skipさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.5

スリルであって欲しいけど無双していて欲しいし、作家風に洒落てて欲しいけど理路整然としていてほしいという申し訳ない欲求があって、でもほどよくヒーロー映画しながら演出というか目配せもしてくれてて、結構心地>>続きを読む

川崎競輪(2016年製作の映画)

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ドキュメンタリー。競輪場がそもそもめちゃカッコいいのだが、話は周辺の飲み屋のおっちゃん達に。現実と同じく何話しているかわからなくて笑えるし、仕草全てが自分の行く未来で良い。競輪場でモニターの前に集まる>>続きを読む

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.0

まさに映画の差異と反復による王国という映画若しくは領土の構築についてであり、実験が鑑賞者の生活に侵食をしてくる様を体感しようとするのだが、やはり前述の媒体の表現の存在が大きく写ってしまいその偉大さに苛>>続きを読む

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

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歴史に存する脱獄についてを映画にするという行為についてとその方法について論じることについて。流石に息を飲むというか、息を吐く。

青葉家のテーブル(2021年製作の映画)

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芸術的なと言葉で表する結局は私的葛藤についてであるがこれもまたよく説明されているのもあって、何故かオシャレについての極度な疲労系ドラマ。愚直な姿勢もあってかとにかく疲れたー。

HOMESICK(2012年製作の映画)

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多分に長めな呼吸と、静かに焼かれ打ち上げられ弾けるようなシーンの連続を、ひとつひとつ眺め続ける夏休みの映画で、ホームシックを定義し直すのは面白いし、亡霊的なのもあって、不可思議な感覚を味わう映画。全体>>続きを読む

透明人間(1992年製作の映画)

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この人の透明人間は恋愛ドラマだし、そもそも演出上半分透明じゃねえというところとか、現実セットな世界観を半透明な姿が行き来するのがいかにもフィクションめいているのが面白くて魅了されちゃう。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

5.0

文化・生活を愛するということ、つまりそれを取り扱う雑誌について。アートから食まで現実/映画の消費財とされてしまっている現代社会だが、これは間違いなくウェスアンダーソンが愛それも狂気的な愛を叫んでいる映>>続きを読む

ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

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まあ他人との共有は有名人の特権ではないけどとか言いたくなるけど多幸感なのでよし。中身はない特典映像みたいなものだけれど多幸感なのでよし。ハリーポッター好きよ。

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

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ヌーヴェルバーグが小声でささやかな幸せを囁いちゃうよって映画。長回ししそうないまどきをぶった切って情報の洪水に楽しく溺れる。いまは亡き議論とカフェなのだろうか。

空白(2021年製作の映画)

3.5

超ド級の設定だが、結局社会はまみれててただただ失われる命が気の毒で失ってから語られることに嫌悪を催す。名演による感情爆発で映画として素晴らしいかもしれないがドキュメントとのギャップを感じてしまうし、ス>>続きを読む

テイク・ミー(2017年製作の映画)

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シチュエーションもの、というか舞台みてるみたい。劇調で過激なんだけどなりすぎず、二面性発揮しきらず、という感じで個人的には可もなく不可もなく。

ターミネーター(1984年製作の映画)

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2作目以降は何度もあるけど、はじめての1作目。前半は退屈に感じたけど、後半のターミネーターの怖さがすごいし、颯爽とした写真のシーンとか良い。

マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)

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現実がフィクションに侵食される、めちゃくちゃ面白いんだけど、造形をこれでもかと見せてくれるのと、いかにも示唆的なところがいかにもといった感じ。

ネッド・ライフル(2014年製作の映画)

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ハルハートリーのシリーズ3作目だけど時間が経ち過ぎててあまりピンときてない。というか売れない芸術について等の議論は半ば終わっていて、もう画面にはこだわりを感じないし、楽曲とキャラという名の主張の事の顛>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

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ポケットからすり抜けた落としもののような人生から決して逃げられない映画。だって逃走劇すら許されず、気がつけば同じ景色を眺めているなんて、少なからずというかまさかの共感してしまう映画だし、そこをかっこつ>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

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タイトルの通り「偶然と想像」についての、ダイアログと映画表現そのものに関した3話の短編集。よくテーマになりそうながら、哲学とまではかたくなく具体的に楽しめる作品に仕上がっていて幸せな時間体験だった。偶>>続きを読む

Um Século de Energia(原題)(2015年製作の映画)

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おじいちゃん故の過去と現在のクロスというか賛歌のエモさ。記憶され、重なり、踊り歌って讃える。神々しくて泣いてしまうし安らかに眠ってください。

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

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タイトルの通りですがワンシチュエーションの設定勝ちで、映画としても小気味よく面白く、会話も軽妙。あとはワンシチュのよくある発覚や裏ではみたいなものがなく、青春メッセージに共感できるかみたいなところ、私>>続きを読む

ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

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とにかく言語で叫ぶこと呟くこと。実際にそうなのだろうけど曖昧さはなく過激だし、あんな育児放棄の男性死んでいいと思うが、それを焼き付けて、ここぞとばかりにドラマチックにエンディング流し続けて、ちょっと辟>>続きを読む

蜂の旅人(1986年製作の映画)

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おじさんと少女の単純なプロットには正直飽きているしいまは関心が無いので割愛。蜂も窓ガラスも割とギミック的。なのでロードムービーとして。オープニングから結婚式の物憂な美しさには心打たれたし廃屋で鳴るピア>>続きを読む

スターマン/愛・宇宙はるかに(1984年製作の映画)

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ただただ美しい未知との遭遇で泣けてくる。光り輝いて人と出会って愛を知り映画と同化していく。それがハネムーンであるってロマンでしかないし、手を差し伸べる人たちの優しさもいい。

ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

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映画撮影のコンプラについてからの例の如くな移動をご丁寧に混乱必死な2画面でお送りいただき、古典映画つまるとこ魔女狩りの再表現からのその光の点滅で鑑賞者に物理的苦痛を与えともすれば恍惚と表現する。そんな>>続きを読む

ことの次第(1981年製作の映画)

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映画において映画はそこにあり、物語だけが不在しているという状態が語られることに、ぼんやりと「またか」と思ってしまうし、小道具と引用の映画が作り手の悩み以上の何かを示唆しているとも読み取れず、結果西部劇>>続きを読む

ダーク・スター(1974年製作の映画)

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俗にいわないけど要はダウン系の宇宙船映画。緩いというか麻痺していく。エイリアンのビジュアルや宇宙嵐やエレベーターまで中毒性があるし、こういう宇宙船映画は哲学に向き合う必要があるし、壮大なものに憧れる必>>続きを読む

ルルドの泉で(2009年製作の映画)

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宗教についてなのだが、ビジュアルはひたすらにフィクションというか、観光地として仕上がりきっているし、スタイリッシュに一定のコントロール下にあって、その中で奇跡についてではなく、奇跡に対する人のリアクシ>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「マーベルとして」が先行していてそれでいいのかもしれないが映画としてハラハラしなかった。
過去作を重ねることにテンションは上がるし、メイおばさんのくだりにはスパイダーマンの運命として号泣したし、幕引き
>>続きを読む

地獄の警備員(1992年製作の映画)

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地獄の名そのままに殺すという作業というか映画での暴力という作業について。癖が強い商社ビルとかオートロックとかいちいち不可解で面白いが結局警備員の振り下ろす姿とたくさんの描写についてという印象。ストーリ>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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本来左右どちらにもなり得ない目の前の現実を資本主義が政治イデオロギーの問題にすり替えてしまうというぐうの音もでない風刺というかもはや比喩ですらない作品。コメディ畑のフィクションとして突き進むめるのは痛>>続きを読む

アナコンダ(1997年製作の映画)

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アナコンダが出てくる前に全部その他の要素終わらせてくれているし、いざアナコンダが始まるとビジュアル以外にもしたいのリアクションや表現など気持ち悪さたっぷりだし何よりアトラクションとしてテーマパーク化し>>続きを読む

とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)

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DJについてとんかつについて特に専門的でなく成長についてのドラマとしてもいい加減であって、一度落ちて上がるまでの静かな感じが映画館を想起したけどやっぱりうまく扱えてないんじゃないかなという結論。

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

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なんかもうどうしようもなく素晴らしすぎて辛い。展開ワクワクしすぎだし説教されずに人間臭いしまごう事なきクリスマスの奇跡の物語だし。もう眼差しが鋭くて優しくてジーンとしすぎた。ワクワクしてるのにだよ??>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

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アニメの描写にぶっ飛びはしないけど、確かに十分落ち着けるくらいには緩くて、音楽がなにかを遺すためでも選ぶものでも生きていくものでもなくて、そこに存在して身を委ねて見るものであることが幸福なんだなーと違>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

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パワーバランスめちゃくちゃで、ヴィランの扱い適当でと、鑑賞後愚痴を言いまくってたが、マーベルとして好きなのでまあ、、

天国にちがいない(2019年製作の映画)

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いや、エリアスレイマンのシュールで割り切れなくなってきた、現在進行形のシニカルなこの世について。絶賛笑えないし、芸術なんだよなーって感想。