れーさんの映画レビュー・感想・評価

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ベニー・ラブズ・ユー(2019年製作の映画)

3.9

処分しようとしたテディベア的なやつに命が宿り、歯止めのきかない殺人ヌイグルミに。もういろいろとヒドイ笑!血と臓物がじゃんじゃん飛び交い、バカバカしく人が死にまくる大変私好みの映画でしたw ベニー、日本>>続きを読む

FARANG/ファラン(2023年製作の映画)

3.9

フランスでの過去から逃れてきた男が、タイで出会った新しい家族を奪われ復讐のため立ち上がる。バッキバキの肉弾戦は重みも速さも桁違い。向かってくる敵の中には女性もいて容赦なくバッキバキに闘うのもいい。圧巻>>続きを読む

ライド・オン(2023年製作の映画)

4.0

老いたスタントマンと息子同然に育てた馬の深い深い絆。お馬さんの演技も凄いし、ジャッキーまだこんなに動けるの!?というアクションもいっぱい。そしてジャッキーの往年の活躍も随所に散りばめられ、こんなん涙な>>続きを読む

帰ってきた あぶない刑事(2024年製作の映画)

3.7

タカとユージが探偵になって帰ってきた!お年は召したけどその分シブみも増して、ダンディでセクシーで超絶かっこいい2人にときめきっぱなし!話はあってないようなもんだけど、懐かしいエッセンスがそこここに散り>>続きを読む

ユニコ 魔法の島へ(1983年製作の映画)

4.0

子供の頃、ククルックが恐ろしくて恐ろしくて仕方なかったし、でもその大元の原因は私達にあると知って心底ゾッとした。でも震えながら何度も見た。みんなを生き人形に変えてしまう魔女に、愛と勇気で立ち向かう無垢>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

3.8

アウシュビッツ収容所の隣で暮らす所長一家。花が咲き誇る広い庭、プールで遊ぶ子供達と、ただただ幸せそうな暮らしぶりが映されていくが、聞こえてくる銃声や声、夜な夜な煙をあげる巨大な煙突と、壁一枚隔てたすぐ>>続きを読む

ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭にて。目には見えずとも我々を傍にいる天使が軽業師の女性に魅せられ人間になることを決意。9:30から見たら詩的なドイツ語の響きが心地よすぎてちょっぴりウトウトしちゃったけど(笑)なんとも>>続きを読む

ありふれた教室(2023年製作の映画)

4.0

盗難の頻繁する中学校で真面目な教師がある動画を撮ってしまったことから、教師達、生徒達、保護者達、全てが絡まりあい拗れていくドイツ映画。あがけば足掻くほどドツボに嵌っていく状況に見ているこちらも叫び出し>>続きを読む

明日を綴る写真館(2024年製作の映画)

3.0

試写鑑賞。新進気鋭の若き写真家はとある写真に魅せられ田舎町の寂れた写真館に弟子入りする。御歳79歳の平泉成さん初主演作だが、頑固で、だけど芯には温かみがあって、写真好きだった父をちょっと思い出した。若>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.3

ジャパンプレミアIMAX GTにて観賞。なんというエネルギー!最初から最後まで途切れることのないパワーとスピード、そして途方もない狂気に脳がシビれるよう。女戦士フュリオサの荒々しさにアドレナリンじょろ>>続きを読む

ティアーズ・オブ・ブラッド(2022年製作の映画)

3.0

過去に何かありげな寡黙な地下鉄運転手、銃弾を受け瀕死でホームから転落してきたのはずっと疎遠だった息子だった、というベルギーの骨太復讐劇。全体的に語り下手な演出でもっさりしてるが、反面、シブい親父が粛々>>続きを読む

ソイレント・グリーン デジタル・リマスター版(1973年製作の映画)

3.6

1973年製作の近未来SF。爆発的人口増加により政府から配給される栄養食「ソイレント」で生きる人々。昔の映画だけど、うじゃうじゃ人がひしめき、それをブルドーザーみたいのでガーッと排除してく世紀末感とか>>続きを読む

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.8

旅行先で意気投合したオランダ人一家の家に招待されたデンマーク人一家。親切なようでなんだか嫌〜な感じが少しずつ少しずつ積み重なりやがて…というデンマーク製ホラー。ジワジワと真綿で首を締めるように、そして>>続きを読む

湖の女たち(2023年製作の映画)

3.0

湖畔の高齢者施設で何者かにより人工呼吸器が意図的に止められる。多角的なストーリーもどこかひんやりした画作りも映画としてはよくできてる、と思う。でも出てくる人皆どこか追い詰められ狂ってて、人間の嫌悪すべ>>続きを読む

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.4

前作から何世代も後のお話。猿が支配する世界で、狩られる側の人間と共闘する若い猿ノア。感情や知性が感じられつつもしっかり猿らしいのが魅力的。そのぶん逆に人間の利己的な部分が見えてきて反省しちゃうわよ。ま>>続きを読む

崖上のスパイ(2021年製作の映画)

4.0

命を懸けた任務につく4人のスパイと、彼らを執拗に追う特務警察。悲哀に満ちた古き良きスパイ映画の匂いがいいなあ。内容的には私のポンコツ頭じゃ喰らいつくのに必死だったけど、重厚で静かな騙し合いの醸す緊張感>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

8歳の娘が失踪した夫婦。キャスト全員、なんという演技の力。娘は見つかるのかとか犯人は誰だとかそういうことじゃない、報道や誹謗中傷、なにより帰らぬ娘を想い、どんどん心が擦り減っていく様は壮絶だが、この途>>続きを読む

またヴィンセントは襲われる(2023年製作の映画)

2.9

誰彼構わず目が合った人間が我を忘れて襲いかかってくる男の受難。邦題からしてクスッと系かと思いきや全然どんよりするやつw結局なんだかはよくわからないけど、イヤ〜な不条理さが味わえる仏映画。てか邦題も発音>>続きを読む

恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.3

犬猿の仲の男女がオーストラリアのリゾートウェディングで偽装カップルを演じることに。ラブコメって滅多に見ないジャンルだけど、軽くてお気楽に笑えて結構楽しかった。グレンパウエルってあんなにイイオトコなのに>>続きを読む

無名(2023年製作の映画)

3.9

第二次大戦下の上海で暗躍する諜報部員たち。国民党・共産党・日本軍と各々の思惑や政治的利害がなかなかに複雑で、私は頭フル稼働で見たが、全カットが震えるほどかっこよく、裏を読み取ろうと考えるのが快感ですら>>続きを読む

ピクニックatハンギング・ロック(1975年製作の映画)

3.3

1975年豪映画。ピクニックのさなか女生徒たちが謎の失踪を遂げる。謎は謎のまま。でも窮屈な日常から自然の中にフッと消えていく少女たちの気持ちは少しわかる気もする。ふわりと翻る白いワンピースのような刹那>>続きを読む

殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)

3.9

やはりロシア映画はいい。多くの女性を殺したらしい容疑者も、彼を追ってきた刑事も、内なるものがドス黒すぎる。時系列のゆきつ戻りつがちと面倒くさく中盤までは変な映画だなぁと思っていたが、それがクライマック>>続きを読む

必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

2.7

神父が恐竜と化し、中華テイストな忍者軍団に立ち向かう。低予算をむしろ武器に、へんなテロップやわざとらしい間でぬる〜く笑わす。でも人にはこういう映画を摂取したい時があるのさ。嫌いじゃないぜ。

ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

3.8

出稼ぎ先で暴力沙汰をおこして戻った村では、地元の工場が雇った外国人労働者を村人達が追い出そうとしていた。3つの言語が入り混じる他民族の村でありながらも差別意識はしっかりある。心の奥底を浚われるように人>>続きを読む

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

4.0

匿った男はずっと憧れていた覆面ミュージシャンだった。ベタなストーリーだけど、さえない毎日で音楽だけが生きがいの主人公にはどうしても感情移入しちゃうし、粗暴で破天荒だが一本芯の通った彼も物凄く魅力的で好>>続きを読む

キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

3.0

女子寮のマスコットになったナマケモノが次々と人を襲う!潔くB級に全振りでだいぶしょーもないが、いろんな映画のパロディが入っててそこそこ楽しい。ふと冷静になると可愛いのか?とたまによぎるが、みんなが可愛>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.1

自然豊かな山に持ち上がるグランピング施設開発話。地元住民も開発業者もごく普通の人でスパンと割切れる話ではない。性急でなく、観る側に委ね、ゆっくり考える間をくれる映画は大好きだが、これはその最たるもの。>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.4

人間なんてちっせえちっせえ!ストーリー?そんなんどうでもええわ!と勢いだけでバカデカい奴が次から次へと出てきてひたすら大乱闘する愛すべきバカ映画。そんなん楽しいに決まってんじゃん?あとダンスティーブン>>続きを読む

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.1

1858年のイタリア。ユダヤ人一家の6歳の坊やが、赤ん坊の頃に何者かにより洗礼を受けたとしてカトリック教会に連れ去られてしまう。毒にも薬にもなる宗教のまさに毒の部分に心底ゾッとする。何より恐ろしいのが>>続きを読む

メドゥーサ デラックス(2022年製作の映画)

3.2

美容師コンテスト会場で頭皮を剥がれたカリスマ美容師の遺体が見つかり、美容師やモデル達の間に動揺が走る。犯人探しというより個性爆発キャラ達がギラギラと織りなすワンショット群像劇。次から次へと入れ替わる人>>続きを読む

リトル・エッラ(2022年製作の映画)

3.1

大好きなおじさんの家から彼氏をあの手この手で追い出そうとする女の子エッラ。同監督はロスバンドが素晴らしすぎたのでちと期待しすぎた感はあるが、人付き合いがニガテなエッラは不器用で、イタズラしてもイジワル>>続きを読む

マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.8

ゲームのクリーチャーデザインをする男は隣室の少年を火事から助けだす。スペイン映画ってわりとエグいイメージあるけど(でもそういうのが好き)これは内気な彼に共感もできたり、ゆるりとしたロマンスもさりげなく>>続きを読む

パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

3.6

ジャック・リヴェット傑作選2024にて。手癖の悪いニノン、昏睡から目覚め自由を謳歌するルイーズ、生き別れた母を探すイダ、個性豊かな3人の女子がのびのびと暮らすパリの街。ミステリーで、オシャレで、時々ミ>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

5.0

午前十時の映画祭にて。シリーズ全部好きだけどその中でもいっちばん大好きなのが魔宮の伝説。初めから終わりまで、おもしろくないところが1秒たりともない完全無欠のアトラクションムービー。子供の頃から死ぬほど>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

5.0

午前十時の映画祭にて。いやぁ〜これもまたいいんだよなぁ〜!1番好きなのは魔宮の伝説だけど、シリーズで1番笑えるのはコレかも。反発しながらも結局似た者同士なインディ親子が可愛くて愛おしくてたまらん。ハリ>>続きを読む

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

3.2

書けないオペラ作曲家と潔癖症の精神科医の夫婦、その息子と恋人一家、恋愛依存症の女船長、人はみな不完全で、だけどいびつながらも絡まりあい補いあって転がっていくそんな群像劇。とはいえ私もわりと潔癖なので、>>続きを読む