稲さんの映画レビュー・感想・評価

稲

コミック雑誌なんかいらない!(1986年製作の映画)

3.3

映画としては面白くないけど 当時の雰囲気を丸ごと感じるという意味では楽しく観れた

有名な豊田商事のシーンはやっぱり圧倒されれた、たけしだからこそ出せる狂気と色気 見るたびにゾクッとする

それなのに
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ママと娼婦(1973年製作の映画)

2.9

文化人ぶったちっせえ男が女相手に講釈垂れ続けるのが不快すぎた!
終盤のヴェロニカには痺れたが だとしてもこんな長い時間引っ張る必要性は感じられない
結局 女2人ともアレキサンドルのことを必要としてるし
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あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

3.8

出だしのクサさ、下ネタの多さに「最後まで耐えられるのか、、?」と思ったけれど どんどん巻き込まれていって最後は涙を流していました、、

こういう青春映画で泣くの 歳をとったなと思う
もうこういう恋って
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とんぼの眼(2017年製作の映画)

-

新国立博物館の遠距離現在にて

脚本ではなく絵から作ったものなので映画としての荒さはあるけれど 試みとしてめちゃくちゃ面白かった

純粋な好奇心と覗き見をしている罪悪感と自分も撮られているという恐怖が
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.4

特に好きな要素がなかった
濱口の映画で出てくる言葉が好きだったので

ラストはぶん投げられすぎてうーん、解釈の幅がある作品は好きだけど幅がありすぎて
ここで終わったら困るなぁと思っていたら終わってしま
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

「こんな優しい世界存在するのか?」とリアリティを感じられなかったけれど 最後はそんな世界があることを信じてもいいかもしれないと思えた

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

途中まで 自由と改善への意思を強く持てば魂を高潔なまま持っていられるということかと思って感動していたけど 最後の悪趣味な勧善懲悪に興醒めした
将軍がどんな悪人だとしても 他者の自由意志を奪うことは許さ
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海がきこえる(1993年製作の映画)

-

イライラしすぎて映画館で暴れそうになった

これを天真爛漫とかで片付けていいのか

出てくる女は全員自分ばっかり可哀想って思ってるし 男は可哀想で顔が可愛い女が好きでバカみたい

「やっぱり好きなんだ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

面白かったものの期待したほどの脚本でもなかった感じ
予告編では何かトリックがあるような印象を受けたけどすごく素直な作品だった

バイセクシャルについての言及は必要があったのか?偏見を強めただけのような
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.9

愛おしすぎる!
微笑ましく温かい気持ちになって映画館を出た
ところどころクスリと笑えるカウリスマキ節も大好き!

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.7

何をしてもうまくいかなかった主人公が初めてうまくいったこと
逮捕されるシーンの毅然とした態度はやり遂げた女としての美しい姿だった

Here(2023年製作の映画)

3.5

ゴーストトロピックよりさらに感情描写が削ぎ落とされて余白が多い印象
削ぎ落とされたからこその終盤のシュシュの美しい表情が静かだけど美しく際立っていた
私は別れのスープだったと思うけれど解釈は幅がありそ
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.0

キュートでクールでポップでナーバス
最高でしたわね

和訳で歌詞をちゃんと理解しながらライブを見られるっていうのも面白いな

ただこういう映画の鑑賞方法いつも掴めない!
私の列は人がいなかったからめっ
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ミレニアム・マンボ(2001年製作の映画)

4.0

映像が良すぎて あらすじはほぼないのにずっと夢中で見ていられた

ハオとの息が詰まるような暮らしをじっとり見せられ続けることで 夕張や車、ガオの家などその他の場所での開放感がより色濃いものとなっている
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.8

子の成長のと共に「母」という存在は透明化されてゆく
母が何層にも何層にも積み上げたものは 子にとっては初めから存在しなかったようなものでしかない
そして 母は空間と共に取り残される
私の母はその空間を
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

2.9

ビフォアサンライズが好きすぎて この2人のその後をむしろ知りたくないと思ってたけど 気が変わって視聴
駄作なわけではないけど私の憧れの恋愛像が壊れてしまったような感覚で評価が低くなってしまった
ラスト
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ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

3.0

前半はどんどん期待値が上がってったけど後半が「???」で終わった

ショーとかジュークボックスの前でのダンスとか好きなシーンは色々あったけど シナリオが好きになれないと微妙な評価になっちゃう
アメリカ
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過去のない男(2002年製作の映画)

4.8

優しい眼差しに満ちた映画
バンドの演奏の中 ホームレスたちが踊り出すシーンは涙が出そうになった

カウリスマキの作品 恋に落ちるのに唐突感があって最初は馴染めなかったけど どんな人間であってもどんな生
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

-

寝落ち、、

クライマックスの映像はすごかったけど何が何だか、、
起きてたらわかっていた自信もないですが、、、

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

2.9

今までにない作品を作ろうとする姿勢としてはいいと思うけど それ以外は微妙だった
「新しい」ということのために様々なものが犠牲にされている

練習段階の棒読みの演技を見せられ続けて 素人の朗読劇を観に来
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

3.9

どうしようもないカップルのドタバタ劇
グダグダだけど無駄がない

おかみさんが泣き崩れる横での2人は笑っちゃった
感動の再会を喜ぶ空気でもなく、、
このシーンで終わりでもよかったかも、でも巡り巡って同
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エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事(1993年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公きっしょ!!!!他責思考の権化
「エレンがヨーロッパに帰らないから」とか「メイが生きてるから」とか「周りがうるさいから」とか うまくいかないのを全部他人のせいにしててしょうもなすぎる

エレンは
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

3.7

美しい映像でギリ飽きずに見られた
たまに挿入される音楽も素晴らしい

思いがけずフェミニズム映画だった
女が泥酔するのを下品なものとするのは今の方がマシとはいえ同じか
ひたすらな孤独なのかと思いきやア
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

2.9

何も響かず、、ふーんって感じ
懐古趣味と自分の世界の中でだけ生きられるのだとしたら それは理想なのかもしれないですねー
ただ東京は鍵を開けっぱなしで家を出ても安心な社会でもなく 公衆トイレが大して汚れ
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.7

出だしの引き込まれ具合よりはそんなに、、
全員アホか^^;という気持ちで見終わった

ブシェミ好きなのでその点ではよかった、かわいいね

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

三島由紀夫の真摯さに衝撃
勢いやポーズで誤魔化したり威圧したりすることなく真っ直ぐに言葉で闘う両者に痺れた
三島由紀夫vs私だとしてもこうはならないわけで 根底には知性と敬意があるから成り立つ闘い
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.0

謎の残る部分も多く狂気に困惑しつつも あまりの美しい映像に高い評価を付けざるを得ない、、、
花火、燃える駅、雪、遠ざかるパリ
映画館で見られたらどんなに素敵だろう!

エゴとエゴのぶつかり合いが放つ一
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女が階段を上る時(1960年製作の映画)

4.0

弱さとプライド

ピンと張り詰めていたプライドの糸が切れてから弱さが溢れ出す高峰秀子の演技は見事だった
捨てられても身綺麗にして見送る意地の美しさ!

この時代の映画をたくさん見れてはいないけど生きる
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(2023年製作の映画)

3.8

見た直後はやりたいことがよくわからず評価に迷ったが
時代劇に出てくるような"崇高な武将の魂"みたいな幻想をぶっ壊す映画なのかと気づいてすげ〜!となりました
全員の命が軽く 命よりも天下というわけのわか
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.8

優しい眼差しに溢れてた
マチョイズムに支配された世界で それとは別の人間関係の在り方を描いた話
ただラストのことを考えると 結局その世界の中で2人は負け続けているのでは?という疑問も、、
勝ち負けじゃ
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

3.7

日常の中で「あ、ここがラストシーンだな」とふと思うことがあるけど なんだかそういう感じの映画だった
苛立つ毎日の中でも些細なことでほんのちょっと希望を持てたりするよね

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

3.9

オチは予想ついちゃったけどめちゃ泣いてしまった
年末って温かい気持ちになれる

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

淡々としている中でたまにフフッと笑えて最後は優しい気持ちでいっぱいになる映画だった
みんな愛おしくてたまらないな〜

光と陰の使い方が絶妙
日照時間が少ない場所の映画は独特の光が映像に焼き付けられてい
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スモーク(1995年製作の映画)

3.8

よかったけどほーんって感じになっちゃったのは否めないかも

気まずピクニック好きだった

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.3

3時間だしさすがに飽きたけど3時間にしては飽きなかったみたいな感想
タランティーノの憧れの時代の映画を作るために組み立てられたストーリーだと感じてしまった
だらだら趣味の映画を見せられたと思ったら ク
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天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃよかった、、

ストーリーの起承転結の構成は今の時代になるとありがちかもしれないけれど にしても隙がなさすぎる
心からグッときた
子どもの残酷さもリアルで だからこそ最後のめでたしめでたし
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