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原作より好感触。
村上春樹の妙に無感覚な感じが編集され、絵として息づくことで緩和された(その方が好き)ような感覚。
絵自体もアニメーションも美しく丁寧。
それにしても小村があまりにも村上春樹な見た目>>続きを読む
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やっとおおー!ってなってきた所で次作に…。
設定の複雑さもあるのだろうけれど、スポットとの戦いが長すぎたりと演出に凝りすぎて無駄に感じる時間も多々ある。
けどまあ結局このシリーズは好きなんだよな…な点>>続きを読む
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ザンドラヒュラーの相変わらずの分厚い人間臭さはもちろん、マイフレンチフィルムフェスティバル作品等のフランスドメスティック映画では既に売れまくりだったスワン・アルローの魅力が遂に世界に大放出!
この「見>>続きを読む
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辛い事ばかり起こる社会派映画と言ってしまえばそれまで。…なんですが!対象への愛情、丁寧な描写、抑制の効いた芝居、とにかく映画の姿勢が素晴らしく良くて、引っかかりなくこちらに届いてきます。
結果、飛行機>>続きを読む
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全くもって合わない作品というものはあるもので、今までヴェンダースの数々の「あまり評価されなかった作品達」(ランドオブプレンティ・パレルモシューティング等)に対してもそれなりに好印象だったのだが、今回>>続きを読む
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わずか30分弱で変化していく景色と心もよう。尖りのない(それはこの作品に於いては正解)ホン・サンス感。それぞれビートの異なる人たちの不思議な一体感。
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どうしたロウ・イエ。
製作体制の問題か。
まず脚本がロウ・イエ向きではない。
そもそもコン・リーが調整不足。
芝居は良いとしても役に容姿が追いついていない。
日本語脚本がクソ。
翻訳脚本担当がまん>>続きを読む
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すでにビーガンがめっちゃ好きになってるので、甘い点数かもしれない。
が、言葉・イメージ共に鮮烈なシーンはしっかりとある。
ロマンチストなのは重々承知していたが、想像よりもスイートな人なのかもしれない。
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言葉にならない。
こんなにもあらゆる感情が錯綜し、それらを語り手が一切判断する意識を見せない映画。
なんて素晴らしいんだろう。
人はあまりにも複雑で、人生はあまりにも沢山の事が起こる。
ボタンのか>>続きを読む
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久しぶりにストライク。
地に足のついたマジックリアリズム、混乱に満ち多層な世界の重なる街の中でサスペンスし続ける出来事。気がつけば境界線を超え霧深い闇の中で迷子になっている。
その霧の遠く向こう側か>>続きを読む
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ルイガレルがこれを撮るんだ!という意外。想像以上にキッチリとしたコメディでエンタメ。少し懐かしさを感じるほどで発掘良品(懐かしい)で見つけた良い映画感。
お父さん譲りなのは画面から伝わる温かさか。
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説明の少ない台詞運びは嫌いじゃないが、いかんせんたるい。演出はネチこ過ぎると言ってもいい。100分位に出来たんじゃないの?
主人公の演技には予想を覆すとか奔放というよりむしろ抑圧と弱さを感じるのだけ>>続きを読む
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なんていうか皆どん詰まってんだな。嘘のつけ無さに。
レオス・カラックス、庵野秀明、宮崎駿…
あまりに世界が悪意の嘘だらけで、そのせいで全ての嘘がつけなくなったみたいだ。
良いも悪いもないが時代なのだろ>>続きを読む
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頭っからぺらぺらぺらぺら喋りまくる。
煩い。
暴力を見せたいのかアクションを見せたいのか分からぬアクションシーン。
カッコいいとかリアルとかそうじゃないとかの前にちゃんと設計しろと。
芝居は「自然>>続きを読む
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誰が観ることを想定して作られたのか、を考えてしまう。
実際に同じ様な生活や痛みを共有できる人間からすれば、スクリーンの中の痛みはファンタジーで、劇中の薄められた洗剤のような居心地の悪さを感じる。
そ>>続きを読む
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距離のある人々の様々な関係性が散々提示されたあとの、虚実逆転して提示される映画としてのシーン、親密で不用意なほどに真っ直ぐな愛の表出に驚くほど心が揺り動かされる。
好みの作品ではあるけれど、中弛みも>>続きを読む
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どうしようもない。
何もかもが手遅れで、
今の為にただあるようにある
明日が無くなってからしか私たちはそのようになれないのだろうか
あるがままに生きようとしたとて
様々なことが上手くいくわけでも、>>続きを読む
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誰もが魅力的だ。
そして尻切れでその先が気になる魅力的なシーンたち。
映画の中で演技として友達に抱きしめられる彼を観る私たちはそれでも幸せを感じる。
つまりイントロダクションだけで映画は成り立っ>>続きを読む
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映画というものに膝をつき頭を垂れるしかない、その様にカラックスは何もかもを費やしこの歪で不恰好な何かを作ったのだろう。
心地よさも夢も爽快さも胸踊ることも生の躍動もカッコ良さも驚きも新しい視点もないが>>続きを読む
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表層の問題の軽薄さと深層に流れる物語化も言語化も出来ぬままに溢れる深淵の断片が不器用に混ざり、走るしかなくなる。
映画というのはこの様にアンバランスで説明できず、何か心に働きかける、魅力ある映像という>>続きを読む
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移動することによる位相の変化と言葉、映像による、失われた小さな世界の反魂行為。
それはあらゆる失われる町、そこにあった物語、そこにしかあり得なかった交流、人の関わり、思い出、をわたし達にいっとき手繰り>>続きを読む
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何と言えばいいのか。
全容、この映画のあろうとした形、ベクトル、そしてきっと現場で流れていたであろう空気、それらが素晴らしく、心が動かされる。
その上で、誰かに勧めるかどうかというと難しい。
自分の>>続きを読む
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いやもうどうなの?
映画制作についての愛憎ぶちまける映画にわざわざマギー・チャンを出して、あがりのフィルムはくそ前衛(悔しいことにイカス)って…。笑っちゃうわ。
なのに何かまあ確かに満足度はあるのよ…>>続きを読む
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人の関係は緩やかに変化し私たちはそれを結局は体験していくことしか出来ないのかもしれない。
約束はどこにも無く、いずれ死が待っていることは知ってはいるがどの道その先のことさえ私たちは知らない。
ティム>>続きを読む
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さすがロウ・イエ…
時系列も視点もおなじみの手持ちカメラもぐわんぐわんゆれる。
社会状況→人々の生活→事件へとダイブしていく。いつも通りのスタイル。
醜く保身と欲に塗れた彼らが去った後に、それでも>>続きを読む
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不在のラブストーリー。
目一杯の時間と想いをかけた一人相撲。
恋愛の絶対性を、所有の否定と繋げることでやんわりと否定しながらも、作品の在り方はロマンチックだ。
幻想の中の2人の艶がいい。山﨑裕のカメ>>続きを読む
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大学生になったばかりの頃の恋愛を思い出した。
人に幻想を抱き、自分の想いとルールは噛み合わず、関係は混乱していった。
今はそれが30代位の話になるのだろう。
口語的ではない台詞と俳優が馴染んできた頃>>続きを読む
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相変わらずのポールトーマスアンダーソン節。
何故そこまで異常に熱を帯びるのか分からない盛り上がりドコロが、このシーンかぁぁあ!って毎回なる幸せ。
全体的な空気感はライトでありながら主人公2人のもつ>>続きを読む
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存在としては素敵な映画なのだが。
なんて言えばいいだろう。
その心も、作りたかったであろうものも、確かに僕の心を動かすものなのだけれど、あまりにロックウェルの「映画」が更新されていなかったからなのか>>続きを読む
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こうなると何も言えない。
起こったことがそこにある。
丁寧に丁寧に、
作中の絵をなぜ描くのかというシーンそのままに、じっと見つめながら描かれた物語は途中で終わる。
何度目かの変調の途中。
隠された>>続きを読む
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ピール、彼女の時間割、どちらも解決のしなさが良い。
キツツキはいない、どうでもいい出来事たちの豊かさ、と、本当にどうでも良さ。良いね。
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うーん。
良い映画なんでしょうね。
でもさ、張っ倒すぞって思うんだよね。
濱口竜介に対しても西島秀俊に対しても。
あ、あと村上春樹作品に対してもちょくちょく思います。
三浦透子を抱きしめたあとに風>>続きを読む
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これは難物だ…
未だ愛に至ることのないままの恋愛に翻弄され、自らの今を認識したくない思いを自覚出来ぬままに論文を書ききらぬ男。
登場人物全てが何かに向き合えず、それゆえの破綻を生きている。
それ>>続きを読む
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序盤のあえてミスリードを強く誘うシーン(車を覗き込む少女〜誰もいない画面の外から聞こえる打撃音のシーン)は必要だったのだろうか。
前情報無しで鑑賞したので、あのシーンが無くともピーターに対する疑念はサ>>続きを読む