歴史は繰り返さない。但し韻を踏む。
といったような言葉をNHKで磯田道史さんが言っていたのを
映画を観ながら思い出しました。
戦争時代の関係、職場の関係など
同じではないけれど、支配と服従の関係性で>>続きを読む
監督の初プロデュース作品『蒲田前奏曲』に続き
ハラスメントに関するテーマで
『蒲田前奏曲』から4年経ち、変わらず映画作品として
同テーマを訴え続けていることは大変なことだと思います。
現在では現実の>>続きを読む
男友達同士のやり取りは若い人っぽいやり取りが微笑ましく、
このようなやり取りはある程度年をとった私にはもうできないなと
思っていたら、古館寛治さんのコメントに
「自分はおじさんになったことを痛感させら>>続きを読む
三宅映画を見ているなぁという思いが強く出た作品でした。
特に暗闇と僅かな光の中のシーン、鏡を通したシーンの
緊張感は三宅作品でしか味わえないぞくぞくしたものがあります。
星に関する言葉が出てくる中>>続きを読む
エリセ31年分ぶりの長編映画とのことで
数十間の記憶、こうなればよかったという思い、そして現実を
行き来するエリセにしかとれない映画。
テレビのキャスターとは正面で話し
昔の恋人とは正面のちにピアノ>>続きを読む
3章立てで共通するのは
それぞれの声。
第1章はカルーセルさんの乗り移った独白のすさまじさ。
美輪明宏さんのヨイトマケの唄のような迫力があります。
第2章はものすごい風の中の松本さんの叫び、太鼓の響き>>続きを読む
恋愛映画等で評価を得てきた今泉監督が、大人⁽壮年世代)を扱うところへの挑戦的作品と感じました。
若い世代の純粋な恋愛や人生観と違い、大人は家庭、仕事、社会との関係性なしには語れません。
また、演じる役>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
まなみちゃんに求婚しつつ、他の女性も追いかけているボク、
花火に来てくれるけど、途中で門限で帰るというまなみちゃん。
映し方間違えると嫌な感じになりそうなところを
コミカルに可愛らしくみせてくれます>>続きを読む
@filmarks試写会
前作『わたし達はおとな』にもあったようなソファやベットに横たわりながらごはんどうするかの会話。
何気ないシーンだけど、どういった関係なのか観客に少しずつ分からせる⁽うっかり>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
仮面ライダーは孤独と向き合い、1人で戦うので
これまでのシンシリーズのように
自衛隊などの大きな組織が使えず、
同じような世界観では成り立たないと思い、
どうなるものかと思っていましたが、
SHOCK>>続きを読む
新宿武蔵野館にて鑑賞。
世間と一線引いている感じを
有村さんが上手く表現されていました。
作中の核となるセリフは
芹澤さんにたくす、という
今泉監督作品らしさが今作でも出ています。
ちひろさんの>>続きを読む
若者がシニア世代の孤独、貧困、欲求に言葉巧みに漬け込んでいる部分、シニアがある程度分かりながらもその世界に入っていくところは、観ていて辛い部分はある。
一方で、コミュニティの中で、必要とされることの喜>>続きを読む
題材は『ドライブマイカー』(というより『木野』)と
同じように思います。
『ドライブマイカー』も2人での会話が多いが、
車に乗ったり、景色を見ながらの会話でなく、
部屋やお店など、こちらのほうがより会>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
こういうところに書くコメントも刺してくる作品なので、
コメントを入れることが憚られたのですが、
何度か観るうちに書かずにはいられなくなったので何か書いてみます。
毒舌な会話の掛け合いが魅力なのですが>>続きを読む
人の無意識かもしれない行為が人に影響を与えて、それが返ってきたり、次の人に影響を与える。
また、外の環境は厳しい環境であることを確かに描写して、ただ楽しい作品とだけ受け止められないところが「横道世之介>>続きを読む
テアトル新宿沖田監督特集にて鑑賞。
前情報なしに鑑賞。
沖田監督らしい遊び心満載で、
特にどんちゃんに
なぜこんな演出ができるんだろうと思っていたら、
成長していくと、あれ?顔が…もしかして…と思い>>続きを読む
テアトル新宿の沖田監督特集上映にて鑑賞。
9年前の上映時以来の鑑賞で、
当時ときっと同じところで笑いました。
ただ後半主役2人の後ろで、
とある人物がぼろ泣きするシーンについては
当時の自分は笑って>>続きを読む
世界に対して、素直に自分をそのまま出す
あみ子をひたすらそのまま映し出す作品。
その臆面もない感情や欲求、行動に対しては
世界が違和感を感じてしまい、
冷たくされてしまう様に胸が痛む。
フランケン>>続きを読む
カメラに対する主役2人の距離
(カメラと2人の間にだいたい何かを前ボケさせてる)とか
会話をかぶせる部分とか劇伴を最小限に抑えてる部分とか
会話や間の空気感の生っぽさが端々に
すごく計算されて作られて>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
下北沢K2今泉力哉特集にて。
今泉監督の中で初見でしたが、
らしい恋愛群像劇で
初期短編作に見られるグズグズの男女関係描写と
ラスト全員参加の誕生パーティーでのケンカシーンは最高です。
赤いちゃん>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
シン○○シリーズ3作目と解釈すべき。
会議シーンの脇の下からアングルとかは、
またやってるわという感覚で見て、面白がっていればOK。
一部批判のある浅見(長澤まさみ)のアングル。
エヴァでもやって>>続きを読む
「愛なのに」に続き、
真剣なんだけど、ずれている登場人物が織りなす物語で
そこに可笑しみがあります。
最後の4人そろうシーンのやり取りはもちろん、
食卓での画角とか
場面のつなぎをTシャツの柄にアッ>>続きを読む
どうでもよくないと気まずくなる…
今泉作品の主題にあるいろんな「好き」のかたちが出て
みんなやさしく、どこか大きく抜けたキャラのアンサンブル。
最初の追いかけっこのように動きをつけたり
低予算映画>>続きを読む
@filmarks試写会
テーマにある通り、同じ出来事を
片方ずつ見せる展開で
ビデオカメラ越しからそれぞれの片方は見えるものでなく、
ビデオカメラ越しから
カメラの先へ伝えようとできるものだったこ>>続きを読む
@オンライン試写会
NHKのドラマも見ていたので、比較はしてしまうが、
映画は物理的に時間が短いので、すっきりとした内容。
主演の2人は、後発の映画はハードルが高いはずだが甲乙つけがたし。
面白>>続きを読む
@東京フィルメックス
ロメールの短編とホンサンスのへんてこズームの発想を受けた
面白可笑しい作品。
各作品とも最後は立場がひっくり返る展開である一方、
作品の終わりは、次への始まりのようなところが>>続きを読む
作中を通じて東出さん演じる和雄が
何をしでかすかわからない危うさで占める。
ランニングも止まらずにはいられないが、
どこに向かっているのか定かでなく、回るように映している。
和雄達大人は公園のへり>>続きを読む
2019年のGWに大阪中ノ島映画祭で最初に見て、
見た作品の中で最も印象に残っていて、吉祥寺で上映されるのを知り
観に行きました。
おじいちゃんの戦争のときのお話は
きっと監督がおじいちゃんから聞い>>続きを読む
中学生の一方的な片思いの相手として、
決してカッコいい人間でないのがよかった。
女性ならリっちゃんをみて
昔なんであんな人に憧れたのかと思うのかもしれない。
健ちゃんから見ると生徒と関係を持つのはま>>続きを読む
内容にも撮影描写にも奥行きを感じられる作品でした。
塾や木下家、小畑家など狭い建物をロングショット等でみせていましたが、
特に小畑家の場面は画面の手前と奥と演者の視線を使って、画面以上の空間認識をさ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
オンライン試写にて鑑賞。
観ていてリンダリンダリンダっぽいなと思っていたら
参考にしている部分あるようでやはりでした。
要素として盛り込んではいるが
3人のキャラの立たせ方がシンプルによかった。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
先日のフィナーレ舞台挨拶のライブビューイングで5回観に行きました。
TVシリーズが始まった時にはチルドレンより幼かった自分としては、エヴァのメンバーの変わらない健在ぶりがうれしい限りでした。
「今、>>続きを読む
試写会にて鑑賞(@新宿ピカデリー)。
日本でロードムービーを撮るとどこも同じ風景になってしまう、とよく言われるが(「ここは退屈迎えに来て」ではそれを逆手に使っている)、
流石のNETFLIX。
ドロ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
都会と地方、内部生と外部生、男と女など
様々な社会構造の差に立脚しながらも
主題は、それぞれの登場人物の生き方である点に絞っているのが魅力。
門脇さん演じる華子の婚活で見せる「箱入り娘」感
(上流階>>続きを読む
冒頭からアイドルにハマる瞬間は
アイドルオタではない私にも納得できる形で映し出される。
これは、アイドルオタがテーマではないことがすぐにわかった。
アイドルをみる松坂さんの顔がぼーっとしているが、>>続きを読む
冒頭のイヤホンの話から坂元作品らしいセリフが続き、
固有名詞多めのセリフの圧倒。
坂元脚本は、現実に沿って現実を超えて、
恋愛ってこんなに素晴らしいんだ、こんなに胸が苦しくなるんだ
というのをホンで>>続きを読む