ささきたかひろさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

ささきたかひろ

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FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)

4.0

僕は僕のためだけにステキな旋律をコンデンサマイクを通して記録する。唯一積極的に聞かせているのは僕の存在の恩人であるバンドメンバーだけだ。

私の精神的な問題や、数々の自傷行動による多大な迷惑を被
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ラスト・ショー(1971年製作の映画)

4.0

ラスト5分「映画の魔法の手」が僕の心臓を「ぎゅっ」と締め付けるのがわかった。これは人生で数度しかない「映画に殺されかける歓喜の瞬間」である。昔、綺麗なだけで誰にでも同じようなこと言う女に捕食されかけた>>続きを読む

怪談(1965年製作の映画)

3.5

小林正樹作品「怪談」。まず予兆に満ちたオープニング。映像を粟津 潔、アヴァンギャルドな音響を武満 徹。一流のスタッフによる小泉八雲の「怪談」の映像化。広大な工場の中に組んだ幻想的なセットは黒澤明「影武>>続きを読む

カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

大作を取った後の小品にコッポラの等身大の姿が透けて見える。ゴッドファーザーの次作であるこの作品然り、地獄の黙示録後のランブルフィッシュ などの小品然り。ジーン・ハックマン演ずるプロの盗聴屋が興味を抱>>続きを読む

新・平家物語(1955年製作の映画)

3.5

溝口健二初のカラー作品「新・平家物語」3部作の1作目を溝口が担当。カメラは宮川一夫、音楽は早坂文雄。冴え渡る宮川のカメラワーク(2台のクレーンをカメラを担いだまま乗り移った!)と時々ブライアン・イーノ>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.5

ソフィア・コッポラ『ロスト・イン・トランスレーション』雰囲気映画。悪くないけど所詮は雰囲気。どうにもサントリーと東京の(そんなに出来の良くない)PVを見せられてたような印象しかなく、テーマであろうはず>>続きを読む

どですかでん(1970年製作の映画)

4.6

観るたびに揺さぶられるエピソードが違う映画。
今回は「島さんとワイフ」のエピソードに共感。

『どですかでん』は僕が観た黒澤の作品の中では最も高らかに「愛」を語っている作品だ、とはいえそれは歪で、舌っ
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バーディ(1984年製作の映画)

3.6

今年最初の一本はアラン・パーカー作品「#バーディ」10代に観た時は「ゲテモノ趣味」のネタ作りのために、危機を乗り越えた30代は「アルの再生」に、40代の今は「アルとバーディの友愛」心うごかされた。映像>>続きを読む