にゃおんさんの映画レビュー・感想・評価

にゃおん

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BLUE ブルー(1993年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

75分間ずっと青い画面のままナレーションだけで話が紡がれていく。なんの話をしているのか、脈略が無く抽象的な言い回しで全く理解ができないな〜と思っていたが、後半で口調が変わり、1人のゲイがAIDSに感染>>続きを読む

さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

4.0

「想像力を欠くすべての人は現実へと逃避する」このセリフの切れ味が鋭すぎて意味わからん映像とかどうでもよくなる(どうでもよくなるんかい)。このセリフが表すように、イメージが多動するシークエンスの数々によ>>続きを読む

ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

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ゴダールを1本も観たことがないのでまるでついていけなかった。ちゃんと観ようと思う。

HIDEO KOJIMA:CONNECTING WORLDS(2023年製作の映画)

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『創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち』という小島秀夫の著書では、リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』を引き合いに出し、映画や音楽、小説といった情報を遺伝子から類推した「MEME」として受け継>>続きを読む

(1960年製作の映画)

4.0

脱獄のために開ける穴、看守から掻い潜るための穴、穴、穴、穴。

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督のトークショー付きで鑑賞。
監督は気難しそうに見えて気さくでかわいかった。

自身と向き合いアイデンティティを自認し強く生きるゾ💪というのが主なテーマに感じた。クローンという「ある時点までの自身」
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美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

3.0

無知とはゆるやかな暴力だと思わされる。

上手く説明し切れないが、彼女の活動からは、とてもラディカルな問いを向けられる気がする。なにか漠然とした体制に対して攻撃を向けることで、自身の空虚さを満たすそれ
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水のないプール(1982年製作の映画)

4.0

幼稚な人間が老練するためには知性と感性が必要だということを1人の男を通して提示しているように感じる。髪型や肉体など可塑的な自身の風貌をカッコイイものにしたところでオマエは幼稚なままだぞ...と。

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エリック・クラプトン : ライヴ・イン・サンディエゴ〜伝説の一夜(2016年製作の映画)

3.0

クラプトンでもJ.J.ケイルでもなくデレク・トラックスが誰よりも目立ってた。寡黙なプレイスタイルには憧れるなぁ。自分は元々電子音楽キッズなので、乾いたサウンドがどうしても好きになれない...

ギルガメッシュ/小さなほうき(1985年製作の映画)

3.0

意味が分からなくても見続けてしまうし、見終わったあとに何かが分かった気になる。ブラザーズクエイの作品はセリフこそ少ないが、潜在意識に直接語りかけてくるかのようで、その言葉を掴むにはかなりの苦労が必要そ>>続きを読む

ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋(1984年製作の映画)

4.0

箱の中身はなんだろなゲームでタランチュラのことを「キツネの毛布!?」っていってたのがうけた。 色彩やキャラクターのアイコニックさが抽象化されたヤン・シュヴァンクマイエルのようで、クエイ兄弟にとってのヤ>>続きを読む

The Death of David Cronenberg(原題)(2021年製作の映画)

4.0

ネクロフェチの内側にナルシシズムを入れ込む見事な構成。老いと向き合わなければならなくなったとき、僕にはなにができるんだろう。

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

5.0

出だしから「田中角栄を殺す」の文字で笑ってしまった。

奥崎謙三自身の思想や生き様には全く共感も同調もしかねるが、彼の高エネルギーな態度には大層元気を貰える。

若い警官が極左の奥崎謙三のことを「先生
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

余白が多くて繊細で詩的な映画。
大人になったソフィと同じ視座から大切な人との最後の記録と記憶を辿り、焼き付いて消えない傷を癒す物語。

小さい頃に見えていた世界はとてもちっぽけで、無邪気に毎日を送るこ
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ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

4.0

魔道士のビジュアルがカッコイイ。
それだけでいい。推せる。

ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.0

調べてみたところ、韓国ではビニールハウスで造られた住居で厳しい生活を行う人々が増加しているとのこと。高齢者問題や粗末な住居、それらをとりまく貧困など韓国国内の諸問題を繋ぎ合わせたストーリー。

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.0

厨二病な女の子が地下深くに封印されていた残酷宇宙人を蘇らせ、怒りと憎しみしか持たなかった残酷宇宙人が愛を知るストーリー。久しぶりにサイコウなものを観た。

シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

5.0

作中で冒険と生存を描きながら、現実での歴史を紡いだ作品。映像の欠片と欠片を繋ぐ語りがあるからこそ、文脈の中を探求することができる。映像の端々から〈人間とは何か〉とラディカルに問われ続ける。

やはり人
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アダプション/ある母と娘の記録(1975年製作の映画)

3.0

子供が欲しいが既婚の愛人からはそんな願いは断られてしまう女と、親に見捨てられ寄宿学校で過ごす少女が一組の「親子」になる話。端正なつくりで安心して観られたけれど、その分インパクトは少なかった。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

哲学の話であり、信仰の話であり、歴史の話であり、そして愛の話でもあり、あらゆるコンテキストが複雑に絡み合いながらも、明瞭なストーリーラインの中で時に豪快な演出で魅せてくれる。初のIMAX体験でとてもと>>続きを読む

誰がキャプテン・アレックスを殺したか(2010年製作の映画)

4.0

全てが初期衝動の塊だ。モノづくりに対して斜に構えられるほど裕福な僕たちが遠い過去に置き忘れたものがここにはある。制作費は約200ドル。ウガンダの平均年収が約570ドルらしいので、日本人の感覚に置き換え>>続きを読む

キャット・シック・ブルース(2015年製作の映画)

3.0

死んだ飼い猫を甦らせるために猫の格好をして9つの命を奪う変態殺人鬼の話。殺人鬼が高身長で猫の被り物をつけているだけで既にシュールなのに、でっかいペニスまで装着するから、シルエットが面白くてたまらなかっ>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.0

今どうしてTalking Headsをやるのか腑に落ちたなぁ。鉄筋が剥き出しのステージセットに、カセットテープで登場しては、かなりオーバーサイズのスーツを着用してキッチュさを演出しながらも、歌詞は一貫>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.0

ゴジラがハリウッドサイズなの笑った。アホみたいにデカい図体だけでなく、一部界隈で「首ゴジラ」と呼ばれるRubiel Mosqueraというボディビルダーと本当に首が似ていて笑ってしまう。(???)

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

4.0

期待せず観に行ったものの、凄くよかった。 ゴジラが海面に浮かんでいる時、バタ足頑張ってると思うとかわいい。

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.0

ノワールな世界観でギャグをカマすシュールさがウケる。あまりハマりはしなかった。

VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

4.0

いいっすね〜、いいですよ〜、すきですね〜、『DUNE - Episode 0 -』とか言われても信用できる。

動物とか植物がちゃんとキモかわいいし、パパのドローンがコロコロしていてかわいい。無理に壮
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ナイトメアは欲情する(2012年製作の映画)

3.0

序盤『POSSESSOR』や『CRASH』、『ENTER THE VOID』を彷彿させるようなシーンの連続で「コレキタッ!!!」と思っていたのだけれど、中盤以降いちいち冗長なのと、奇特なビジュアルに対>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.0

日頃から“汚いもの”に目を触れる仕事をしているからこそ、木漏れ日のように現れる一瞬の幸せに気がつけるということなんだろうな。それと同じように、葉と葉が重なる分だけ、幸せな日常に“影を落とす”出来事もあ>>続きを読む

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