あかつかさんの映画レビュー・感想・評価

あかつか

あかつか

ゴジラVSデストロイア(1995年製作の映画)

-

95年というのはご存知の通り阪神大震災があり、オウム事件があり。私たちが信じている「文明」が実はとても脆いもので、輝かしいはずの「科学」が実はヤバい一面があって、心の時代とか言いながら未来が見えない、>>続きを読む

ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)

3.0

ここにきて薔薇✕ゴジラ。なぜ。でも評判はいいし、突飛なようで素敵な組み合わせとも思える。

娘を亡くしてMAD化した研究者が遺伝子工学で誕生させたビオランテ。永遠に枯れない夢の穀物を作ろうとしただけな
>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

「出典:Wikipedia」というパワーワード。

職場に山好きが昂じて「熊を退治したい」と言って辞めていった女性がいた。マタギというより罠を仕掛けるボランティアらしい。元気にしているだろうか。

>>続きを読む

ゴジラVSメカゴジラ(1993年製作の映画)

4.0

小学生の頃10人くらいで川崎チネチッタまで見に行った。高島親子が高島親子ってことすら知らなかった。

前作のvsキングギドラから急にCG合成が進化したような。人類がゴジラ対策のためメカゴジラを作ってる
>>続きを読む

ゴジラVSキングギドラ(1991年製作の映画)

4.0

昔々ゴールデン洋画劇場で見た。チャック・ウィルソンの「ゴジラは勝てぬ」ってセリフ、30年たっても覚えてる。

冒頭、戦時中にラゴス島でゴジラと出会ったという旧日本兵登場の巻。忘れかけてた戦争の記憶。反
>>続きを読む

ゴジラVSモスラ(1992年製作の映画)

4.0

タイトル『ゴジラvsモスラ』と言いながら、ジャケットはゴジラvsバトラ。こういう扱いをされがちだから、モスラちゃんかわいそう…と思う。

最近の『シン〜』や『-1.0』や海岸版を除くと、レビュー数もシ
>>続きを読む

ゴジラ(1984年製作の映画)

4.0

律儀に1作目から順に見ていたのだが、次の「エビラ」という字面を見た瞬間にややその気が失せ、1984年版に浮気をしました。

米国版ガッズィーラが公開されたときに「ゴジラは反核映画なのに、ハリウッドでは
>>続きを読む

怪獣大戦争(1965年製作の映画)

4.5

ゴジラが「シェー」をするので有名なやつ。

木星の衛星(X星)でなんやかんやあって、地球で眠るゴジラとラドンをレンタルをしていくX星人。ところがこのX星人がイマイチ信用できず…。という、もはやウルトラ
>>続きを読む

三茶のポルターガイスト(2022年製作の映画)

-

「三茶の」と冠するだけで見る人が1万人くらい増えそうな。「都内某所」としないところがひとつのテクニックだと思う。「下北の」じゃ狙い過ぎだし、「馬込の」じゃあまり見る気は起きないし、「巣鴨の」じゃふざけ>>続きを読む

三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)

-

ゴジラ4作目にしてついに宇宙からの刺客。そういえば今までの怪獣たちは地球の原住民だった。

「三大怪獣」と言いながら、出るのはゴジラとモスラとラドンとキングギドラの4人(匹?)。ゴジ・モス・ラドの三大
>>続きを読む

モスラ対ゴジラ(1964年製作の映画)

4.5

シリーズ見返しがてら数年ぶりに再見。

第一作目のレガシーを二作目で簡単にかなぐり捨てたゴジラシリーズ。などと言っては見たものの、やっぱりモスラは面白い。そして可愛い。

海面のタマゴ。土から出てくる
>>続きを読む

キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

-

「今日もまたゴジラのいない東京をビルの上から眺めおりたり」という短歌を聞いたことがあるのだが、誰が読んだんだろう。ネットでは出てこない。

日米怪獣決戦。想像以上にプロレス。これはこれでよい。私が幼い
>>続きを読む

ゴジラの逆襲(1955年製作の映画)

-

志村喬の次は千秋実かい。『七人の侍』の中でも一番最初に死ぬからな。。。

冒頭からゴジラとアンキロサウルスの格闘。一作目の大ヒットを受けて「今度はぜひ大阪で」ということで大阪上陸したらしい。プロレス興
>>続きを読む

ゴジラ(1954年製作の映画)

5.0

賛助 海上保安庁。

『-1.0』を見たので振り返りのため再見。

戦後10年、復興した街を(もう一度)破壊する怪獣。なぜゴジラは東京を襲うんだろう。熊みたいにお腹が減って人を食べに来るわけでもないし
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

てっきり若かりし頃にゴジラに遭遇した神木隆之介が、老博士になった現代でもう一度ゴジラと戦う映画なのかと思ってた。はやく現代になれーと思ってたけどそのまま最終決戦に突入した。

そのうち「ボクの戦争はま
>>続きを読む

デコトラギャル・奈美 感動!夜露死苦編(2012年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

アッキー版デコトラ4作目(勝手に城定祭り13本目)。

母親と離れ離れ〜という生い立ちからしていつか母親登場回がくるとは思っていたが、まさかの佐々木麻由子。ついこないだ『女の犯罪史』で見たばかりだけど
>>続きを読む

デコトラ★ギャル奈美(2008年製作の映画)

3.0

子どもの頃、近所にある1泊380円のレンタルビデオ屋に足繁く通っていたのだが、『ジュラシック・パーク』だけは1泊500円でレンタル開始したのを見て、「オトナってヒドいな…」と思うのと同時に、値付けにつ>>続きを読む

デコトラ★ギャル奈美 ~爆走!夜露死苦編~(2010年製作の映画)

3.5

勝手に城定祭り11作目は、アッキー版デコトラの2作目。前日譚だった3作目から先に見ちゃったけど順番あんま関係なく楽しめる。

そういやU-NEXTで城定秀夫を検索するとき、ブラウザだと70件くらいヒッ
>>続きを読む

デコトラギャル奈美~爆走!薔薇愛怒編~(2011年製作の映画)

4.0

吉沢明歩とは同い年なのでそのレジェンドっぷりはよく知ってるのだが、映像作品は初めて見た。ヤンキー言葉が似合わなすぎるのは育ちがいいってことなのかな。

U-NEXTに勧められるがままに、よく考えずに見
>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.0

カラオケ大好き。一人で4時間とか行ける。ブルーハーツを上から下までとか。そして山下敦弘も好き。『松ヶ根乱射事件』はATB。おしゃれな喫茶店が無音で『シェルブールの雨傘』をただ流しているように、毎日BG>>続きを読む

女の犯罪史(2012年製作の映画)

4.5

勝手に城定祭り9作目。U-NEXTで。今までの城定作品はまぁまぁ幸せオチが多かったのだが、本作はタイトルからもお察しの通り不幸な感じ。

暴力的な漁師と結婚した物静かなキミコが、東京から来た男と密通を
>>続きを読む

汗ばむ美乳妻 夫に背いた昼下がり(2016年製作の映画)

5.0

勝手に城定祭り8作目。第29回ピンク大賞最優秀作品賞。U-NEXTで。

極度に潔癖症の旦那と、極度に匂いフェチの妻。旦那に隠れていろんな汗臭いアイテムを収集してる。主演は河合塾のCMに出てたでおなじ
>>続きを読む

恋の豚(2018年製作の映画)

5.0

勝手に城定祭り7作目。第31回ピンク大賞最優秀作品賞とな。U-NEXTでは『世界で一番美しいメス豚ちゃん』というタイトル。

デリヘル嬢の主人公マリエの憎めなさ、可愛らしさもさることながら、カズくんの
>>続きを読む

悦子のエロいい話 あるいは愛でいっぱいの海(2011年製作の映画)

4.5

テレビについてるU-NEXTアプリから「城定秀夫」を検索すると70件くらいヒットするのに、スマホのU-NEXTアプリからだと30件くらいしかヒットしない。

こないだ見た『ミク、僕だけの妹』もスマホの
>>続きを読む

花と沼(2020年製作の映画)

4.5

勝手に城定秀夫祭り第5弾。キモオジが好きなちょっと変わった女性社員のお話。

主演は河合塾のCMに出てたでおなじみの七海なな。

「こいつ悪いやつじゃないよ。キモいけど」

城定作品のキモオジ役として
>>続きを読む

なま夏(2005年製作の映画)

4.0

人の脳は見えないものを理想的なもので穴埋めをするらしい。マスクつけて帽子被ってサングラスすればたいてい美男/美女になる。この機能(現象?)に名前はあるのかしらん。

吉田恵輔は私の大好きな古谷実や新井
>>続きを読む

ミク、僕だけの妹(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

勝手に城定秀夫祭り4作目。

「俺たちがアダムとイブになるんだ」

まさかの近未来SFモノ。筒井康隆版『未来世紀ブラジル』みたいな。

讃美歌「荒野の果てに」が流れながらのロボット同士のセックスシーン
>>続きを読む

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

4.5

勝手に城定秀夫祭り3作目。原作が山本直樹で題材がカルト宗教ってだけでテンション上がる。

無人島で生活を送る、カルト宗教の信者3人。宇野祥平と北村優衣と磯村勇斗。この3人ならそんな展開になるやん…とい
>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

「え、なんでアウトなのに三塁の人走ってるの?」「アウトに見えたけど実は落としてたんじゃない?」

このズレ具合、全野球部員に見てほしい。野球のルールってどう覚えたのか忘れたけど、教えようとすると結構め
>>続きを読む

悦楽交差点(2015年製作の映画)

5.0

初・城定監督作品。古川いおりが大好きなので見た。ココだけの話、在宅勤務しながら見た。面白い。想像の遥か上を行く。

一流企業の部長妻の古川いおりも、街娼の佐倉萌も、求めているのはお金のようで愛のようで
>>続きを読む

アンフレンデッド(2015年製作の映画)

1.5

NHK「世界サブカルチャー史」のゴシック編で、『ドラキュラ』とか『フランケンシュタイン』とか『ゾンビ』とか筋肉少女帯とか『闇のバイブル』とか『シザーハンズ』と並んで紹介されてたけど、絶対持ち上げすぎだ>>続きを読む

レプタイル -蜥蜴-(2023年製作の映画)

4.0

連続殺人事件ではないけど、『セブン』を彷彿とさせる雰囲気。

犯人探しを楽しむような映画ではないのだが、どいつもこいつも怪しく思えてきて疑心暗鬼になる。「殺人事件の女性被害者の半分は元カレのしわざ」だ
>>続きを読む

新しい眼鏡を買わなくちゃ(2016年製作の映画)

4.5

こないだ新しいメガネを買ったので、記念に見た。

不幸なモブコの、幸福?な一日。往々にして「青春」とは、勘違いのことなのかもしれない。

とてもシンプルな作りなのだが、米子高専の生徒さんの作品ってだけ
>>続きを読む

逆噴射家族(1984年製作の映画)

4.5

非人間的な都会の団地生活から夢のマイホームへ。そんなマイホームも、コピペしたような家がえんえん連なるニュータウン。小林克也と倍賞美津子の夫婦と、父親の植木等のやりとりはいくらでも見てられる。

“病気
>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

“愛国者”のケビン・ベーコンが「これは北朝鮮のしわざだ」と言った時の悲しげな星条旗ゆらゆらが笑えた。

ふだん私たちが信じていることや、疑っていることの根拠の薄さ。当たり前のようにクレジットカードを使
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

先日のアカデミー賞授賞式でミシェル・ヨーとキー・フォイ・クァンがなんやかんやあって、「つーかなんでこの2人がプレゼンターやってんだっけ?」というところからようやく思い出した。

ミシェル・ヨーは『ポリ
>>続きを読む