金春色さんの映画レビュー・感想・評価

金春色

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ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版(1975年製作の映画)

4.0

白昼夢のような美しい少女の残像と謎だけが残った。謎は謎だから美しくこれはこのままでいい。1900年という時代設定に全寮制寄宿学校の閉鎖性、不安定な年頃の少女たちという舞台装置がいい。オーストラリアの力>>続きを読む

ミス・シャンプー(2023年製作の映画)

2.0

コメディだけどあまり面白くはなかった。あと下ネタ多め。肝心のヒロインの魅力が伝わらずどこを好きになったのかよく分からず。顔?タイ役の人が見取り図盛山にしか見えずイマイチ集中できなかった。アシナガ役の人>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

正直ちょっと長すぎるとは思うけど作品としてはよく出来てる。危機的状況において人々はどう行動するかというブラックコメディ。権力者と一部の金持ちは金のことだけで、最悪の場合でも自分たちの身の安全だけは考え>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.0

一作目だと思って観てしまった。タイトルに2とか入れてほしかった。スカッとするかなと思って観始めたけど刃物と血が苦手なのでそこは怖かった。でもマ・ドンソクには安心感しかないので概ね楽しめた。悪役が完全な>>続きを読む

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

4.0

転生を繰り返す犬から見た飼い主たちの人生と犬の一生。猫派から見ても落涙してしまう犬の健気さや別れの切なさ、飼い主への忠誠心など心揺さぶられるポイントは押さえてある。もちろん犬は可愛い。数十年のアメリカ>>続きを読む

ユキの異常な体質 / または僕はどれほどお金がほしいか(2017年製作の映画)

3.0

シュール。なんとも言えない味わいが面白い。パパはどうやって処分したんだろう?

スローンはネックフェイスに恋する(2020年製作の映画)

2.0

グラフィティーアートの善し悪しは置いといて他人の作品にダメ出しして勝手にアートを付け加えるのは失礼ではないのかと思ってしまった。ネックフェイスはそこに興味を引かれたのかもしれないがそれは自分のことを好>>続きを読む

アリスとひまわり(2022年製作の映画)

3.0

小学生のひと夏の恋が美しい風景とともにノスタルジックに描かれる。画質や色のトーン、画角がよりその雰囲気を醸し出してる。ひまわり畑の黄色、赤いワンピース、青い空と湖など色彩が印象的。ひまわりが語るという>>続きを読む

成功したオタク(2021年製作の映画)

4.0

推し全肯定ファンは出てこないが、ある日突然推しが性犯罪者になったという青天の霹靂による混乱、怒り、後悔、達観など心情の葛藤その変化に当たり前だけど色々な考えがあるなぁと興味深い。モヤモヤを抱えてその衝>>続きを読む

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

4.0

原作未読、アニメ未視聴。懐かしアニメ特集とかで見た程度のなんとなくは知ってるレベルなので普通に楽しめた。ドタバタアクションコメディとして面白かった。字幕で観たので主役はニッキー呼びだったのもあり違和感>>続きを読む

キケンな顔合わせ⁉(2015年製作の映画)

2.0

ストーリー、設定、演出が微妙なB級作品。コメディ部分は大してないのでそんなに面白くはない。なんでもありなのはわかるけど警察一家より泥棒一家の方が優秀でいいのだろうか。

おじいさんのボート(2020年製作の映画)

3.0

地下室の壁に穴開けてトンネル掘ったり、川の水門開けたり自分勝手すぎるんじゃと思ったけど、ラストまで見るとそういうことかと分かりなんか切ない。

よき仕事(2020年製作の映画)

3.0

一つの作品を作るのに沢山の人が関わっていてエキストラだろうと美術制作だろうと等しく必要なはずなのにスタッフは強圧的で、ここ数年告発の相次ぐ日本映画界、演劇界、芸能界についても想起させられる。それでも日>>続きを読む

聖トリニアンズ女学院 史上最強!?不良女子校生の華麗なる強奪作戦(2007年製作の映画)

2.0

このノリにハマれれば面白いかもだけどそんなにハマれず。色んなタイプの女子生徒たちが学園の危機を救うために団結して(真っ当ではない方法で)頑張るところが見どころ。ファッションとかメイクは可愛い。

春の日のクマは好きですか?(2003年製作の映画)

3.0

恋に恋するふわふわしたヒロインのふんわりはしてないラブストーリー。大事な人はすぐそばにいたよ的な話。物語に入り込めない大きな理由として図書館の本に直接書き込む人は無理なので。

スワンソング(2021年製作の映画)

3.0

途中までずっと老いの悲しさを感じてしまって切なくなってしまった。主人公は飄々としてるんだけど。それでも主人公が行く先々で出会う人たちがみんな優しくて彼を受け入れる姿は心温まる、と同時にそんなことあるだ>>続きを読む

天国にちがいない(2019年製作の映画)

4.0

少し不思議なシンメトリーな世界を旅する監督自身が主人公の作品。セリフが少なく街や人を眺め、不可思議な交流が描かれる。特に小鳥とのやり取りは可愛い。構図が良いのかカラートーンが落ち着いてるからかどのシー>>続きを読む

逃げた女(2019年製作の映画)

3.0

5作品目のホン・サンス。お馴染みの出演者たちに相変わらずの会話劇、喫煙シーンの多さに謎のズーム、そして登場人物に主人公(キム・ミニ)を可愛いとしつこく言わせるという非常にホン・サンスらしい作品。ただた>>続きを読む

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.0

とても静かで余韻の残る映画。生活音と美しい夜の街とささやかな交流。一夜の邂逅と初めて見る娘の顔。主人公と関わる人たちの親切に優しい気持ちになるが、静かな圧で自分の要望を通させるところに移民として生きて>>続きを読む

青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

4.0

前作を観てないし若松孝二監督も知らないけど関係なく楽しめた。映画を愛する人たちによる映画愛溢れた熱のある作品だった。頭でっかちで技術も才能も撮りたいものもない若き日の監督である青年が若松孝二の弟子にな>>続きを読む

マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

4.0

人魚姫といったら悲恋のイメージだったけど、ラスト含めてそれとは違う展開が良かった。他の方のレビューを見てマーメイドではなくセイレーンということを知って納得。人魚の歌声は聴いた者の命を奪うというのは知っ>>続きを読む

鉄道運転士の花束(2016年製作の映画)

4.0

ブラックユーモア仕立ての鉄道運転士の物語。鉄道運転士という仕事の過酷さを重くならずに描いていて魅せ方が面白い。素朴でのどかな風景と運転士の仕事の負の側面をどこか軽妙に描くギャップ。不謹慎に思う人もいる>>続きを読む

スピリッツ・オブ・ジ・エア(1988年製作の映画)

4.0

ストーリーはシンプル。妹のキャラクターが突出しているが、毎日変わる奇抜なファッションや多数の十字架など独特の世界観が形成されている。最初はちょっと退屈だったけど段々と主人公の飛ぶことへの狂気にも似た執>>続きを読む

オー!ブラザーズ(2004年製作の映画)

3.0

色々と詰め込んだせいか細部はあっさりで雑だけどラストは強引にハッピーエンドに持ってくのがさすが韓国映画という感じ。コメディと言ってもそこまで面白いわけじゃないけど気軽に観れる作品。

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.0

クーで成り立つ世界、シュール。ちなみに罵倒語はキュー。不条理な世界から地球への帰還のための奮闘に緊迫感とか切迫感とかはなくて、頑張るけどゆるいみたいな。登場人物たちのキャラクターもいい。いつの間にか種>>続きを読む

燃えよ!プチドラゴン(2009年製作の映画)

4.0

トイ・ストーリーみたいな感じだけど、ブルース・リーのキャラクターがちゃんと生かされてて面白い。オチも好き。

山の上のダリ(2021年製作の映画)

3.0

キルギスの美しく雄大な自然とそこに生きる素朴な人々。どこか懐かしさとともに心洗われる気分になる。大声で名前呼ばれるとかちょっと恥ずかしい気もするけど大自然ならではでのびのび育てられてるようだし、雪の中>>続きを読む

僕と彼女のファースト・ハグ(2020年製作の映画)

3.0

プランマンは観てるけどリメイクだとは気づかなかった。潔癖男とズボラ女のラブコメは他にも観たことあるのでよくある設定なのかも。主人公の大真面目な潔癖ぶりは笑えるし個性的な登場人物も多々。軽く観れるけど、>>続きを読む

アリバイ・ドット・コム カンヌの不倫旅行がヒャッハー!な大騒動になった件(2017年製作の映画)

3.0

もう一波乱ありそうなラストのオチがいい。コメディなので何も考えずに見れるけど犬好きの人や下ネタが苦手な人は不快に思うかも。

北極星(2022年製作の映画)

3.0

ちょっと散漫というか何を伝えたいのか分かりづらい。女性航海士、女性船長として軽んじられる日常茶飯事のセクハラ、生きづらさについてなのか、家族についてなのか、そういう諸々を抱えながらも生きていくという生>>続きを読む

風よ あらしよ 劇場版(2023年製作の映画)

4.0

原作未読、ドラマ未視聴。甘粕事件とか日影茶屋事件とかはWEB記事なんかでさらっと読んではいたけど、この辺りについてはもう少し知りたいなと思う。この作品を観ただけの印象では野枝はとても真っ直ぐで自分の信>>続きを読む

アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)

4.0

実際の観客を前に自作についてのあれこれをアニエス・ヴァルダ本人が語るものなので当然ながら作品を観ている方が理解は深まると思う。作品について話しているだけじゃなく生き方、信念、何を大切に考えてきたかとい>>続きを読む

プールサイドで(2022年製作の映画)

3.0

プール視点という斬新さ。出会いも別れも病からの再起もすべてプール内で完結。