のこのこのこっちさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)

3.0

色彩がけっこうすごい。はじめからセット感もあり勘が良ければ結末を予測できるのかも。しかし、男女に限らずだが別れ際の話の通じなさというのは一方の意見だけを聴くことでよくわかる。

すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

3.5

すべて終わるまでのタイトロープ感がすごいなあ。尊厳死の映画なら昔『海を飛ぶ夢』を観たけどまったく記憶にない。これから先否応なしに増えていくだろうテーマでブルジョアに限らずかかわってくることではあるのだ>>続きを読む

ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

2.8

敢えて言うとポストコロナに観る映画じゃないと思う。導入こそ密室で凝って撮ってるなあと思うのだけど、現実との違いにどうしても目が行く。なので後半になるにつれて興味が薄れる。

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

トルナトーレ大嫌いだしモリコーネにも興味なかったのだけどすごく楽しめた。モリコーネの中にシュトックハウゼンと武満徹を見た感じ。

あとでダラダラと書く。

素敵な歌と舟はゆく(1999年製作の映画)

4.2

最高ですわ。映画の正しい形の1つだと実感した。たくさんの人物をキャメラでうまく捉える捉える。それは楽しい小ネタで溢れてきますって。好きなのは金髪メイドが雨の中屋敷の壁登るとこ。妙な気持ちにさせられたの>>続きを読む

ブラックボード 背負う人(2000年製作の映画)

3.6

まず思ったのは『子供の情景』との共通項だ。そりゃ姉妹だから当たり前かもだが荒涼としたロケ地、子どもを欠くことのできないテーマ、巨大すぎる暴力への静かなプロテストというような。メシュキニも似たような感じ>>続きを読む

パンと植木鉢(1996年製作の映画)

4.1

これ『サラーム・シネマ』とセットで観るべきコメディではないか。ゼイナルが助監督して自宅のドアでハナまで登場。ドキュメンタリー的に見せる。で、元警官役タイエビは、サラームで悪役向きと自認してた人だ。どっ>>続きを読む

ナオトひとりっきり Alone in Fukushima(2014年製作の映画)

3.0

震災と原発のことと言っても現在ではそう考える機会も少なくなっている。イメフォで続編の予告を観たとき、思い出すところがあった。家内は浜通りの出身だ。私だって仮設に行ったこともある。富岡町ってどの辺だっけ>>続きを読む

小間使の日記(1963年製作の映画)

3.6

ブニュエル転換期、カリエールが飛躍するきっかけの作品らしい。ブニュエルはミルボー、ユイスマンス、ピエール・ルイスを愛読したらしく何かしら想いのある原作なのだろう。暗く閉塞した作品でここに描かれる中産階>>続きを読む

堕ちた天使(1945年製作の映画)

4.0

まあ、今回ほんと落ち込みました。4年前にDVDで観ていて…観終わってもその事実に気づかなかった。つまり完全に忘れてたって相当マズい気がする。

新聞売り、靴磨き、妻の連行のような流れと勢いがあるシーン
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殺人者たち(1964年製作の映画)

3.8

そりゃここまで徹底して貫かれたものなら当時のテレビで大丈夫なわけないはなあ。死に始まり死に終わる。

冬の旅(1985年製作の映画)

4.0

VHS『さすらう女』にて。

この放浪する女浮浪者の現実という題材を適切な距離で寄り添って撮れる作家は他にいなかったんだろうと思う。というか思いつかない。

少年と砂漠のカフェ(2001年製作の映画)

3.0

ジャリリはまだほとんど鑑賞していない。何年か前に観た『ハーフェズ ペルシャの詩』は記憶に残っていないし先日の『グリーン、ホワイト、レッド ーイラン映画の歴史を求めてー』はイラン映画史をコラージュしたよ>>続きを読む

タイム・オブ・ラブ(1991年製作の映画)

3.9

トークで市山尚三が『羅生門』とキェシロフスキの『偶然』を挙げていた。もうね、1本めがこれで眠気もあったし、粗筋を半端にしか読んでなかったりでわかりにくいなあと鑑賞してたのだが、それで納得。区切りや誰の>>続きを読む

燃える平原児(1960年製作の映画)

3.8

人間って非情だよなってことを白人至上なとこから感じます。実際にネイティブ・アメリカンとどうかかわっていたかなんてぼくは知りもしませんが、差別やいじめなんて日本でだって同じことなわけで。

ボディ・スナッチャー/恐怖の街(1956年製作の映画)

3.8

子どものときにテレビで観た『ダーティハリー』を除くと初のドン・シーゲル、&初のStranger。これでは眠らなかったけど別日『第十一号監房の暴動』で寝てしまって軽く気分が悪い(遠いのに日参かぁ…)。>>続きを読む

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.2

『仁義の墓場』+オナニーをきれいに撮るって発想はすごいな。冒頭から塩辛工場の時点で気持ち悪さも感じたし。

すき焼きの卵を取りに行くとこが気になった。ワイドスクリーンで室内視点から屋外の動き。

剣鬼 4K版(1965年製作の映画)

3.7

ラストの花畑で斬り合うのもすごいけどアップとローポジが印象に残る。

親愛なる日記 レストア版(1993年製作の映画)

3.5

1部、自分を晒すって大変だなと個人的には思ったのでした。やっぱり変なやつとは思われたくないもの。確実に変なやつだし。
2部、今ならテレビではなくスマホのない生活かな。電気がないのは映画も観れないという
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悪魔と戦うキューバ人(1972年製作の映画)

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初アレア、これだけの動きと激しさがあれば、まず楽しいはず。印象に残ったのは前半で覗いてた女性が憑依されたところと、そのあとの集団での憑依からの豚。あとは神父が火のついた薪をぶん回すところ。フアンとマヌ>>続きを読む

サラーム・シネマ(1995年製作の映画)

3.8

一般人を撮るのが面白いのの典型…のようではある。しかしトークにもあったが「演出してるんじゃないか」という境の曖昧さはこんな芸達者な素人たちあんまいないだろうってとことかから見受けられる。でも、監督の言>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ(1992年製作の映画)

3.9

へー、過去のイラン映画へのオマージュか。『Qeysar』『牛』の映像はあるかなと思ってwikiの粗筋を見たら案の定あったのでけっこう期待した。しかし基本は『ロールの娘』(Dokhtar-e Lor)の>>続きを読む

黒水仙(2001年製作の映画)

3.8

型に嵌ったようなよくある映像なんだけど、アクションらしく動きもありかなりきれいに撮れてる印象があった。日本のシーンは個人的には全然あり。デカい吊り橋とか印象に残るもの。

人妻淫靡行(2022年製作の映画)

2.2

画面全体の色調が『ベロマリカ』同様に特徴的だった。靴はね、回収しちゃあかん。それすることで安っぽさ何割も増す。

悶舌人妻 ベロマリカ(2022年製作の映画)

1.0

ホラーな色調で工作員たちのやり取りのサスペンスで訳わからん展開。いちばん印象に残るのが納豆。取り分けそんなもん誰も作らない納豆トーストだろう。

犯る男(2015年製作の映画)

2.5

この監督、近年のOP作を2本観ていたがどちらも合わなかった。ただ、そこから多少は学べた。この『犯る男』にて舌や犬、義足の特殊メイクやギミックを駆使するようになったと思われる。その舌や犬が安っぽくて気持>>続きを読む

ディープ・ブルー・ナイト(1985年製作の映画)

3.0

これは、題材だけが面白いってとこが強い。日本なら移民、しかも偽装結婚でずるしてグリーンカードなーんてないわけで韓国だから作れたもの。

冒頭ハイウェイスターは申し訳ないがテンション下がる。ハードロック
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人妻の値段 匂いたつ欲情(2001年製作の映画)

3.5

ピンク四天王とかピンク七福神をちょっとずつ観ているところ。佐藤寿保やサトウトシキは初です。今のところ四天王や七福神は好印象。

さて本題。女の捨てたゴミをコレクションする男の話。主演が表情豊かなイケメ
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手錠 ロスト・ヴァージン やみつき援助交際(2002年製作の映画)

4.0

面白いっス。燃やされたっス。

この映像と距離でアンニュイなしょうもない若者を描けば良くないはずがない。

天使のはらわた 赤い閃光(1994年製作の映画)

1.7

製作会社やらの都合だろうか。まずシリーズの意匠と思われるネオンがほぼない(前作では印象的に使えていたのに)。どちらかといえばサスペンスであって、そりゃ脱いではいたなあってくらいでポルノであるかも怪しい>>続きを読む

ジュデックス(1963年製作の映画)

3.5

誰でも印象に残るだろう鳥人がものすごく良い。

天使のはらわた 赤い眩暈(1988年製作の映画)

2.3

ガソリンスタンド以降の映像を撮りたいならこのシリーズでやるのではなく、それだけで良かったのでは?テネシーワルツもなんで?となるわけで。

自由への闘い(1943年製作の映画)

3.4

よく作れたものだなあとは。すごいものを観た感はある、戦中でしょう。そしてドイツの占領ではなくも取ることはできる(国の立場が逆転)。とはいえ普遍的なものと言えるのでこうなると寓話ですよ、寓話。

不思議なヴィクトル氏(1938年製作の映画)

3.5

変なやつしか出てこないコメディじゃん(笑)なんて思ってレビューを見ていたら、映画的な人物ってものに気づいてきた気がした。まず、観る側って勝手に解釈していくわけでそこを利用してクレショフ効果もあれば『市>>続きを読む

白衣調教(1986年製作の映画)

2.5

調教はなく脅しを乗り越えるだけだ。印象に残るのは過去の自分が映るスクリーンの前にてデスクチェアで遊ぶところと屋上のシーツのところ。

健康でさえあれば(1966年製作の映画)

3.7

長編向きって訳でもないと感じた。併映短編よりこの短編集の揃えが良かったからだ。
1『不眠症』笑えたのは照明で船見えたかと思えばの顔色。良かったのは煙草の煙。
2『シネマトグラフ』これのほうが表題より風
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