13untaさんの映画レビュー・感想・評価

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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.2

字幕の光が画面の印象に甚大な影響を与えてしまった最たる事例として挙げたいオープニング。ブリュッセルの闇のスクリーンでの色めきは異常。

Here(2023年製作の映画)

3.6

『コロンバス』を思い出した。苔アーキテクチャー

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2013年製作の映画)

4.1

もはや特撮以前の "トリック撮影" と呼びたいプリミティブな映像快楽の果てに突如現出する大林宣彦的跳躍に涙が出そうになった。

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.7

エンドクレジットの背景絵画が表象するように彼らがあまりに人ならざる理不尽な悪意の記号として存在していたことは、最悪の読後感にも寓話としてのある種安心感を残して(しまって)いる。

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.8

極度のクローズアップ多用の帰結としてクライマックスのゴアが軽減されているようでも誇張されているようでもある。

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

3.7

スーツアクトらしからぬ"瞬足"によるモーションブラー河童描写のリアリズム、実はかなりエポックメイキングな特撮表現では。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.1

あまりに筋の通った町民側の論理は、しかし突き詰めれば彼らの生活基盤自体に疑問を呈するものでもある。議論の場で宙に浮いた言葉がやがて主義主張から適度な距離で離反してゆく。『悪は存在しない』というあまりに>>続きを読む

地球最終戦争ロボット・ウォーズ(1994年製作の映画)

3.4

小綺麗な住宅地をそのまま切り撮って世界最終戦争後のゴーストタウンと言い張る強靭な神経

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

4.5

円環構造を成す妻=母のループがモノクロの壁を破り少年=アンドレイを通して色として侵食するエクスタシー

2時間 ガン ギマ リ マザコン映画

突然炎のごとく(1961年製作の映画)

4.1

ヌーヴェルバーグの行き当たりばったりさを「突然炎のごとく」って訳した人天才だな。

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

4.1

神の権威を持続するマッチポンプとしてアンチ・クライストを創造するっちゅうバッチバチの批評性× 異端崇拝・妊娠ホラーの欲張りハッピーセット展開でお腹一杯大満足

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.6

伊藤沙莉のドス声と池松壮亮のオネェ喋りマジックあった。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.9

気まぐれに生まれ落ちた一個人の幸せと、パートナーという名の他人及び世界の価値観の趨勢(もしくはアート)が提示するありのままの善意は呼応も軋轢もし得る別事象である。そんな当たり前のことを突き放しながら優>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.9

横移動撮影で画面に入ってくるもの・出ていくものに刻の移ろいを表象しているよう観えた。

カンパニュラの少女(2022年製作の映画)

3.5

円環構造のアバンタイトルとクレジットに挟まれた本編は孫の心の旅⁇⁇⁇

第三次世界大戦 四十一時間の恐怖(1960年製作の映画)

3.3

脈絡ない下町人情劇からの41時間世界最終戦争、3周くらい周って『リアル』

新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.7

ガスバーナーだけ移動して誰も暴動起こさないのおもろ

妻は告白する(1961年製作の映画)

4.1

『愛は見えないが、殺意は見える』キリッ(`・ω・´)

オーメン(1976年製作の映画)

3.9

悪魔の子は人の姿をして政界に現れるとかドキュメンタリーで草

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

4.7

開始0秒では同情の余地しかない主演兼敵役がルックス・感情も含め状況に流されるしかない無能の凡夫であるがゆえに、現世が地獄と結論せざるを得ない全編が怖過ぎる。

海の牙(1946年製作の映画)

4.2

主演のU-ボートさんが映ってる間ずっとワクワクするし、端役の人間が陸に上がるとはよ地獄の棺桶戻れや、てなる。

恐怖(1961年製作の映画)

4.2

窓枠越しの『回転』風ショット総毛だったし、なんならそのまま幽霊モノでいってくれて構わんかったよ!

幻想殺人(1971年製作の映画)

4.1

綺麗に(?)理に落ちちゃったとしても混沌の幻覚こそを愛したいジャッロのジレンマ

テオレマ(1968年製作の映画)

3.9

キービジュアル含む幾つかのテレンス・スタンプのショットが人ならざる悪魔にしか見えず、不在の空虚さ(と退屈さ)は絶大

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

映画が人間の肉眼や耳で知覚可能なマクロ表現である以上、五感で感知されないミクロ事象をマクロ化することは主人公同様(しかし全く逆の意味で)不得手であり、彼の幻視していたミクロ・ユニバースがもたらす現世の>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

「視聴者から報告を受けた我々取材班は現場へ急行したッ!」てならなくてホントよかった。

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

4.3

サイレントで純化された表情ドアップの連続はゆうてもあまりにエピック。或る意味でプロパガンダの最高峰かも

黒い罠(1958年製作の映画)

3.8

明滅する窓明かりでの絞殺、ノワールが過ぎる

トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

3.6

亡霊のイメージが万国で通底している部分があるのって、恐ろしくもホッとするよな

ジョン・カーペンターの 要塞警察(1976年製作の映画)

3.7

ジャンル職人カーペンターのミニマム美学、最早なんかのアートフィルム

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

概念的過ぎる闇落ち構造を演技巧者軍団の説得力でねじ伏せる力技

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