りさんの映画レビュー・感想・評価

り

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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

3.5

2024-39
結末は読めていたのにぼっろぼろに泣いてしまった。
純粋で美しく、愚かで尊い子どもたち。
ラスト、旅のスタート地点から彼の靴を流すシーン、映画的でとてもすきだな。

違国日記(2023年製作の映画)

2.5

*2024-9
わたしはヤマシタトモコの長年のファンであり、違国日記は作者の最高傑作だと思っている。
故に、がっかりした。心底がっかりしたし怒りさえ湧いた。
冒頭5分でこれはダメだと思い、その思いはラ
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

2.5

2024-38
まるでイソップ童話のようなお話。
Diorのドレスは流石の美しさだし、予定調和な展開はある意味安心感さえある。
のだけれども、主人公ミセスハリスのキャラクターがどうにもハマらず。
キー
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関心領域(2023年製作の映画)

3.5

*2024-8
どこにでもいる平凡な両親、健やかで愛らしい子ども達。
花を愛で、日光浴をし、豊かな食卓を囲む。
銃声の中で。怒号や悲鳴が絶え間なく続く中で。黒煙が立ち昇り真っ赤に染まる夜空の中で。
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俺たちフィギュアスケーター(2007年製作の映画)

3.0

2024-37
頭空っぽにして観れるおバカ映画、で選んだこちら。
期待以上のおバカっぷりに文字通り腹が捩れるほど笑ってしまった。わたしが小6男子だったら漏らしてたかもしれない。
最初から最後まで突っ込
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.5

2024-36
これはすごい、いやな人間が1人も出てこない。終始愛であふれてる。
実の両親までもがブリグズビーベアを一緒に作ろう!となった時には自分の中の常識や倫理観がどうすればいいのと悲鳴をあげてい
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アーサーとミニモイの不思議な国(2006年製作の映画)

3.0

2024-35
宝探しに勇者の剣に王女との恋、少年が夢見るもの全部詰め込んだ安心安全ファンタジー。

アフリカの部族であるはずのボゴマタサライ族がことあるごとにサラッと出現するのには笑ってしまった。え
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コリーナ、コリーナ(1994年製作の映画)

3.5

2024-34
死別や人種差別といった重たいテーマを扱った作品なのだけれど、その全体を包む空気は軽やかであたたかくて。子どもたちのとびきりの笑顔にこちらも思わずつられてしまう。
何と言ってもウーピー演
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プロヴァンスの休日(2014年製作の映画)

3.0

2024-33
印象派の絵画で馴染み深いあたたかな光と鮮やかな木々。
幼いテオの視点から見るオリーブ畑のあまりの美しさに泣きそうになってしまった。
こういうかけがえのない夏、やっぱりすきなのよね。

ひみつのなっちゃん。(2023年製作の映画)

2.5

2024-32
ドラァグクイーンのゆるゆる珍道中。
全体的にそうはならんやろ!なおバカ展開が目立つので、これを楽しめるかどうかが肝だと思う。
そしていや結局踊らんのかい!と消化不良気味ではあるけれど、
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

2024-31
地味で冴えないおじさんが実は凄腕の殺し屋だったお話。
ソウルグッドマンがアクションしてるってだけでも面白いのに、これでもかとライフルぶっ放すよっぼよぼなクリストファーロイドが堪らない。
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.0

2024-30
娘を失った孤独な老年男性と、父を亡くした孤独な中年女性。
師弟としての愛、親子としての愛、男女としての愛。
マギーにとって生と死は等価ではなくなってしまった。このまま生きると言うことは
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めぐり逢えたら(1993年製作の映画)

3.0

2024-29
これぞロマコメ!
こちらが望む、こう言うのが見たいのよを全てやってくれていた。親のお節介を焼く子どもってよいよねぇ。
トムハンクスはいつの年代でもトムハンクスなのでひじょうに安心します
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.5

2024-28
ヴィーガンを皮肉った作品かと思いきや何のことはない、全方位皮肉ってせせら笑った作品だった。
猟奇的でグロテスクな内容のはずが、軽快かつコミカルなタッチで描かれているためついつい笑ってし
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96時間 レクイエム(2015年製作の映画)

3.0

2024-27
父の愛が強すぎる最終章。
実父を引き立てるために義父を悪役に回すシナリオ、嫌いじゃないぜ。馬とか買ってあげてたのにねぇ。あの頃はよかったねぇ。

とにかく危険で恐ろしい男という前振りの
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.0

*2024-7
オードリーの可愛さを堪能するための2時間。

有名な5連パールのリトルブラックドレスはもちろん、シックなツバ広帽子にビビッドなステンカラーコートといい全身ピンクのカクテルドレスといい、
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

*2024-6
世界を変えてしまった男の栄枯盛衰、科学者の業。
苦悩する姿に同情はできない、してはいけない。
劇中、妻キティが詰った「罪を犯しておいて、その結果に同情しろと言うの?」これが全てだったと
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カムバック・トゥ・ハリウッド!!(2020年製作の映画)

3.0

2024-26
レジェンドトリオが送る、ゆるゆるブラックコメディ。
デニーロがのびのび楽しそうに演じてるなあと思ったら、監督はミッドナイトランの脚本家と知ってなるほど納得。
トミーリージョーンズの渋さ
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96時間 リベンジ(2012年製作の映画)

2.5

2024-25
最強の父、再び。
今回も娘と元妻を救うためにやりたい放題。どんだけ大暴れしても米国大使館へ逃げ込めば万事OK、だって治外法権ですから。
前回のような緊張感はなく、よくあるアクション映画
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.0

*2024-5
毎年観ているコナン映画。
去年が過去1〜2位を争う満足度だっただけに、キッドと平次じゃ弱くないか?大丈夫か?なんて心配していた自分を引っ叩きたい。すみません、ひじょうに面白かったです、
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83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)

3.0

2024-24
亡き祖父母のことを考え、年々小さくなる両親のことを考え、未来の自分たち夫婦のことを考えた。
穏やかで優しい時の流れの中で、つきまとう孤独と寂寥感。
コメディタッチのフィクションかと思っ
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ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

4.0

2024-23
派手な銃撃戦にカーチェイス、マフィアとFBIに追われる賞金稼ぎと知能犯、そんな緊迫した設定の割に終始ほのぼのとした空気感。なんと軽快なBGMなのか。
一癖も二癖もある登場人物たちに思わ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.5

2024-22
三者三様の女の生き様。孤独、嫉妬、野心、愛憎。
どんなに足掻いて上り詰めた気になっても、結局はカゴの中のウサギでしかない。哀しいかな、立場は違えどアン女王も同じこと。

モノクロ衣装で
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セラヴィ!(2017年製作の映画)

3.0

2024-21
これぞフランスコメディ!とでも言わんばかりにシニカルな笑いが効いていて面白かった。
どいつもこいつも自分勝手なアホばかり。思わずイラつきそうなものだけれど、意外とストレスフリーで観てい
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.0

2024-20
エルヴィスプレスリーが何故偉大なのか、
彼のことは全くと言っていいほど知らなかったので、この映画で語られる内容は実に驚くべきことばかりだった。
音楽が人々に与える影響力のすさまじさよ。
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96時間(2008年製作の映画)

3.5

2024-19
文字通り父の愛が強すぎる。
娘を助けるためなら何でもする。倫理観だの常識だのってそんなものは存在しない。
情報を聞き出すためなら拷問の挙句に惨殺するし、友人の妻にだって発砲する。誰であ
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

3.5

2024-18
アルパチーノ演じるフランクの初登場シーン、ただ座って会話しているだけ、それだけで何の説明もなしに盲人だと分かるのだからその演技力に感服する。
アルパチーノにアカデミー賞を獲らせるべくし
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

3.0

*2024-4
第三者の視点からすれば、よき理解者である叔母に共感する。自分もこうありたい、こうであろうと思う。
けれど待てよ、自分が両親の視点だったらどうだろうか。はたしてよき理解者のままでいられる
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.0

*2024-3
ハイキューは、そのあまりの腐女子人気の高さに敬遠されがちな作品だと思うのだけれど、(何故なら自分もそうだったので)実際は王道も王道のスポ根漫画。
今作でもその魅力が余すことなく描かれ
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ボディガード(1992年製作の映画)

3.0

2024-17
プロ意識に欠ける主人公に情緒不安定なヒロイン、行動原理が意味不明な真犯人。
突っ込みどころ満載なストーリーにも関わらず大ヒットしたのは主演2人の魅力以外の何ものでもないだろう。これが有
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SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁(2016年製作の映画)

2.5

2024-16
一見さんお断りの完全なるファンサービス作品。
妄想と現実・過去と現代が入り混じるストーリー展開は面白いのだけれど、肝心の推理や真相解明がおざなりなのはちょっと。
ライヘンバッハの滝のシ
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.0

2024-15
田舎育ちのミーハーな彼女と、都会育ちでスノッブ嫌いのスノッブな主人公。晴れを好むアシュリーに、曇天をロマンチックだと思うギャツビー。
価値観や感性の違いを埋めるのは難しい。
思えば最初
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

4.0

2024-14
予備知識なしに鑑賞したため、映画的な結末を期待してしまい絶句した。
自然は人間の想いや希望など汲んではくれない。現実は時としてあまりにも残酷だ。

英雄たちへの敬意を込めて、とても丁寧
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.5

2024-13
これぞミステリ!な大どんでん返しに圧巻のラスト。105分という短い時間で綺麗に収まっていた。

何が驚いたって、これがインフェルノ出版時に実際に行われたということ。「家畜のような扱い」
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

2.0

2024-12
異国の地で偶然出会った男女の奇跡のような時間。
終始、夜明け前のような薄ぼんやりとした気怠い空気感が漂っていた。
ラストシーンがとても映画的。

しかして米国人から見る異質で不可解で滑
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.0

*2024-2
悪趣味な寓話。
下品で不快に感じたのは、わたしが倫理観と常識に囚われた凡庸な人間だからだろう。
もちろん面白いし美しい、でもゾワつく。伸ばしっぱなしの黒髪ってどうしてあんなに耐え難いの
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