食肉処理場で働く2人はあるきっかけから
同じ夢を見ていた事に気付く。。
白色のタイルに鮮血が流れる光景が日常の無機質な処理場で、人と接触する事に対して何らかの障壁を持つ孤独な2人の交流の温度感が繊細>>続きを読む
ビラを配り、取材に応じるなどあらゆる手段を講じて行方不明の娘を捜索する夫婦。
数字史上主義、一面的な情報を鵜呑みに、共感性の欠如した情報を発信するマスコミや個人の悪辣さ。
幻肢痛のように刹那に感じる>>続きを読む
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数々の「痕跡」が、平穏な生活を営む家族の歪みを浮き彫りにする。
怒号と苦悶の声、鞭を振るうような音、焼却炉の稼働音が当たり前のように溶け込む生活。
人間では無くモノという認知。
モノを処理する仕事。>>続きを読む
元受刑者を受け入れる修道女会に、不幸にいる人を救おうと崇高な志を掲げて入会するアンヌ・マリー。
刑務所に訪問した際、問題児のテレーズを気にかけ、入会を勧める。。
清廉とはおよそかけ離れている。
なん>>続きを読む
民主主義を象徴するリンカーンの膝下で私欲を貪る親玉からあの手この手の猛攻。
「お飾り」として選出されドンキホーテと揶揄されるスミス上院議員は腐敗した政治に打ち勝てるか。。
言葉を武器にせめぎ合う攻>>続きを読む
アメリカにはジョンウィックやマッコールがいるが日本にはシティーハンターがいる。
もっこりパワーを糧に冴羽獠が3次元で暴れている。
神谷明ボイスにそっくりで、知覚と認識がしばらく3次元と2次元の間を行き>>続きを読む
作家のマーチンスは親友のハリーに呼ばれてウィーンにやって来たが、なんと親友は既に事故で死んでいた。
マーチンスは親友の死を不審に思い、独自で事件を追い始める。。
傾きのあるアングルのシーンの連続が不>>続きを読む
ドイツ軍がベルギーからフランスに侵攻、ダンケルク海岸には40万の兵士たちが包囲されている。
イギリス陸軍全滅の危機。
本土決戦目前の窮地。
首相に任命されたウィンストン・チャーチルの決断やいかに。。>>続きを読む
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世界を破壊しうる力を生み出した科学者の倫理的葛藤。
量子力学や宇宙の神秘への知的好奇心に対する純潔さは、薄汚ねぇ覇権争いの最中で早くも埋没する。
20キロトンの破壊力に崩れてゆく人間と爆炎が、いつの>>続きを読む
精神病院に勤める彼は、アルコール依存患者と酒を飲んだことがバレてクビになってしまう。。
「朝日の当たる家」
片足は列車に、もう片足はプラットフォームに足をかけているものの、なかなかプラットフォームか>>続きを読む
史実に沿ってオッペンハイマーの境遇を「推察」するドキュメンタリー。
原爆の破壊力を改めて知る。
かなり痛ましい映像あり。
ナチスの台頭からマンハッタン計画がどのようにして発足したかなど歴史のおさらい>>続きを読む
義父の元で暮らさざるを得ない嫁は、手狭な空間で全てのハラスメントの権化のような義父の嫌味に精神的に限界を迎えている。
新たな居住先を求めるのだが。。
ドキュメンタリー風のモキュメンタリーで描かれるひ>>続きを読む
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突然の事故で夫と娘を亡くしたジュリーは家財を売り、著名な作曲家だった夫の譜面も全て捨てて、新たな生活を始めるが。。
未完の譜面を完成させるということ。
過去は音符に刻まれ、音楽として存続される。そし>>続きを読む
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様々な宗教要素、政治要素(特に中東情勢)、洗練された映像美が、頑強で重厚な世界観を創り出している。間違いなく劇場案件。
キリストの復活の文脈をなぞりながら、預言者かつ指導者であり戦地に身を投じる姿は>>続きを読む
フィアンセのキャサリンの元へ向かう道中で、あらぬ容疑をかけられ勾留されたジョーは、街中の噂になる。デマは瞬く間に街中に流布されてしまう。
群集を狂気的に描くだけに留まらず、群衆の罪を追及する。
不特>>続きを読む
勤続25年を迎えた真面目なクリスは、夜道で男女が揉めているところを仲裁に入り、助けた女性を惚れてしまう。。
労働災害においてハインリッヒの法則なる日頃の不注意や不安全行動が、いずれは甚大な事故を招く>>続きを読む
少女を狙う連続殺人鬼を警察、自警団が追い詰める。
犯人の異常さもさることながら、感情に流され、正義を振りかざす異様さに無自覚な群衆を1931年にがっつり鬼気迫るものとして描いている。
しかも犯人という>>続きを読む
やっとの思いで得た仕事に必要な自転車が盗まれた。
自転車がないと家族を養うことも危うい。
アントニオと息子のブルーノは泥棒を探し出す。
日銭を稼ぐため、楽器を弾く子どもがいたり当時の貧しさが伺える。>>続きを読む
まさにモナリザのような憂哀を含んだ微笑を浮かべてダゲール街の人々の凝縮された人間味を静観するようだった。
夕方にはふと外に出て佇みたくなり、現実に苛まれることもあるだろう。
虚構が作り出すひとときに>>続きを読む
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祭日で閑散とする街に鼻歌を歌いながら浮浪する者がいる。
カフェを営むテレーズは浮浪者に見覚えがあった。。。
その人はアルベールの形骸、人形。
いくら近付こうと、かつての夫へは埋まらない絶対的な距離が敷>>続きを読む
実直な司祭が赴任した教区で、村人に猜疑心を持たれてしまい、いわれのない敵意に苛まれる。
モノローグとともに日記には詳細な苦悩や葛藤が綴られる。(イーサン・ホーク主演の「魂のゆくえ」の体裁そのまんまだっ>>続きを読む
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私は私。我思う故に我あり。
魂も身体も、快楽も意思も私のもの。
エクスタシーや刺激を求め、知を獲得し、利他の精神を学び、ベラの幸福の定義も目まぐるしく変化する。
鍵付きの狭苦しい籠に閉じ込めた理由はど>>続きを読む
15年働いてきた会社をクビになり絶望したアンリは殺し屋を雇い自身を殺害するよう依頼するが。。。
たとえ死の陰の谷を歩むとも、私は災いを恐れない。薔薇のようなあなたが共にいれば。
自分で災い雇ってるけ>>続きを読む
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ある男がブルジョアの家族を訪れ、魅了する。
ある者は絵画に。青い瞳を持つ若者に性愛を渇望し、またある者は身体が停止する。
突如訪れた無秩序に、虚飾を脱げば機能不全を起こして行く家族。絢爛な門と屋敷はま>>続きを読む
エンドレスな旅路を歩む過酷さ。
都合良く水は出現しないし、丘を越えようと思えばそれなりの重労働が発生する。
アニエス・ヴァルダの冬の旅、ノマドランドに通ずる、中庸的な眼差し。
必要なら温情を利用し、銃>>続きを読む
抵抗もせず気怠いまま、ローギアで進む逃避行の行き着く先は。。
何者でもない自由に、付いてまわる厳しさが、今後彼女を待ち受けているだろうけど、それすらも身を任せて漂流して行くのだろう。
街から離れ旧友とキャンプ。
投棄された家具を根城に焚き火を前にする隔絶された空間。
友達と向き合っているようで、実は自分自身と向き合う時間。
応答が欲しいのだろう。肯定して欲しいのだろう。
私にはそ>>続きを読む
ウェンディは愛犬ルーシーを連れてアラスカに向かう先で災難が続く。
車が忙しなく通り過ぎ、エンジニアが忙しなく電話を取るその傍ら、つまり社会が循環する様を目前にしながら、社会からあぶれているウェンディ>>続きを読む
デリシュを喰らえ。
18世紀フランス革命前後に誕生したレストランの起源。
貴族の理不尽さに対する民衆の怒りや不満、そして食事は本来様々な人を満たし、楽しませて活性化させるものだという想いそれらを一杯>>続きを読む
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怒涛のサイコパスっぷりを披露するオリーことバリー・コーガンがとんでもない。
学歴厨ならぬ貴族厨、上流で悠々自適に生活する家族の懐に入り、欲しいままに愛するあの子を支配しようと画策するそれはもう夜神月。>>続きを読む
砂漠の辺鄙な場所で十字架に囲まれて暮らす風変わりな兄妹の下に、今にも野垂れ死にそうな男がやって来た。
兄は自作の飛行機でこの場所を去りたい。
妹は父と交わした約束に固執している。
体力の回復した男は、>>続きを読む
絶望の中で希望がちらつくけど希望に向けて前進も後退もしない狭間の領域に巣食う人の倦怠。
愚か者を道連れにしてはならない、ましてや魔女なら尚更。
良き伴侶を得られないのなら孤独に歩め、悪を成さず、求める>>続きを読む
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・調和を重んじる社会性ゆえの弊害。
自分を殺す同調に与することと殺しながらも妥協点を見つける協調は別物。
突出した自我を抑えて、同調に与する三上は苦しそうだった。
異常にカッとなりやすいがゆえに押さ>>続きを読む
鬼太郎誕生の前日譚。
水木と目玉のオヤジが哭倉村の秘密に迫る。
80年代〜90年代のホラーアニメを彷彿とするおどろおどろしさと、現アニメのスタイリッシュさを兼ねたハイブリッドムービー。
中川信夫の「地>>続きを読む