ShoheyTaniguchiさんの映画レビュー・感想・評価

ShoheyTaniguchi

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

たしかに見応えあるもこれだけの作品受賞したのはクリストファーノーラン監督への配慮があるのでは?と思ってしまう。唯一の被爆国の日本人としてこの映画をどう捉えるか?っていう点がひとつ注目されるも、この点に>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

極めて映画的であり、それでいてリアル。リアルな日常が芸術になっていて、毎日が愛おしくなる映画。

怪物(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

誰もが自らの正義を貫く反面怪物になりうる。視点が変わることで、怪物に見えていた人物が正義のように見える不思議。この矛盾が多層にも重なった人間社会の複雑さ、そして繊細さ。かなり見応えある映画だった!

マンデラ 自由への長い道(2013年製作の映画)

4.2

94年にマンデラ大統領就任に至るつい最近まで憎しみ・怒り・恐怖・悲しみから暴力の連鎖が止まらなかった、という事実に驚き。先日南アに行ったが至る所でマンデラの言葉・存在に触れる機会があり、その背景を本映>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

麦くんと絹ちゃんの言葉の掛け合いとか物語の進むテンポとか人間味があって好き。事故とか病気で離れ離れになるっていうストリーではなく、ずっと現状維持したいっていた2人のハードルがどんどん下がって自然と気持>>続きを読む

失くした体(2019年製作の映画)

4.0

面白い。切断された手が別人格を持って、第三者の視点で主人公を描きつつも、その視点は同じ過去を背負った手による主観も入り混じったもので、人の主観と客観の複雑に入り混じった心をうまく表現しているなと感じた>>続きを読む

コドモなオトナの人生レッスン(2021年製作の映画)

3.4

仏語聞く様。何も考えずに観れる映画。モナコ、マルセイユの懐かしい街並みが観ていて楽しい。

モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

3.6

モロッコに住んでた身としては必見映画かと思い鑑賞。懐かしさ半分、知らない慣習(パン屋は共同釜の利用可能)があり楽しくみれた。扱うテーマはモロッコだけでなく世界的な社会問題に通ずるものの、映画内のストー>>続きを読む

ベル・エポックでもう一度(2019年製作の映画)

3.9

アバウトタイムのような魔法で時空を越えるわけではなくあくまでリアルを求めた舞台と脚本の中に紛れ込むという設定が面白い。現実と虚構が入り混じり何が現実なのかがわからなくなる。演者として見てるつもりがいつ>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ついに視聴。殺しや裏切りに満ちたいわゆる「ギャング映画」かと思っていたが、むしろヒューマンドラマにも近く、視聴後はその余韻に温かさや落ち着き、安らぎを感じすらした。(家族愛、正義、善悪、そして刻一刻と>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

大号泣。
好きな色は情熱の赤。心の支えを必要としてる人にすっと寄り添い、優しくも強い存在である女性。ある日余命は3ヶ月と宣告される。
誰にも温かさをもった真っ直さでぶつかり、人の心の支えとなっていた彼
>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.8

青春のお裾分けをしてもらえる、何も考えなくても観れる楽しい映画。音楽で自己表現出来るっていいな。

スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話(2019年製作の映画)

3.9

原題は « Hors normes  » 「規範外」。自分の意識の問題だけど、映画の前半は自閉症の人が見る常識とそうじゃない人の常識の対比から、「常識」が以下にある感覚、社会規範によって作られたものか>>続きを読む

借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

3.8

起承転結の転がもう1つ何か欲しいなぁと思ってしまう。けれど、画はきれいだし、アリエッティのお父さんの安定感。

パリ、混沌と未来(2019年製作の映画)

4.0

リラックスしたい金曜夜に観る映画ではなかったけど、とても共感出来る映画で良かった。不安、焦燥、疑心、恐怖、そして人の死。嵐のように乱暴に、暴力的に襲い寄せる何かに押し潰れそうになって、確かな自己の存在>>続きを読む

バック・トゥ・スクール ~人生の逆転劇!?~(2019年製作の映画)

3.7

仏語鑑賞。日本の学校でもあるあるだな、と思いつつ、気楽に楽しめる映画。

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.1

久々見て大笑い。映画にしろ小説にしろ「もしも」の世界を描いてメッセージを伝えられるところがやっぱり好きだな。

隣の女(1981年製作の映画)

4.3

すごく好き。恋でも愛でもなく、怖いくらいの欲望。この欲望が繊細だけど丁寧に力強く表現されていて、観ていて引きこまれた。

アフリカン・ドクター(2016年製作の映画)

4.0

下手すると重くなりそうな実話だけど、コミカルで気軽に観れる。あの家族の覚悟、苦労、努力には頭が下がる。

よこがお(2019年製作の映画)

3.8

重い、、、人の嫌なところが色々見えて暗い、、、

光あれ(1946年製作の映画)

4.3

1946年、戦後アメリカの精神疾患を負った患者達の治療を記録した映画。身体的疾患と精神的疾患の繋がりに驚きを隠せない。自分自身、決して忘れることの出来ない傷ついた経験はいくつかある。事実上、たまにそう>>続きを読む

正義のレジスタンス(2018年製作の映画)

4.0

国に影響を与える大きなプロジェクトに関わる身として、当時自分が生きていたらどのような価値観に基づき、どのような仕事をしたのかを考えさせられる映画だった。

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.8

フランス人に勧められ視聴。一言一言、一コマ一コマに、文化的背景を含めた多くの情報が詰め込まれていることに驚き。この映画を観て、ネイティブが無意識に受け取る情報量の多さを認識。逆説的だけど、ゼロから始め>>続きを読む

ファイナル・イヤー: 政権最後の一年(2017年製作の映画)

4.1

デモクラシーに通じた黒人初のアメリカ大統領。世界に調和をもたらすかと期待されていた大統領は、アメリカ史上初2期に渡って戦争を継続した大統領出会ったし、トランプを生んだ大統領でもあった。このギャップがな>>続きを読む

風に立つライオン(2015年製作の映画)

4.0

思ったことを徒然なるままに羅列。
・少し前だと「日本人の英語力、、、」とか変な斜めな視点が気になって英語に入れなかったけど、最前線の現場で働く日本人達の英語力ってニューヨーカーが話すような英語じゃなく
>>続きを読む

ワン・オブ・アス(2017年製作の映画)

4.0

ハシディズムのコミュニティから脱退した若者達のドキュメンタリー。今の世界には誰とでも共有できる普遍的な価値観ってぼんやり思っていたけど、それは幻想であまりに無知であったことを思い知らされた。

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.2

La nouvelle vague を代表するFrançois Truffaut監督初の長編映画。技術的な話は詳しないけど、子供達の表情の捉え方、子供目線のカメラワークがすごい。腑に落ちない大人達の不>>続きを読む

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.9

ジャックドゥミ最高。全体通して哀しさも喜びも柔らかくて好き。

ローラ(1961年製作の映画)

4.2

コミカルにテンポよく進むストーリー。シンプルで率直。観ていて気持ちが明るくなるし、心地良い。

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