sioさんの映画レビュー・感想・評価

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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

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なんか最近こんな映画ばっかり引いてる。悩める30代女子の処方箋みたいな映画。僕には漠然とした焦燥感だけを残していった。

13日の金曜日(1980年製作の映画)

3.2

思ってた展開ではなかった。正体が割れてから急に殺傷能力が下がってる。
「シシシ…ハハハ…」みたいなSEどっかで聞いたことある。

「盛った若者と殺人」という組み合わせ、定番になってるけどこれが源流なの
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.4

今年3度目の副鼻腔炎鑑賞。

死んだロボットの記憶メモリ覗いてみたら意外といろんなこと感じてたんだなぁって話。
妙に遊び心を感じるSF設定が故に何か展開が起きそうで起きないもどかしさがある。
ヤン視点
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

4.0

苦虫を噛み潰したような顔で観てた。
サマーをちゃんと救いようのないクソ女として描いてくれててありがとう。(少なくとも僕はそう読み取るしかない)
もっと早くみとけばよかったな。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.0

君の名は以降、あまりにも作りがテンプレ化しすぎている。「かしこみかしこみ」みたいな決めフレーズとか、ちゃんと認知できる人が多いであろう御茶ノ水を聖地にしてるあたりとか、興行的な成功しか目に行ってない感>>続きを読む

地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

邦題のセンスに惹かれて。
思ったより「ヘンな穴」ではなかった
荒唐無稽な話かと思いきや、女は若さを、男は不滅のチンコを、それぞれの欲望を求める姿とその代償というある種の意味童話のような構成。
ラストの
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

3.5

話の軸が個展の準備と保護した鳩なのがすごくいい。長回しの作業シーンが決して手際がすごくいいわけではなく、でも独学の作家なんてそんなもんだったりするよなというリアリティが気持ちよかった。

Saltburn(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

なんかよくわかんない映画だなーと思ったらラストは急にわかりやすかった。
バリーコーガンがとにかく気持ち悪い。嫌な顔オブザイヤーかも。

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.5

マーゴットロビー見たさに。
実話らしいけどどこまで脚色してるんだろうか。「これが後のハーレイクイン」と言われても不思議ではないくらいの荒み様。
ほんとにどいつもこいつも…という感じで小悪党たちのドタバ
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.4

コックリさんとか失神ゲームみたいなバカな若者の遊びがテーマなのがすごく好き。

意識を失いながらも精神世界で苦しみ続ける弟君の形相はまるで伊藤潤二「長い夢」に出てくる男のよう。

ただいまいち緊張感が
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バービー(2023年製作の映画)

3.7

「ケン」を通してパターン化された男像が面白い。バービーの世界との対比で男と男社会の特性を浮き彫りにする構成がすごいなぁと思う。
「男ってこうだよね」というあるあるネタとして、そして男と女の覇権争いとい
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神が描くは曲線で(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

シャッターアイランドの逆みたいな話。でも最後の方話を見失ってしまったかも。外国人の名前と顔覚えられない。最後の殺人事件は全体の文脈的にはどういう意味だったのだろうか…
精神科医とアリスのヒリヒリする会
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.9

無駄がなくて綺麗な映画。
英国紳士のかっこよさを理解した。マーガレットに自分の弱さを吐露したあと、スマートにバス停まで送るシーンが妙にかっこいい。
セックスエデュケーションのお馬鹿な子がすごくいい役ど
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.9

オテサーネクの造形やストップモーションの使い方とか音の拾い方カメラワークとか全てを駆使して不快感を演出してくれてありがとう。センスがすごい。
最初から登場人物は狂ってるし、オテサーネクちゃんも「LAM
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燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

3.4

仕事でブルースリーに触ったきっかけで。
子供の頃やってた鉄拳2にブルースリーみたいなキャラいたなとか、そのキャラに似てるって言われてたなとか、しょこたんが敬愛してたなとか、思ったよりいろいろ思い出が掘
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ポゼッション(2012年製作の映画)

3.0

王道って感じのホラーだけど、ギャーギャーうるさくて個人的には好きじゃないやつだった。

離婚した夫婦とその子どもたちって設定妙に多くない?見るたびに「別れたのに定期的に会わないといけないのしんどいだろ
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.7

いかに予算をかけず広大な世界を表現するかという工夫がいろんな意味で面白かった。
「そういう設定なので」と押し付けがましいほど造語や謎文化が次々登場するのだが、これがだんだんと癖になってくる不思議な感覚
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.2

何度もタマヒュンできる映画。ストーリーはどうでもよかったので45分くらいにまとめてほしかったな。
結果だけで見ると2人は心底おバカだったなと思う。

軌道エレベーターみたいな電波塔

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.4

話はわかりやすいのに、なんとなく掴みどころがない不思議な映画。見ようによっては超ストーリー重視のAVに見えなくもない。
信仰心と私欲とペストの混乱が一気に押し寄せカオスと化したラストシーンの迫力がすご
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ノースハリウッド(2021年製作の映画)

3.5

最近毎日映画見てる。

何もかも微妙に間違っている主人公愛おし。
なんだかんだ言いつつ父親の言うことは基本聞いている中途半端さとかもリアルで可愛かった。
それゆえに最後の決意はちゃんと親父にも響いてる
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ライアー ライアー(1997年製作の映画)

3.3

良き親子っぷりにほっこり。冒頭の「アイアンクロー」でおどけるシーンが今思えばピークだったかも。
ジムキャリー、存在は大好きなんだけど全開の演技を30分以上見ていると疲れてくる。パッケージの色味は渋いけ
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マディのおしごと 恋の手ほどき始めます(2023年製作の映画)

3.3

ちんけなラブコメなんだけど意外と展開があって最後は丸く収まって面白かった。パーシーの絵に描いたような現代っ子ぷりが可愛くて好き。無理して殻を破る必要なんてないんだよと言いたい。

海外の若作りのおばさ
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デビルズリジェクト〜マーダーライドショー2〜(2005年製作の映画)

3.4

2だけみた。
殺人一家なんだけど、ちょっと楽しそうだしちょっと可愛い。そういう不道徳な世界に入れちゃうのが映画の1番の楽しみ。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.7

硬派なスターウォーズ。

映像のスケール感は当然見応えがあるし、どことなく漂う宗教的な雰囲気や特殊な土地で培われたオリジナルの文化がSFとして面白い。唾を吐くのは敬意の証。

話が進むにつれ映像がこじ
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

昔途中まで見てそれきりだったやつ。
鬱映画好きとしては絶対見なくてはいけないはずだが、途中でやめた作品って再開するハードルが
なぜか高い。

ドキュメンタリー調のカメラで描かれる「失明」どころではない
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メイズ・ランナー(2013年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

壁もの。この手の映画でしか得られない何かがあって、全く焼き直しのような展開でもそこまで飽きないので見てしまう。

CGにちゃんと迫力があったのと「時間がないから迷路では走っている」という設定が好きだっ
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テルマ(2017年製作の映画)

3.4

イノセンツに続き。
北欧流だと超能力ってこういう描き方になるんだな。
言いたいことはよくわかったけどいまいちピンとはこなかった。

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと見たかったやつ。色んな意味で刺激はかなり強い。

ストーリーの軸は「子供の残虐性×超能力」
序盤の猫を虐待するシーンで見たことを後悔。え、子供ってたしかに残酷だけどここまでか…?アマプラさん、「
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

大好きなヨルゴス監督作品。公開終了前になんとか劇場で鑑賞。

おとぎ話のような温度感。ベラの旅は一人の人間の人生を凝縮しているようで、人類の文化的歩みを凝縮しているようにも見える。構造的にはマザー!に
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