しょさんの映画レビュー・感想・評価

しょ

しょ

映画(192)
ドラマ(1)
アニメ(0)

アイ・ウェイウェイは謝らない(2012年製作の映画)

4.0

面白かった、興味深かった。
構成も良くて、アイウェイウェイ自身のこれまでを紹介しながら要所要所に今現在の彼を追いかけている。
彼のカリスマ性や、天才的な発想、バイタリティを見せつけられつつ、中国の危な
>>続きを読む

少女ムシェット(1967年製作の映画)

4.0

たんたんと描く事と内容の強さが作り手の怒りのギャップが凄くて突き刺さる。
ただただ辛い。

この映画が作られてから60年近く経つのに、いまだこういった貧困は存在するのではないのか、と考えてしまう。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.5

説明のつかない映画だけど、その説明のつかなさ、意味を考える事の無駄さが自然界そのものである。
ということを感じた。
ということを表現している、って思いたいところだけど、違うかもしれない。。。
だからこ
>>続きを読む

天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~(2019年製作の映画)

3.9

どうしてあなたは創造的なのか、、をあらゆる人に問う旅。
この人なんでこんなにたくさんの著名人にアポ取れるんだろ、、はさておき
やはり世界的著名人や天才ばかりなので面白い答えの連続。

これうまくまとめ
>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

監督の実体験をもとにしていると聞いてやっぱりと思った。

後から思い返すほど、つらくなる映画。
離婚したパパとの海外旅行。
楽しそう、けれどなんか、変、ギクシャクしてる。
でも分からないまま。
2人の
>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.2

むちゃくちゃ迫力のあるへんてこりんな映画を見た。

終始、暗い音楽が流れているし、部屋の中じめじめした雰囲気で、肥満の体でぜいぜいしてるので、見ている間はどことなく息苦しく、不快感を感じずにはいられな
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.2

自分には深く刺さらなかった作品だけど、
フランス国内では観客動員数100万人を突破した作品。
2023パルムドール。
という事でかなりフランスでは評価の高い作品。
夫婦の関係性、フランス人の結婚生活感
>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.8

すごく良い。
主人公の表情が良い。何か物足りなそうな、人を伺う様な。
背伸びして文化人になろうとしている感じ。
からの最後のあの顔。最高でした。
主人公があの女優さんだから良かったところもかなりあるよ
>>続きを読む

英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

4.0

カットを割ることが少ない長回しの多い作品。
会話も多い。同じ様な衣装メイクの登場人物でみんなが回りくどい言い回し。
なかなか集中しないとだめで最後頭痛になってしまった。
サスペンス要素もあり昼ドラや漫
>>続きを読む

ラルジャン(1983年製作の映画)

4.0

貧困が、格差が拡がっていく、
悲しいしやるせない、負の連鎖。

たんたんと演技していてたんたんと撮影して時間経過飛ばして余分なものを削ぎ落とした、演出してないのではないかというくらいの演出(?)
これ
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

演出のさりげなさがよかった。
ただ日常を過ごしたいと思っていても、そうはいかない、いろいろな事が降りかかってくる、これは普遍的。

自分だけの小さな平穏を大切に生きている。決まった日常を順番通りにでも
>>続きを読む

小説家の映画(2022年製作の映画)

2.5

正直、なんだかよく分からない事が多い映画。
会話劇なんだけど、あまり本質を語り合わない表層だけのキャッチボールが多く少し居づらさや気まずさがある。
ぶつかり合う時には割と深く話すのに、友好に語り合うシ
>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.0

時間を感じる映画。
長く感じるけど、その長さ自体が意味や含みを感じさせる。
美しいマジックアワーの画が印象に残る。

村上春樹原作を韓国の泣きたくなる格差もおり混ぜてて、ミステリーもあって、、、新しい
>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

2.5

映画を見にきたのに、何を見せられてるのか、、、というのが続いた。
なんか演劇みたいでもあるし朝ドラか、と
突っ込みたくなるしで、、、
説明的だし、余計なものが多すぎる。
中盤までがけっこうつらい。
>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

3.7

最後が印象的。

ダルデンヌの様だけで似て非なる作り方。
ホントにこの世界はくそくらえって思う。これは映画だけど、本当のことももっと酷いことも含まれて感じられる。

平和な日本にいてはなんもできないん
>>続きを読む

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

4.0

しっかり見やすいあらすじを見せつつ後半はめちゃくちゃ?はちゃめちゃ?な展開がすごく冨永節と感じて、久しぶりに冨永作品楽しんだ。
笑わせてもらった。
殺人や暴力の中に出てくる滑稽さ、北野武とかポンジュノ
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.8

神話のように話が進んでいって、(実際にそのメタファーも感じつつ、、、鳥たちは餓鬼で塔の中は黄泉の国と高天原を融合させたような。)

アイデア盛りだくさんのシーンが楽しい面白いジブリ映画時間。

最後に
>>続きを読む

サントメール ある被告(2022年製作の映画)

3.0

読み解きにくい作品だけど、、、

裁判において、弁護士、検事、判事の役割が分かりやすくはっきりとしていた。
検事はかなりの現実主義でまっとうな疑いを抱く。
弁護士は非常に面白くて、映画の中の解説者とし
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

5.0

平日の昼に鑑賞。
その後の仕事と帰宅後の家事も手につかないくらい揺さぶられてしまった。

脚本の構成とかメタファーとか、どうでもよくなるくらいの、、、
説明がつかない感情を引っ張り出されてしまいどうし
>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

引き算の映画。
完成された脚本から、かなり思い切ってあらゆる説明や表現をカットしたような。

その思い切りが清々しく見せたいテーマをはっきりさせてくれる。
ある種見やすい映画。
整合性とかどうでもよく
>>続きを読む

恐るべき子供たち 4Kレストア版(1950年製作の映画)

3.0

前半はかなり振り回されて、後半は昼ドラの様な展開。
現代の尺度で見るとへんてこりんな作り。
後から思い返すと新たに意味や教訓めいたものを発見する。

常に怒っているポール、ポールとは必ず衝突するのに、
>>続きを読む

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー(2020年製作の映画)

4.0

人間の恐ろしさを
強く訴えかけてくるドキュメンタリー。

なぜ、こんなにも排除しようとするのだろう、このなぜがいつまでも残る。
やるせない。

ダブルフェイスという技術は素晴らしいと思った。
人を守り
>>続きを読む

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.5

お父さんのビトと主人公マイケルの人生が並行して描かれていく、思いの部分で交錯していくのは面白い。

現代に生きるわたくしの尺度からすると、マイケルが破滅に向かって行く様にしか見えない、、、。
ベイダー
>>続きを読む

自画像:47KMのおとぎ話(2021年製作の映画)

4.0

鑑賞直後には感じられなかったものがじわじわと心に響いてくる作品。

生きるってこうゆうことを大事にすることかもしれない。
あったかい。
豊か。
感情を揺さ振る映像が溢れている。
ドキュメンタリーであり
>>続きを読む

BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)

4.5

撮影が好きな映画のうちの一本。
鳥のはばたきに咄嗟にカメラを向けるその瞬発力、カメラマンが映画の中に入りこんで目となり窓となっていると感じさせられる。
この俳優も大好きです。

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.5

どかんと楽しめた!
とゆうエンタメ映画。

こうゆうのは満足感が得られて良い。
役者とかロケ地とか全てがSクラスなのが良い。
すっきりさっぱり。

トリとロキタ(2022年製作の映画)

5.0

ダルデンヌ兄弟の作品の中で最も、見てて苦しい作品だと思う。
始終胸が詰まった状態のままで見ることになった。
早川千絵監督が、ダルデンヌ兄弟がついに一線を超えたと書いていたがその通りの運び方だった。
>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

なんつー面白い映画。
これを31才とかで撮ったの、天才すぎやしませんか。。
大作かつ名作。

ソロッツォと警部を殺すシーンの音の付け方、
一斉反撃を新しい命の洗礼との対比で描くシーンが印象的。
これを
>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.5

見応えのある群像劇。
素晴らしい群像劇。
監督がこのダンケルクの撤退にすごく長いこと思い巡らせ、書いたんだろうと感じた。
そういう丁寧に掘って出来た脚本という感じがする。
悲劇が少しでも報われたらと思
>>続きを読む

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.6

最初はこんなもんか、くらいで見てたのが段々と引き込まれていった。

自分のフィールドであるダークファンタジーでありながら普遍的なテーマを与えられていた。
本当に子供って大人の言うこと聞かないしアンダー
>>続きを読む

ヘィ!ティーチャーズ!(2020年製作の映画)

3.1

先生も人間だものという思いが込められたタイトルの様だけど、中身もそうだった。
いや、大変だわどこも。
と思う。
すごく偏った差別的なナチ的な事を言う子供達に、モスクワ育ちの先生は誰もが平等だとムキにな
>>続きを読む

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.6

最近涙脆くて困る。
自分にしかわからない病気を抱える事の辛さ、苦労。
映画にしか出来ない表現方法で、ストーリテリングも上手く、なんともバランスの良い映画。
統合失調症について少し理解が深まった。
撮影
>>続きを読む

極私的エロス 恋歌1974(1974年製作の映画)

3.9

武田美由紀という存在に圧倒されてしまう映画。
セルフドキュメンタリーなのに表現としてカメラをむけていて最近のディレクターカメラを見慣れていたせいか、逆に新鮮でよかった。
七人の侍並に言葉が聞き取り辛く
>>続きを読む

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.8

ようやく鑑賞。

曇っていて、淀んだ雰囲気のデンマークの沼地、この雰囲気をうまく表現していてそれが薄暗いこの映画をより引き立てていて素晴らしい撮影だと思った。

最近特に思うのだけど、時代や背景をより
>>続きを読む

>|