人間の業を絶妙に描いていて面白い。「鹿殺し」のコンビは相性がいい。脚本賞は間違いなくこっちだったと思う。助演男優賞も。
手に汗握る映画ではあるが、所々気になる点が多く、引き込まれるような映画ではなかった。緩衝材とか伏線回収がうまい脚本なのにもったいない。
名優揃いなのはわかるが、演出家がコントロールしないと役者はみんな暴走してしまう。
やりたいことをやりたいようにやれる幸せな人生も長くは続かないものなのか。ルースターズの映画も観てみたい。
三体みたいな話になっている。
間違いなく名作だが編集の緩急のバランスがよくないところが残念。役者監督によくある「切れない病」なんだろうな。