chitchipapaさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(2004)
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百万長者と結婚する方法(1953年製作の映画)

3.4

果たして主演女優はマリリン・モンローかローレン・バコールか?
ストーリー上はバコールであるのは間違いないでしょうが、マリリンはセックスシンボルとして一気に人気をはくしていた頃で、まさに“客寄せパンダ”
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消されたヘッドライン(2009年製作の映画)

3.1

前半はミステリアスでスリリングな展開でしたが、後半に入りおおよその善悪(敵味方)が見えてくると安易な脚本脚色が露見してきます。
特にラッセル・クロー演じる記者とベン・アフレック演じる議員が旧知の友人関
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シービスケット(2003年製作の映画)

3.8

物語前半の北米カントリーサイドの美しい映像に息を飲んだのと、中盤以降はホースレースのダイナミックでスリリングなカメラワークに圧倒されました。
俳優の中では名脇役のクリス・クーパーが渋くて良かったですね
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インサイド・マン(2006年製作の映画)

3.4

デンゼル・ワシントン、クライヴ・オーエン、ジョディ・フォスター、ウィレム・デフォー等々そうそうたる名優陣が個性的な演技でトリッキーかつミステリアスな物語を進めていきます。
但し、老練な映画ファンには途
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白い巨塔(1966年製作の映画)

4.0

Filmarks投稿2,000作品目に1966年公開の邦画の名作『白い巨塔』が巡り合いました。
全く古さを感じさせない緊迫の2時間半のストーリー。
手術の場面は全て実際の開腹手術の映像を使っているので
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ドラゴン・キングダム(2008年製作の映画)

3.4

ハリウッド版カンフー映画ですが、本場香港のカンフー映画にありがちな“おふざけ演出”を排除し、最新のCGと特撮技術を駆使してストーリー性に長けた楽しいカンフー映画に仕上がっています。
但し、オタクのイジ
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伊豆の踊子(1963年製作の映画)

3.0

Filmarksで『伊豆の踊子』を検索するだけで当作品含めて5本の映画が確認される程、川端康成原作の古典的プラトニック・ラブの名作です。
主人公の学生が恋心を抱いた踊子には、吉永小百合の他古くは美空ひ
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.2

ロードショー初日に劇場鑑賞しましたが、白石和彌監督がこんな時代劇を撮れるんだ⁉️というのが第一印象です。これまでは過激な暴力描写が定評でしたが、今回はほぼ暴力描写を封印し、見事な本格的時代劇を我々映画>>続きを読む

快盗ルビイ(1988年製作の映画)

3.4

公開当時 小泉今日子 22歳、真田広之 28歳!二人とも若々しく、キョンキョンはとにかく可愛く、真田広之はオドオド感が新鮮です。
エスプリ効いた演出もオシャレで、ストーリーのくだらなさはご愛嬌って許し
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永遠に美しく…(1992年製作の映画)

3.2

女性の老化に対する恐怖心を逆手に取ったホラーコメディー。
メリル・ストリープとゴールディ・ホーンの気丈な女性二人のバトルに、気の弱い医師役のブルース・ウィルスが巻き込まれて、ドンパチを繰り広げますが、
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ケイン号の叛乱(1954年製作の映画)

3.6

当時トップスターのハンフリー・ボガートが偏執症の掃海挺艦長というクセモノを演じた海軍映画。
前半は艦上で起きた戦時下の人間模様、艦長と下士官との幾つもの軋轢が描かれますが、後半では舞台が軍法会議に移り
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.6

ガイ・リッチー監督のオリジナル脚本が良く練られていて、マフィア映画にありがちな凄惨な場面は軽くコミカルタッチでサラっと流す演出等、中身はシリアスな物語なのにクスっと笑ってしまいます。
ブラックユーモア
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

3.8

奇才ティム・バートン監督作品を全て観てきた訳ではないですが、観た中では一番好きな作品で、観終わった後に胸が暖かくなりました。
また“色彩の魔術師”とも言うべき美しい色使い、カラフルな作画も彼ならではで
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ナチュラル(1984年製作の映画)

3.4

1984年公開で主役がロバート・レッドフォードとくれば、“アメリカン・ニューシネマ”!?
どんなラストが待っているのか覚悟を決めて観ていましたが、意外と受け入れ易い結末だったなあと・・・
物語は192
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プリティ・リーグ(1992年製作の映画)

3.4

アメリカ大リーグに女性リーグがあったというのは知りませんでしたが、この作品を見る限り選ばれた選手達は技術的にそれなりに野球の素養があって、「投げる・打つ・捕る」の基本が想像以上にしっかりしていて驚きま>>続きを読む

ハミングバード(2013年製作の映画)

3.4

多くの作品で感情を圧し殺した無双無敵のヒーローを演じるジェイソン・ステイサムですが、当作品ではアフガン紛争で心に傷を負った逃亡兵のホームレスという汚れた役が新鮮です。
それにしても、赤の他人のマンショ
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REDリターンズ(2013年製作の映画)

3.6

第1作目よりスケール感やテンポが数段良く、スパイ映画としての脚本もレベルアップしていて見応えがありました。
また登場人物のキャラクターも際立っていて、主役のブルース・ウィルスだけでなく脇役が脇役以上の
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アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

3.3

前半の進行がスローテンポなので迂闊にも途中でウトウトしてしまい、ストーリーが一部飛んでしまいました!
そもそもあの市長を何故にFBIがターゲットにしていたのかが最後まで判らずじまいでした。
やはり“ペ
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酔いどれ天使(1948年製作の映画)

3.8

1948年公開時、黒澤明監督 38歳、志村喬 43歳、三船敏郎 28歳という伝説的なクロサワ映画を身を乗り出しながら観ました!
身を乗り出した理由は志村と三船のぶつかり合い、身体を張った圧倒的な演技に
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潜水艦クルスクの生存者たち(2018年製作の映画)

3.4

潜水艦を舞台にした海戦モノかと思っていましたが、そうではなくロシア原潜で実際にあった爆発沈没事故の顛末を描いた作品でありました。
史実に基づくストーリーとは言うものの当事者の乗組員は既に亡く、西側が作
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許されざる者(1959年製作の映画)

2.9

バート・ランカスターはともかくオードリー・ヘプバーンが出演する西部劇が珍しいので興味本位で観てみましたが、まさか彼女がカイオアインディアンの娘であるという設定にはびっくりしました。
この作品はこのとん
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300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

3.2

公開当時、ブロンズカラーの作画と圧倒的な戦闘描写で映画ファンの話題をさらったのを覚えていますが、今日改めて再鑑賞した限りでは、映像表現に力を込め過ぎた反面、ストーリー描写は手抜きとの印象が強まりました>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.2

CG・特撮映画と言えども物語に独創性や納得性、或いは詩情性がなければ薄っぺらい怪獣映画で終わってしまう。まさにこの作品はその典型と思います。
同じ“ゴジラ”でも、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』に心を掴
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風とライオン(1975年製作の映画)

3.6

個人的に今日の混沌とした中東情勢に繋がる歴史モノ映画は大好きで、この作品も史実をモチーフにしたオリジナル脚本ながら良くできたストーリー展開だと思います。
1904年のモロッコを舞台にしていますが、この
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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

3.5

痴呆症とは言わないまでも老人特有の偏屈で頑固な父親に反駁しながらも、当たっている筈もない100万ドルの賞金をネブラスカまで確認しに行く次男の優しさが泣けますね。
ラストで次男がとった粋な親孝行にも拍手
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RED/レッド(2010年製作の映画)

3.4

コミカルな展開がユニークなスパイ映画で、ブルース・ウィルスの腰が座った空気感はいつもの通りですし、脇役の中ではジョン・マルコヴィッチが正気と狂気の境を行く武器オタクを飄々と演じていて楽しめました。

お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方(2021年製作の映画)

3.6

“終活”といいつつも、実際は会社人間であったサラリーマンが、リタイアした後に妻と二人のセカンドライフをどうやって幸せに、充実して過ごすことが出来るか問題提起したほのぼの人情劇です。
随所に“熟年夫婦の
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.7

ロシア原子力潜水艦のプロローグはスリリングで期待を持たせる良い出だし。一方、イタリアに移ってローマやベニスでのカーチェイスや追い駆けっこが若干長過ぎて間延びした感あり。それがオリエント急行から一気にギ>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.2

『君の名は?』が余りに素晴らしい作品であったので、それを超えるには在り来りのストーリーではいけないと考えたのでしょうが、ちょっと違うかな?!少なくとも私の好みではないアニメです。
もっとシンプルに、ス
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

3.6

「どうせ下らない怪獣映画だろう!?」とバカにしつつ、菊地凛子を見る目的だけで観てみましたが、意外な事に見始めて直ぐにストーリーと映像に引き込まれてしまいました。
思っていた以上に面白いストーリーである
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.0

笑いを取ろうという気持ちが強すぎて、余りに強引で非現実的な脚色に観ている方が引いてしまいます。
三谷幸喜が出ていたので三谷監督作品かと思いつつ、それにしてはユーモアの質というか味付けがちょっと違うなと
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タイムリミット(2003年製作の映画)

3.3

名の知れた俳優はデンゼル・ワシントン位でいかにも低予算で撮られたのが判ります。その割にはハラハラ感のある面白いストーリーでした。
ただ一つ腑に落ちなかったのが、犯人が横取りしたかった押収金が40数万ド
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.2

いにしえのナンセンスお化け退治映画『ゴースト・バスターズ』の現代版続編ということで、この手の映画に真面目な論評はそもそも不向きですね。

沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.0

東野圭吾原作のガリレオシリーズは、スタート当時は福山雅治演じる湯川教授の物理学的アプローチで事件を解決していくのが新鮮でしたが、シリーズも数を重ねて当作品に至っては物理学的ネタは枯渇して、殆ど人情劇に>>続きを読む

交渉人(1998年製作の映画)

3.5

犯人に仕立て上げられたプロの交渉人が、身の潔白を証明し事件の真相を突き止める為に同業の交渉人を呼び寄せるシナリオが良く出来ています。この手の映画は一番怪しげな登場人物が実は無関係という鉄則がありますが>>続きを読む

キング・オブ・エジプト(2016年製作の映画)

3.3

どうせB級スペクタクル映画だろうと思いつつ、古代エジプトを描いた映画は『ハムナプトラ』等意外と面白いかもと微かな期待も込めて観始めました。ストーリーは荒唐無稽で史実関係なし、というよりも有史以前の神話>>続きを読む