03さんの映画レビュー・感想・評価

03

03

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ほかげ(2023年製作の映画)

4.8

戦争が終わっても
生きるための闘いは
終わることがなかった

戦争孤児役の
塚尾桜雅くん

表情だけで繊細に
時代が生んでしまった
哀しさ辛さを映し出してた

どうやってこの壮絶な状況に
向き合ったん
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

進むに連れ
ほんのり浮かぶ「?」「?」「?」
回収すると思いきや
エンドロールが流れ…

先入観>違和感

観た後の
余韻、と呼べる美しさじゃなく
抉られるようなざわめきが
心を鷲掴みにしてしまう
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東京公園(2011年製作の映画)

4.3

お気に入りの映画館で
35㎜フィルムの
どこか懐かしさを感じる風合いと
溶け込む穏やかな時間

優しい陽だまりの中で
井川遥さん三浦春馬さんが
いつまでも眩しい

辰巳(2023年製作の映画)

4.2

暴力も状況も
いたたまれなさに
何度も目を塞ぎたくなったけど

カッコよかったな、辰巳…
あの目ヂカラ、痺れた

PARALLEL(2021年製作の映画)

4.5

スプラッター系という枠に
はまらない

傷を癒すような
魔法をかける優しさと
隠され積まれた凶暴性を炙り出す

観たことのないラブストーリーだった

氷室蓮司(2024年製作の映画)

3.9

日本統一シリーズは
ドラマを数回しか観たことがないけれど
楽しめました。

氷室蓮司が目指すのは
ピースフルな世の中だと知り
深い魅力に触れた気がした。

青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

4.8

映画に捧げた人生も
映画に賭ける青春も
絶妙なキャストで描かれ
特に 新さんの若松監督は
前作以上に より魅力放つ存在だった

細々なオマージュも泣けた

聖地 シネマスコーレで鑑賞

育まれた空間で
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市子(2023年製作の映画)

5.0

自然体で柔らかに
おっとりポツポツと話す市子

諦観する冷めた態度が
不気味な市子

誰にも打ち明けられない
境遇を生きる市子

杉咲花さんによって
生まれた市子に
ずっと釘付けだった

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

4.8

しっかりした女性を演じる
イメージが強い菊地凛子さん

この作品では
どこからどう見ても
夢破れ自分を閉じ
止まった幼さが危うい
陽子でしかなくて

素晴らしい女優さんだと再認識

放り出された長い旅
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.3

期待するから言い合いになる
夫婦のリアルな日常があって
ヒリヒリした

どう転ぶのか読めないまま
後味の悪さが苦い最後だった

エゴイスト(2023年製作の映画)

4.6

撮り方のせいか
ドキュメンタリーのように
二人の幸せを願いながら
追いかけた

大切な人の
大切な人だから
大切にしたいと
心のままに動く気持ち

異性、同性関係なく
よい「人」と出逢えたなら
繋がれ
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銀河鉄道999(1979年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

『私はあなたの
思い出の中にだけいる女
私はあなたの少年の日の
心の中にいた青春の幻影』

鉄郎と別れ際に
メーテルがキメる名台詞

池田昌子さんの声ごと
メーテルのいい女っぷりは
永遠の憧れ

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

5.0

冒頭流れる不穏な調べで
作品への期待感をゾクゾク抱かせる
モリコーネの音楽
理屈抜きでやっぱりすごいっ

タランティーノの
時間を行ったり来たり
点と点を繋げ
重層な物語に膨らむ展開も
年を重ねたティ
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金融腐蝕列島 〔呪縛〕(1999年製作の映画)

4.0

バブルで沸いてた金融組織の
悪しき呪縛に立ち向かう銀行員を
若き役所広司さんが演じ
その息子に少年の三浦春馬さんも
登場してたり
チラッと、だけど存在感残す
あの役この役に
今では大物俳優の方々が…
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.9

この作品で心に刻んだこと三つ

・お酒に溺れてはいけない

・大事なものはポケットに入れない

・約束は叶うと奢らない

独りを飼い慣らしつつ
探り合う出逢いがあれば
幸せってどう巡ってくるのか
わか
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

4.0

ウディアレン作品に
登場する女性の美しさとイタさ、
幾つになっても惚れっぽい男の人生、
可笑しくもあり
まるごと尊くて愛おしい

華やかな開放感
映画祭の旅 憧れます

僕が宇宙に行った理由(2023年製作の映画)

5.0

なによりも
この宇宙への旅に辿り着く
しんどさも含め
リアルなドキドキ感
映画館で体験してほしい。



壮大な宇宙に身を置き、
あれだけ大きな夢を叶えた方が

身近な個の存在を大切にし、
感謝するこ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

飾りを削いだ暮らしに
持ってるものは見えなくて
胸に秘めた矜持さえ感じさせる

平山さんになにがあったのか

背を向けた時間と向き合うような
兄妹のシーンに
涙が溢れてしまった

寡黙な平山を演じた役
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.4

笑いのカイブツにしか見えない
岡山天音くんのカイブツぶり。

片岡さんのオカン、
菅田くんのピンク、
荒みと温かみの兼ね合いに
絆され泣いてしまった。

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

5.0

やっぱり痺れる✨

サントラもティムロスも
ハマりまくっていたことを
思い出しました。

共喰い(2013年製作の映画)

5.0

再鑑賞
(2023 12月 初 劇場鑑賞)

青山真治監督 追悼特集の企画で
再生した小倉昭和館の
こけら落とし作品として
出逢うことができました。

正直、朝から観るには
重すぎる内容に躊躇ってまし
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

5.0

時間は戻せなくても
進んで繕うことは
できるのかもしれない。

出会い、別れ、また出会い。
純粋に生まれた関係と思いきや
思い出に寄り添うに連れ
お互いの人生を揺るがす
葛藤を生んでしまう。

旅で得
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私たちの声(2022年製作の映画)

4.3

全世界の女性にエールを送る
7つのショートストーリー

杏さん主演の
日常に追われる
どこにでもいる等身大の
母親にもたらされる
かけがえのない幸せ。
とても素敵な物語だった。

親のお金は誰のもの 法定相続人(2022年製作の映画)

4.2

相続を巡っての
ドタバタな大騒動ではあるけれど

ロケ地、伊勢志摩の美しさに
魅せられ、
真珠養殖の奥深さも
知ることができ。

家族なら
奪い合うのでなく
与え合いたい。
そんな温かい気づきを
受け
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

整くんの名言も
グサグサ刺さる

それ以上にこの作品で
心奪われたのは
引き込まれ、掻っ攫った
朗読劇。

素晴らしい表現力でした。

#松本若菜

福田村事件(2023年製作の映画)

4.7

境地に立たされると
弱い立場だから隠したり。
まとまる力持つと
残酷になったり。

冷静に理解しようとしないもどかしさ。

時代越えて
永遠の課題なのかな。

埋もれていた史実から
今もなお抱える現象
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⾼野⾖腐店の春(2023年製作の映画)

5.0

お豆腐のように
シンプルだけど
寄せ合う優しさ
ぎっしり込められて

何度も味わいたくなる
忘れたくない物語。

バービー(2023年製作の映画)

4.6

バービー主人公の
理想的バービーランドから
思いがけないきっかけで
人間世界へ。

着いてきたボーイフレンドのケンが
現実の「男社会」たるものを知り
戻った世界は、変わってしまい…



観たかった理
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さまよえ記憶(2023年製作の映画)

4.6

共にあった思い出か
生きてゆくための記憶か

その選択が
私には辛すぎて
さまよい続けてる

別れる決心(2022年製作の映画)

4.8

捻れて
溺れて
歪んで
崩れて

それでも一途な
愛のカタチ…

複雑な心情描くからこそ
数重ね観なければ
届かない気がする

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

5.0

2分キッカリの
繰り返しループする時間枠に
翻弄されながらも確実に成長し
進みたい自分へ
皆が辿り着いてる爽快さ!

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

4.7

pricelessという言葉が浮かんだ

積み重ねてきた思い出に
地味ながら優しく寄り添う時節の味わい

よそわれた一椀に
お金で量れない
贅沢が満ちている

怪物(2023年製作の映画)

4.6

真実か否かより、露わになること。
それは、誰かの
悪気ない偏見や憶測からだったりして。

子供目線
大人目線、
見方次第でからめとられる
罪深さにハッとさせられた。

ただ、
音響に満足できなかった…
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

5.0

伝説のステージに
立ち会えた喜びと感動が
今もなお
胸の中駆け巡ってます

「ジャズってなんかいいな」
未来へ裾野広げる
日本が誇れる作品だと思う

冬薔薇(2022年製作の映画)

4.6

目を逸らして
生きていたら
結局その先にも
進んでいない
自分がいて、、、

伊藤健太郎さん、
永山絢斗さん、
登場人物みんなが
立ち止まっていることを良しとして
やり過ごしてる現実とか。

傷だらけ
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波紋(2023年製作の映画)

4.7

主人公に降りかかるのは
とにかく悲劇的な事情なのに
ふと たまらなく喜劇を感じてしまう。

チャップリンの名言にも
そんな表現があったなぁと浮かびつつ。

夫婦、家族だけに
静かに拡がる戦いの物語。
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