ハスキーさんの映画レビュー・感想・評価

ハスキー

ハスキー

マグダレーナ・ヴィラガ(1986年製作の映画)

4.6

大傑作。神父ではなく魔女として、この世の暗闇を撃つ映画。

ダイナソーJr./フリークシーン(2020年製作の映画)

-

「友達というより家族と言ったほうがいい/ただ、機能不全の家族だ」

デトロイト・メタル・シティ(2008年製作の映画)

-

松山ケンイチがクラウザー様の格好で日中の市街を疾走するだけのシーンが笑えた。その瞬間はかろうじて「原作付き」の呪縛から逃れられていたように見えた。全体的にすごく惜しい、もっと面白くなりそうなのに「実写>>続きを読む

ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

あれ?ってところもあるそれ以上に良いところが多いとくに前半。

あーでも、場所の高低差を巧みにいかした演出が見事だった一方、どこか遠くへと向かうベクトルは(地理的な意味でも、人物の変化という意味でも)
>>続きを読む

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

-

映画として見応えのあるカットが無いことも残念なのだけれど、それはそれとして

やさしくて打たれ弱い若者たちが「あなたは悪くない」「そのままでいい」と声をかけ合いながらしんどそうに生きている様子を延々見
>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

-

感想をもつポイントが無だった。新海誠のアニメぜんぜん趣味じゃないけど、しかし昔の作品から今の作品まで見ると、よくもわるくも独特な個性をどんどん強みに昇華していて素直に尊敬の念を抱いた。

パビリオン山椒魚(2006年製作の映画)

4.4

天才レントゲン技師がオオサンショウウオの誘拐を依頼される、という設定がもう勝ち確。最初から頭のおかしい映画だけど後半はバカバカしすぎて笑いが止まらない。菊地成孔のスコアも素晴らしい。大人の悪ふざけ。

こいびとのみつけかた(2023年製作の映画)

-

ヒロインと同性の友人達が全然仲良さそうにしないで貶しあっているのがよかった

ほしのこえ(2002年製作の映画)

-

全然嫌いじゃない。『秒速』の50倍好き。オチはこれオチてるのか?と疑問だけど。景色とか光の描写が最初からこうゆうことやりたかったんだなーとわかってよかった。

「もっともっと、心をかたく冷たく強くする
>>続きを読む

欲望の翼(1990年製作の映画)

3.7

「仕事は?」
「ラジオの音大きくしてよ」

と、答えてミミが踊ってみせるシーンがよかった。クズ男だけれど憎みきれないをやっているので『バッファロー'66』を思い出す。ただしこちらの方がビターで現実主義
>>続きを読む

幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.2

泣ける悲しさよりも、泣けない悲しさのほうが、のちのちまで尾を引く。この映画の終盤はまさにフランキー堺が泣けない悲しさをひとり背負って、そして世界から走り去っていった。

左平次(フランキー堺)が、あた
>>続きを読む

北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

4.3

主人公・秋乃のキャラクターが声で、パタパタと忙しく変わる表情や動きで、他のキャラクターとの関係性で、なんともチャーミングに描き出されるから、エルルやウーリーと同様にすっかり彼女を好きになってしまう。お>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.1

映画という、演劇という、授業という、国家という「虚構」を作り上げる営みの避けがたき滑稽さ、その裏で流れている誰かの血と汗の涙ぐましさ、そして虚構が崩れかかった瞬間にもっとも香り立つ人間くささ、などへの>>続きを読む

>|