細切れなカット割りから発生する身体性みたいなことを思いながら見てた。他者との会話が自分の意思決定に直接影響することもあればしないこともある。でも、影響しなくても、その会話がなければ存在しない今の自分が>>続きを読む
あの最後の一言をあの女優に言わせるための、そこまでの禁欲的なカメラポジション。
完璧な映画。計算され尽くされた作劇、構図の中に突然ぶち込まれる「なんとなく時代の雰囲気に流されてテレビを買ってしまう笠智衆」の破壊力。
ギーツ本編終了時に境遇から仕方ないとはいえねおんちゃんさんが幸福の希求の設定として「運命の白馬の王子様」とことさらに言っているのにはスン…となっていたのだけど、Vシネで彼女は口ではそう言いつつも友だち>>続きを読む
全部自分のことであり全部他人事でもあった。119分ずっと泣いてた。斉藤陽一郎は日本映画の宝。
ツッコミどころは全然あるけど、あの役所広司を「あんな生活やあんなおじさんはいない」という切り口で批判したり製作陣の所属と単純に結びつけてナシにするのはそれはそれで違和感がある。
まずそうに飯を食い、まずそうにコーヒーを飲むヨーロッパ映画しか信じない
客層大半が若者で終わった後、こういう話だったんだ……みたいなざわめきがどこからともなく起きていてそれ込みでおもしろい体験だった。
演じることと“本当に”語ること。最初の方が「演じている」のにそれが観客になってオリジナルな参照元になることの不思議。
話してる内容はふつうに不愉快なんだけど、見るものを「なんかw草w」とさせてしまうこ>>続きを読む
50分の豚の一頭の解体を見せられることで、われわれが普段映画なりドラマなりを見る時に何を見ているのか、どういうふうに見ているのかがまさに「解体」させられるような体験があった。