思ってたのと全然違うバカ映画だった。
それにしても、笑いというのはもう少しウィットに富んだものじゃないのか。
名作SFのパロディ以外に笑いをとる能がないのは、どうかと思った。
ところどころ流れる低>>続きを読む
竹内涼真が演じる大鷹弾という一人の存在だけでほとんど支えられていて、彼なしでは薄っぺらなエリート主義の群像劇でしかなかっただろう。
唐突なマイムマイムは笑った。
というか、氷室ローランドは将来は>>続きを読む
この映画には、「戦争は最後まで遂行しなければいけない」と、「命を犠牲にしてはいけない」という2種類のドグマがあるらしい。
まあそれはいいのだけど、「戦争のために犠牲になってはいけない」というのは分>>続きを読む
終盤に急にミステリっぽくなる。
前半はマリオンが犯罪者でその不安定さが描かれているので、そのせいで観ている側としてはノーマンに対してあまり注意を払わなくなるのだなと、後から思った。
精神病理と>>続きを読む
主演はイーストウッド監督の息子。
縁起の映画。
後半に若干中弛みするのは、短編小説をそのまま映画化したような素材の貧しさに由来すると思うけど、低予算だから仕方がないし、アイディアは面白いのでまあま>>続きを読む
将門公そのものよりも、それを復活させようとする加藤のような人物が現れてくることの方が、歴史の抵抗という感じがした。まあ、加藤は戻ってくるらしいけど。
あと、学天則がかわいそう🤖
「異常なこと」が起きる間の取り方が素晴らしい。
文化の法が絶対であることを知らず翻弄される西洋人たち。
「男がツケを払って死に、女は新しい場所で新たな生を得る」というのは一つのパターンかもしれない>>続きを読む
6期鬼太郎デザイン。なくても楽しめるけど、多少の前提知識はあった方がいい。
6期でも目玉のおやじの生前(?)の活躍が描かれたエピソードがあったけど、今回は彼が主役の物語で、描写に無駄がなくて本当に>>続きを読む
これはひどい。
CGが安っぽいのは仕方ない(?)けど、ストーリーもツギハギで、複数の場面が全然リンクしてない。
学生も教授の娘の話し相手としてしか機能してないし、普通こういうB級映画ではこのタイ>>続きを読む
ホームビデオ風撮影。冒頭から排泄シーンでびっくりした。
宇宙人というモチーフはいまや、断片的な恐怖が最終的にそこで結びつく未知の場所として、クリシェになりつつある気がする(心霊は使い古されていて未知>>続きを読む
原作のふざけたキャラクターの感じも上手く再現されているし、オリジナルのエンディングも良い。
というか、伊坂幸太郎自身が映画作家的な性格を持っていることを再確認した。
グローバル資本主義のための戦争抑制という形での戦後体制の再肯定/再意味付け。まさしく「政治の手段としての戦争」映画。
相互牽制のように問いを積み重ねていく展開を不自然に見せないように、いくつもの視点>>続きを読む
『宇宙戦争』の驚くべき翻案だと思った。『スターウォーズ』の影響も感じたし、後年のいくつかの名作エイリアン映画にも影響を与えている描写も散見されたけど、戦闘シーンにやや迫力が欠けていた気もする。
緊急事態というのは、常に画面のどこかで誰かしらが喋り続けている状態をいうらしい。
無駄な描写がないのが一番いい点だと思った。
トリックスターの映画。
社会構造は変えられなくても、高齢者に対する倫理を忘れてはならない、と。
でもこんなにダンディな高齢者いないでしょう。
直球のコミュニケーションをされても、ムッとならないのは>>続きを読む
呪いはそれをかけた主体が物語の一部として関わることによって完成するという話。
いくつかの転轍点で悲劇にふれたり喜劇に触れたりしていて、その反転が面白かった。
2chの原作からモチーフは拾い集めているけど、話は完全オリジナル。
B級風だけど、かなり怖い。
一周目がかなり怖いせいで、二周目は笑いながら観れるし、最後のミステリ的終わり方も秀逸。
きさらぎ駅>>続きを読む
暗殺やテロルのシーンが非常に良い。
アナキストの時間感覚は、つねに現在にあるのだということ。だからこそ、時計の狂いは致命的となるし、折を見て繰り返される写真撮影はこのことを意味している。
同じ惑星に住んでいるのに、互いに生態系上の関わりはほぼなさそう。
(人類が巨大な鳥に捕食されるシーンはあるので、そこくらい?)
新天地への逃亡によって地の利を得たことで実質勝利し落とし所を見つけると>>続きを読む
俳優陣かぶりも板についてきた。
台詞や俳優の使い回しは、過重な負荷をかけていて、俳優が本来持っている表象機能を失効させている。
そのために、映画というよりはむしろ手塚マンガのように、ストーリーの理>>続きを読む
よく映画化したと思う。RPGの第1章だけを切り取った感じ。
序盤で隊員がバタバタ死ぬのは良かったし、クモに寄生されて死ぬのもクモ映画あるあるだと思った。
せっかくトニー・ジャーを起用したんだから、ア>>続きを読む
前編で説明していなかった殺せんせーの背景を明かしつつ終わりに向かっていくのがやや性急すぎて、ところどころ辻褄が合ってなかったように思う。
「愛する者を自らの手で葬る」という倒錯に先立つのは、「葬るというプロセスを通じて対象を愛するようになる」ということ。
自称進学校特有の陰湿な暴力性が曖昧にしているのは、教育と暴力とが実際にはどのよ>>続きを読む
ホーム・アローン アナベルver. ということで、今回はウォーレン夫妻はほぼ不在。
人の家を勝手にいじって、お化け屋敷にしてはいけない。
お昼に仕込まれていたギミックが、日が暮れた途端に堰を切ったよ>>続きを読む
ポリティカル・ロードムービー。
描写にストイックなのは好意的に観られる。
政治に鈍感なソウルの一住民だったキム・ザボクが、光州で政治的に覚醒していくのは、ややヒューマニスティックな啓蒙の香りがする>>続きを読む
CGが安っぽいのは笑ってしまうけど、台詞回しと俳優陣がいいので、それでもってる。ビル・マーレイがとにかく格好いい。
原作の脚色としてはなかなかの出来。
サムネは解釈違いだけど、本編でのグレゴールのイメージは、小説を読んだときの印象と同じだった。
小説の挿絵か何かで甲虫類を描いていたのを見たけど、林檎がめり込んで怪>>続きを読む
チャーチルの独白と対話によって、戦時史を描いている。
こう観ると、英国は本土決戦を覚悟しながらも結局はやらなかった点で日本と似ているし、一方で王と首相が友人の如く話せるという点で日本とは違うな、>>続きを読む