深獣九さんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと期待はずれだった。

○もっとはっちゃけた映画かと
マーベルヒーローに捕まった極悪人が、チームを組んで世のため人のために大暴れする!というようなシナリオを想像していたのだが……。
まあ、そうい
>>続きを読む

世界の果てまでヒャッハー!(2015年製作の映画)

3.5

「土曜の朝は、ラジド!」でお馴染み、J-WAVEの人気番組『RADIO DONUTS』のパーソナリティ山田玲奈さんが、おすすめしていたフランス産コメディ映画がこれ。

バカバカしくてエロくてお下劣で、
>>続きを読む

デッドゾーン(1983年製作の映画)

4.0

製作も設定も30年以上前とレトロ感は否めないが、さすがの巨匠たち、人間の苦悩と悲劇をしっかり描いている。

主人公は交通事故により、触れた相手の過去や未来を見ることができるという、能力に目覚める。能力
>>続きを読む

発狂する唇(1999年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

あらすじを、かいつまんでお伝えする。

少女連続殺人事件、容疑者は兄、迫害される家族、父親は死刑で死んだ、ワイドショーレポーターの醜悪、色情狂の姉、怪しすぎる霊媒探偵実はカルト、絶倫探偵助手の親子丼、
>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

ご存知、オスカー2020の11部門にノミネート、主演男優賞と作曲賞に輝いた社会派作品。
そう、バットマンの宿敵としてあまりにも有名な悪役「ジョーカー」だが、本作品はエンターテインメントではない。貧富の
>>続きを読む

クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

3.0

怪獣が実際に現れたらどうなる?を、モチーフにしたパニック映画。
撮影者視点の映像は、リアリティを表現するため。音楽もなく、ひたすら個人の撮影映像で展開される。なかなか、挑戦的な映画だ。

ただ、そこに
>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1973年に製作された、フランス・チェコスロバキア合作の作品。
独特なタッチで描かれる、不思議な異世界の物語。

惑星イガムには、青い姿の巨人ドラーグ族と小さな人間オム族が生存していた。オム族は力も弱
>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

ヒャッハー!である。
砂だらけの世界、爆走する禍々しい改造車、トゲトゲのマスクを被った筋肉隆々の男たち、ボロボロの革ジャン。
いわずもがな、『マッドマックス』は核で荒廃した世紀末世界のスタンダードを創
>>続きを読む

レザーフェイス―悪魔のいけにえ(2017年製作の映画)

3.0

ホラー映画の金字塔『悪魔のいけにえ』

1974年公開後、ホラー映画界に大きな影響を与え、数多くの作品にインスパイヤされている。その描写は芸術性高く、マスターフィルムがニューヨーク近代美術館に永久保存
>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.5

あのね、タイトルが実にもったいないと思うのだよ。
このタイトルだとね、『スクリーム』(古い)のようなスラッシャー系と感じるではないか。あるいは『チャイルド・プレイ』のようなホラー。

確かに、この映画
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

5.0

目の覚めるような青空。
透き通った風。
目に鮮やかな草木。
森を抜けた先にある、秘密の村。
90年に一度の夏至のお祭りがにぎやかに行われていて、村人はみな笑顔で歌い踊っている。
白を貴重とした衣装は、
>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.5

やはり、映画というのは奥が深い。
いや、あらゆる芸術作品は、その背景を知った方が断然楽しめる。
この作品は、そこまで楽しめなかった(笑)

作品に触れる前は、なるべく情報を仕入れたくない。すべてを初見
>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.0

1993年実際に起きた「埼玉県愛犬家連続殺人事件」を題材にした映画。
園監督はインタビューで「エンターテインメントとして仕上げた」と答えているが、簡単に調べただけでもかなり実際の事件に近いと感じる。そ
>>続きを読む

ゾンビーワールドへようこそ(2015年製作の映画)

5.0

えー簡単に言うと、ボーイスカウトの童貞3人組がストリッパーのお姉さんと手を組んで、襲いくるゾンビから愛する人を守る話。
いや、違うんですよ、奥さん。どうぞ、ブラウザを閉じないでください。これがね、マジ
>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.5

名作過ぎて、自粛要請に乗じて映画ファンとなった、にわかの私がどうのこうの言えるものではない。ゆえに、本記事はただの備忘録である。

さて、本作品の舞台は1900年代初頭のアメリカ。マフィアの抗争を描い
>>続きを読む

美女と液体人間(1958年製作の映画)

3.5

なんで液体人間は人を襲うの?
なんで液体人間に襲われると溶けちゃうの?
死の灰をかぶってる浮き輪に、防護服も着ないで群がる科学者たち。
液体になっても元の記憶は残ってる、と言いつつ殺してしまおうとする
>>続きを読む

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.5

その呪い(ウィルス?)にかかったら(感染ったら?)、“それ”(It)に追いかけられる。
“それ”はあなたの命を狙っている。
“それ”は歩いてくるので、走ったり車であれば逃げ切れる。
“それ”は誰かに感
>>続きを読む

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

4.0

 『ジュラシックパーク』シリーズの第4弾。

 正直、『ジュラシックパーク(第1弾)』は、マイケル・クライトンの原作が好きすぎて、まったく面白いと思えなかった。ディテールがほぼカットされて、ひたすらき
>>続きを読む

カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

4.0

 久しぶりの映画館(2020年8月現在)。やはりいい。家で観るのもいいが、迫力が違う。楽しかった。このような状況下、大変な思いをして観客の安全を確保してくださる劇場関係者に、心より感謝したい。

 さ
>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

 連日、戦争を考えている(2020年8月現在)。
 恥ずかしながら、この歳になって初めてである。

 昨日の『野火』の記事でも触れたが、戦争を教科書に書いてあるだけのことにしてはならない。そう思う。
>>続きを読む

野火(2014年製作の映画)

5.0

地獄絵図。


観終わった直後の感想である。
月並みで陳腐だが、そうとしか思えない。
戦争は、地獄絵図である。

8/7に向けたNHK広島の企画「1945ひろしまタイムライン」を直前に知り、前日から追
>>続きを読む

HK 変態仮面(2013年製作の映画)

4.0

 週末に買った『アイアムアヒーロー』を、全巻一気読みしました。

 めちゃくちゃおもしろかったのですが、頭と精神力を使い果たしたので、何も考えずに笑いたくて『変態仮面』を観ました。

 ただただ、福田
>>続きを読む

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

1.0

 先週の土曜日、漫画版『アイアムアヒーロー』を全巻一気に購入。電子コミックの無料版でちまちま読んでいたのだが、一日一話しか読めず先が気になること、無料期間終了が迫っていることから、我慢できずに。

 
>>続きを読む

プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.5

 「グラインドハウス」とは、エクスプロイテーション映画やB級映画などを2・3本立てで上映していたアメリカの映画館のこと(Wikipedia調べ)。日本で言えば、ホラーやカルトのようなマニアックな映画を>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

3.5

 これ、ぼーっと観てたら置いてかれる。

 『INCEPTION』は、サイコダイバー(懐かしい!)が活躍するSFアクション。アクションと言っても、本作品の面白さは騙し合い。つまり、SF版『コンフィデン
>>続きを読む

アンフレンデッド:ダークウェブ(2018年製作の映画)

3.0

 いやこれ、ただのフィクションじゃないよね。

「まさかぁ、こんなこと起こるわけないじゃん」 

 ここまではないかもしれないけど、死ぬ直前までのことは起きてもおかしくない。だって、パソコンやスマホ、
>>続きを読む

悪の教典(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 見どころは、とにかく人が死んでいくところ。それも、死ぬのは高校生。青春真っ盛り、未来ある若者たちが次々と命を落とす。マジ鬼畜。

 主人公は高校教師。京都大学・ハーバード大学を経て(いずれも中退)大
>>続きを読む

ウィッカーマン final cut(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 今年観た映画の中で、一・二を争う面白さだったのが『ミッドサマー』。人里離れた村で行われる狂気の夏至祭りは、衝撃的だった。映像だけでなく、脚本も良かった。心の臓を掴まれた。
 その『ミッドサマー』がお
>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

伊藤計劃氏が『Running Pictures伊藤計劃映画時評集1』にて、大絶賛されている作品。氏を尊敬してやまない私は、本日その章を読み即鑑賞。正直、氏のような感想は抱けなかったが、とても興味深い作>>続きを読む

|<