詞がある。曰く、真の結婚とは滅多に捕まらない珍獣のようなもので、しかも直ぐに逃げ出す。真の結婚の価値は、はじまりにあらず、そのあとの苦労にある、と。たまたま、>>続きを読む
西部劇では、やつらはみんなウイスキー(バーボン・ストレート)を飲んでいる。私もつられて、明日は月曜日だと言うのに、ウイスキー(スコッチ・オンザ冷蔵庫の氷)を飲みつつ鑑賞してたのに、気づいたら手元の酒は>>続きを読む
わたしたちは普通の人々。喋ってはいるが、本当のことを話していない。他人と簡単に分かり合えるとは思っていない。ちなみに、家族だって他人です(当たり前だ)。いつも真っ先に、自分のことを憐んでいる。わたした>>続きを読む
久しぶりに観たことない映画を観ようと思って、これまで知りもしなかった映画にしてみたら、思いのほかよかった。穏やかな人生を送りたい。そう思えるなら、まだまだ俺は大丈夫だ。神様、そうでしょう?
ながらく本作を観たいリストに入れたままだったのは、原作の小説を読んでからにしたかったから。ようやく昨年、村上春樹訳で読みまして、そこから1年あけての、アルトマンです。まあこれは、いろんなハードボイルド>>続きを読む
恋愛は、特に若い人にとってのそれは、どんなに美しく切り取ったってイタいものではある。とか偉そうに言えるのは私がその時期をきちんと通り過ぎた老害だからです許してください。しかしこれは、私たちがそれぞれの>>続きを読む
10代の頃の自分の部屋には攻殻機動隊のコミックスがあった。確か高校3年時に溜まり場にしていた美術準備室で同級生に読ませてもらったのがきっかけだった。もうずいぶん昔の話だ。Stable Diffusio>>続きを読む
これはキモすぎてキモすぎる。キモいという言葉の暴力性論争とか抜きに、これについては対立なく共通了解が得られるだろうほどに、嫌というほど現在進行形の私たちおっさんの残念さを確認できてしまう。規制や罰則の>>続きを読む
途中までは、これのどこがカルト宗教やねんそういうとこやぞアングロサクソン。みたいな気分で冷ややかに眺めていたら、結末はちゃんとカルト宗教だった。奇祭的な土着信仰とカルト教団の違いを考えさせられただけで>>続きを読む
戦争組織のダメさ加減は敗戦国だけの、旧日本帝国陸軍だけの専売特許ではない。愛とか誇りとかは人間本来の感情だとしても戦争に動員される。むしろ戦争用に発明されたそれらもある。とても真っ当な反戦映画。オマケ>>続きを読む
アメリカの当時の不安や不穏な空気は詳しくわからないが、おっさんになることの悲哀、投薬レベルで自然や温泉が効くこと、あとこういう人間関係のこの感じ、私にはよくわかる。よくわかる以上のものではなかったけれ>>続きを読む
突如訪れる日常的な絶望の瞬間というか「あぁ…どうしよう…あぁ…どうしよう…」以降無限ループ、のようなどうしようもない支配的感情が、全然シチュエーションは違うけどヴィットリオデシーカの「自転車泥棒」と同>>続きを読む
事件の加害者も被害者も関係者全員にそれぞれの日常があり悲劇があったとしても、それを細切れにみせられてもどう受けとめれば良いのかはよくわからなかったです。アメリカのハイスクールの描写はリアルなんだろうな>>続きを読む