サさんの映画レビュー・感想・評価

サ

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関心領域(2023年製作の映画)

4.3

物凄いものを見たという実感と得体の知れない不快感だけが残る、映画館で観るべき音響の重要さ、意図的な長尺の暗転・赤転(?)・サーモグラフィ撮影の違和感で心臓を逆撫でされる、作為的無関心の真骨頂、「見て見>>続きを読む

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.3

難しすぎた〜汗 この映画を理解せずに趣味は映画ですとか名乗るの恥ずかしいけど正直わからなかった〜汗 いじめる人が一番生きづらそう、殺されることは彼にとっては報いではなく救済だと思う、自殺する直前って絶>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.3

テクテクウィンストン、ジョン・ウィックコロリン、ケインのジャッキーチェン的な所作、アメリカナイズドJAPANはやっぱりめちゃくちゃ良い、普通にジョンウィックのラストに納得いかない、やっぱり犬が分岐の鍵>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.4

エセJAPANサーカス団、相手を勿体ぶらずに3秒で殺すのが良かったのに!ショットガンで消し飛ぶ頭しか死を信じられない、犬が死ぬと世界が動く仕組み

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.7

思い出の詰まった家をバズーカで破壊されてしまうコメディ やられたら爆裂にやり返すコメディ 闇社会から一生足を洗えないコメディ 全員敵コメディ 急激にR15に納得させられる鉛筆殺傷 リロード中はコンチネ>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

3.4

石原さとみかなり良かった、見知らぬ他人の悪意が蔓延しすぎていて人間のくだらなさに失望する、主要キャストを囲む周辺環境にところどころ過剰な演出があり興醒めした、青木崇高に泣かされた、青木崇高の安定感

14歳の栞(2021年製作の映画)

4.5

14歳で世界にも自分にも失望してる 直視できないほど眩しくて残酷な世界に生きてる 自分には無理、自分を殺す、自分が殺してしまった 彼は来なかった それでも希望を持ち続ける

補足:「学生ドキュメンタリ
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.8

ヘッショ・ヘッショ・リロード・ヘッショ・ヘッショ 犬1匹で死ぬほどブチ切れるキアヌリーブスありがたい 直接的な因縁の相手との対峙から決着まで3秒なのがかなり良い 一切無駄がない満足感 ストーリーも超簡>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.9

やっと見た‥芝居というか、あらゆる俳優の演技の真骨頂 役所広司というNIPPONの誇り 竹野内豊がどこに出てたか気づけない ガミさんという人物像の奥深さが物凄かった 私が耐えうる最大限のグロだった こ>>続きを読む

クワイエットルームにようこそ(2007年製作の映画)

4.7

みんな自分が普通だと思っている 狂ってしまう方が普通なんじゃないかと思う 面白くなくて孤独だ 死にたいと思っている それでも生きている 普通のフリをする 人生はキモい でも案外面白かったりする なんか>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.8

これは相当良い やっぱり一作目の後に観て良かった 30年前リアルタイムで一作目を観ていた人が心打たれない訳がない作品 1時間前に1作目を観た私でも号泣 展開が読めるのにやっぱり泣ける かっこよすぎる >>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

4.3

こりゃ名作でしょう 観た人全員が思うだろうけどそれでもやっぱりトムクルーズカッコ良すぎる 大切な人の死って乗り越えたら乗り越えたで軽薄に見えてしまうことがあるけど、これはしっかりと落ち込んで、しっかり>>続きを読む

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.5

時間の経過だけで失われていくものがある、淡々としすぎて夢みたい、夢なのかもな、あんな風に全身で抵抗したい、死をもって「また皆で一緒になれたら」の夢が叶うの残酷すぎる、「俺、ちゃんと存在してた?」「全部>>続きを読む

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.3

映像も音楽も絶妙なファンタジー感もドンピシャだな〜〜 どこを切り取っても画になる 缶詰を買い占めて恋の期限だのを謳ったり、CAから搭乗券の手紙を送ったり、そういうポエティックなところがダサくて良かっ>>続きを読む

still dark(2019年製作の映画)

4.4

かなり良い短編、心が綺麗になる、火傷して放心状態なのに「じゃーねー」って置いてくケンタと「助けろよー」っていうユウキのやり取り良かった、テストの結果、最後の履歴書はもうちょっと長い尺でわざとらしく見せ>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

-

残業後の脳みそにはスケール感でタコ殴りにしてくるアホバカ映画が一番気持ちいい

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.1

"TOKYO"の違和、異邦人の心地がするのは文化圏の違いだけ?言語が違うからコミュニケーションが取れない、言語が同じでもわかりあえない、言葉が通じなくてもわかりあえる、世間で素晴らしいとされているもの>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.4

おもしろい!何も前情報入れずに挑んだら冒頭全くついていけなくてアラ〜?だったけど終盤の畳み掛けが気持ち良過ぎてアドレナリン出た、やってることとか企みの一つ一つは難しいけど展開はわかりやすくてセンキュー>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

物理学やら政治やらの専門的会話の応酬でとにかく難解だった!誰が誰!?覚悟はしていたけど途中4分間意識を失い、爆発音で飛び起きた 一切戦場を映さない会話劇の徹底は閉鎖的な開発の実態を意図的に描写してる?>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

「フェラーリどれ?フォードって何?コブラって蛇?」の状態で見たけどかなりおもしろくてたまげた!レースの迫力がとにかくすごい、解雇のピンチで「礼には及びません」って言うの痺れた、ビジネスと人間性って両立>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

おもしろい!ブラピは短髪が1番かっこいい、感情派と理性派、写真撮られた時に殴ってスペルまで名乗るのかっこよかったし、図書室でポーカーして「文化を楽しんでる」って言うのもかなりよかった、7つの大罪コンセ>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

3.9

些細な挙動とか風景というアニメーション美の一点のみで評価したい ストーリーは嫌い 童貞だから男狂わすだけのヤバい女が嫌い 座りこんで親機で電話するのとか、その目の前を人が通ったとき足を若干引くのとか、>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

3.7

ちょうどいい 恋愛ありきの人生論って何なんだろう 男が好きじゃないならレズっていう飛躍なんなんだろう 誰も好きにならないってどうして受け入れてもらえないんだろう 最後走るのは恋愛至上主義からの逃避を肯>>続きを読む

青春の反抗(2023年製作の映画)

4.5

魏青が凄まじすぎる、生きること愛することが下手すぎる故の強烈な引力がある、時折見せる感情も浮き出た肋骨も痛々しくて危うい、学生運動というテーマが魏青の若干のヒスをも美化してた、受け入れ合う前の息遣いと>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.2

「衝撃のラスト」っていう標語の真髄を見た気がする、本を読んで終わり方「夢?」と思ったので映画も観てみたら夢だった(夢じゃなかった)、ホラーとは断じて違うんだけど、こんなに綺麗に紡いできた挙句ヤバいラス>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.3

存在しないものとして存在する苦しさというテーマはかなり良いし、市子が去るまでの冒頭・タイトルバックはかなり良かった 市子に関わった(狂わされた)人物達がオムニバス的に組み立てられてるのはワクワクしたの>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.5

1の方が敵に対する同情の余地も容赦もなくて、伊澤彩織アクションの衝撃も大きかったからどうしても見劣りしてしまった 伊澤沙織、"やられる"瞬間がエロ過ぎる、2人の会話は好きだな〜‥あれアドリブ?そして田>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.1

5本中最初の2本だけで採点してる、3本目以降はあまり刺さらず、特に4本目はベシャリの情報量が多すぎて体調悪くなり神父さんと同じ状態になった  『ちょっと思い出しただけ』のオマージュがわかって楽しい、>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.3

予想外の良さ、何も知らずに見たら終わりから始まりに逆行していく構成の秀逸さに震えちゃった‥ 大正解キャスティング、クリープハイプってなんであんな狡いの? ヌルッと出逢ってヌルッと恋人になって、劇的な展>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

とにかく世界観に圧倒された‥ エンドロールまでこだわり抜かれた世界観、場面転換で挟まる夢幻的なビジュアルに毎度脳天を殴られる、奇天烈ホラー(?)の色を纏ってるけど、内実は至極パワフルで社会的な女生讃歌>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

如何にもな演技は好みじゃなかったけどもうこれ面白いと認めざるを得ない ゴジラがゴジラですごく良かった わかりやすいお涙シーンでしっかりと泣けるのはすごい、外れる訳がない山田裕貴と佐々木蔵之介の師弟コン>>続きを読む

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.4

すごく良かった!小さい子供を乗せてバイクで疾走するとか、そういうわかりやすい画が刺さる、ずっと仄暗い質感がとにかく好きだ、真っ当に生きるために犯罪を重ねる、実の父親の黒幕になりきれもしない偽善性が逆に>>続きを読む

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

3.5

ダンスとセックスの尺が長すぎる、R18なのも3時間なのも知らなかった、フランス映画のドキュメンタリーみたいな画角、髪もうちょっとちゃんと結べないのかな、エマの洋画版中谷美紀み、高校の女どもキモすぎる、>>続きを読む

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.7

相当喰らった‥ "映画的"ストーリーとしてかなり収まりが良かった 誰も自分を必要としてない確信がある 心残りを焦燥が上回ったとき人はいとも簡単に死に舵を切れる 「する?」を「すふ?」って一回打ち間違え>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.6

ウーン想定よりも汚くて身勝手だった 底辺泥沼のような生き方 好きの追求というより独善的な執着に見えてしまってかっこいいというより見てられない こういう生きづらさに引いてしまうようになった自分が一番おも>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.6

良すぎ〜!オモシロに傾倒している綾野狂児ありがたい、そして何より聡実くんが本当にエグい!ほんとうに声変わり真っ最中の合唱部の声と歌のうまさ、後半の擦り切れるような声が演技だとしたらバケモン、漫画原作な>>続きを読む

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