オッペンハイマーの探究心と苦悩、そして他者に翻弄される姿がスリリングに映し出されるが……
子どもにとって、世界は謎だらけだからこそ、発見がある。驚きがある。戸惑いが生まれる。この世にあらざるものたちとも交信しうる精神のゆらぎ。
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映されていなかろうが、暗かろうが、感情は発せされる。それは身体から。それは窓から反射する姿から。それは鏡から。それは後ろ姿から。あるいは景色を反射して。積み重なった感情が、人生を形成する。あるものは「>>続きを読む
グロリアかっこいい!フィルかわいい!ショットとショットの緊迫した連続性と二人の関係の描き方がだいすき。
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中盤から後半にかけて、会話から明らかになる背景や表情に釘付けになっていった。
紀子(原節子)の表情が暗くなる中盤以降からますますおもしろくなった。周吉(笠智衆)と妹(杉村春子)の会話が最高。
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予想外の成長譚。ダンスのシーンと川辺を歩くシーンがよかった。エマ・ストーンの衣装がころころ変わっていくのを見るのもたのしい。
ビート!ダンス!ショット!ナンセンス!踊りたくなるきもちを抑えながら見た、そのおかげで映像演出をしっかりと楽しむことができた。「What a Day That Was」のメンバーの表情がとにかくかっこ>>続きを読む
年齢。低賃金の労働。戦争のニュース。日々の生活は腹立たしいことばかりだ。それでもわたしたちは何とかして生活しなければならない。何とかやっていけるのは、ほんの少しの彩りがあるからだ。
それにしても、真顔>>続きを読む
超クール。カットやシーンが転々と変わり、ストーリーが展開していくのは、まさにインプロ。語る表情の接写カットは言葉以上に雄弁だ。
カラフルでポップなエンターテイメント作品でありつつ、現代の「生きづらさ」をクリティカルに描いている。派手なシーンももちろんだけれど、バス停で老年の女性と交流するシーンや創設者のルース・ハンドラーと典型>>続きを読む
情の熱量の描かれ方、光と影を絶妙に操るカメラワークがとても好みで、終始夢中になりながら鑑賞した。わたしたちの感情は、わたしたちが思うほど確固としたものではない。少しのきっかけでわたしたち同士の回路はつ>>続きを読む