音の演出や映像の構成はすごいんだけれど、
最後までまるっきりハマれなかったです。
想像力が欠如してるのかしらん?
とにかく、ずっともどかしい。
正義感の強さとほんの小さな過ちが、どんどん自分を追い込んでいき孤立していく。
そのゆっくりと泥沼にハマっていく様子を丁寧な演出で切り取り、さらに絶望感を増幅させる不穏な>>続きを読む
しょうもない男の、泣けるくらいのリアリティがしみじみ染みる。
人生だなぁ。
のどかで美しい山村のリアルな空気感。
主人公などは実在してそうなほど。
シンプルなストーリーで、複雑な人の心を描き切ってる。
住民説明会での人間模様は特に見事でした。
父親の世界観に真正面から飛び込むDNAに拍手っ!
設定は面白いし、世界観も美しい。
なんだけど、少し乗り切れないのは、繰り返される幻想シーンが冗長に感じられたせいかな。
あ、ミアゴスの顔芸は文句な>>続きを読む
傍目に見てると、「最悪」どころか才能も美貌も備えてて人間関係にも恵まれてる女性。
最悪なのは、満ち足りることがない大きな欲望か?
新しいものに惹かれやすいと自覚する軽やかさか?
それとも?
パーテ>>続きを読む
素直にいい話。
お兄ちゃんはつらいよ。
そんな辛さを周りには一切漏らさず、歯を食いしばってたくましく生き抜く姿。
あー、泣いた。
病気を抱え、生きづらい二人。
そしてそれぞれ過去を抱える人たちの物語。
設定だけ見ると、感動ポルノ的な凡百な映画なのかな?と。
いやいや、リアルなセリフや演出が絶妙ないい映画でした。
現実世界もこ>>続きを読む
鉄の爪、懐かしい!
なんて軽い気持ちで観に行っだんだけど、この上なく切ない物語でした。
運命なのか、宿命なのか。
ほぼ実話に基づいた物語だという事実が、ただただ切ない。
息子として、兄として、夫とし>>続きを読む
クリスマスイヴの群像劇って数多あるけど、なかなかに滋味ぶかい一本。
シンディとダーナ?の距離が縮まっていく描写とか大好き。
アルメリア人一家に、平穏が訪れますように…
希望のない世界に存在する、
やさしい人、やさしい世界。
地獄みたいな寿司w
最後はハッピーなのか、アンハッピーなのか。
暗く息苦しいストーリーを体現するような閉塞感あふれる画角で、さらに気持ちをどんよりさせる演出は上手くハマっている印象。
なんだけど、荒唐無稽なストーリー展開が、リアリティなさすぎて入り込めませんでし>>続きを読む
同情される、人に心配される、確かにどこか気持ちいい感情なのかもと気付かされる。
ラストの凶行はもちろんなんだけど、オレンジケーキのくだりがさらに強い狂気を感じさせる気がします。
ひたすら優しい視線で、子供の心を真摯に切り取った純度の高さがたまらなく好きでした。
演出も編集も美術など全般に漂う丁寧さが、誠実な世界観にしっくりきすぎる。
貧困に代表される不幸が連鎖していく血縁。
そして、そこに存在しがちな共依存。
この映画では、ある母娘をがんじがらめに縛り付ける逃れようのない重く陰鬱な鎖を描く。
全編に漂うのは、出口のない閉塞感。>>続きを読む
バーン先生はホントになんにも変わってないんだな、と改めて感服。
エンドクレジットまで、あっという間すぎましたっ!
不器用で愛すべき、そして頑固な二人の恋愛。
あたたかく、じれったい。
ゆったりした時間を堪能できました。
少女というにはもうしんどい年齢の主人公。
彼女の表情やオーラの説得力が、この映画の全てを支えている。
切なくて、おっかなくて、妙なリアリティのある世界観に引き込まれました…
映像の美しさに魅了されました。
平山の清らかな芯がそのままフィルムに定着されてる。
そんな印象。
面白いというわけじゃなく、ただただ愛おしい映画だったなぁ…
犯罪映画的なストーリーなのに、少しもドキドキさせないこの感じ、好き。
特に幌が戻るタイミング、好き。
その当時のフィンランド経済の斜陽が物語のベースにはある。
なんだけど、今観ても色褪せないフレッシュな恋愛描写に脱帽です。
不器用な男と、傷つきすぎた女。
ハッピーエンドに拍手!
「街の上で」の世界観が相当好きだったので、これも鑑賞。
心の隅っこにある嫌なところを触ってくるんだけど、ピリッと色めき立つところまでは来なかったなぁ。
ザ・オフビート。
静かに絶望し、静かに恋し、静かに解決する。
役者の顔が、みんないい。
陰鬱でリアリティ溢れる前半から、宗教的なもはやファンタジーとも言える後半へ展開する構成に困惑しつつも引き込まれていました。
歪んだ現代社会の価値観。
そこで生きていくしかない人間の本質と解放。
つ>>続きを読む
世代間の常識のズレが親子や人間関係をややこしくする。
人の営みが続く限り、昔から避けられない真理なんだなあ。
と、改めて思う。
人間剥き出しで錯綜する欲望。
これ、まさに武将版アウトレイジw
各役者陣がハマってるんだけど、中でも遠藤憲一と六平直政最高!
完全に肩透かし。
前作がスッキリ楽しめる娯楽映画だったのに、何から何までなんだかな…
最後まで何がしたいのかよくわからない。
雪周りのシーンが無駄に美しいのも、ホントに無駄w
韓国映画のお家芸的ジャンル。
各キャラクターがなかなか魅力的で、ストーリー展開ももたつくことなくきちんと楽しめる。
静かで美しい映像と音楽とナレーション。
ミニマムに構成されるからこそ、その周辺を想像させられる抑制の効いた世界観。
テーマと相まって、不思議な心地いい読後感に包まれました。
荒唐無稽な設定を、圧倒的なリアリティでまとめ上げる、これぞランティモス節!
愛と嫉妬と闘争と。
しかし、ホテルでの朝の儀式がエロすぎる…
あたたかくて強い。
なんて魅力的なデンゼルワシントン。
前作に続いて素直に楽しめるなぁ。
「ひたすら強いデンゼルワシントン」というキャスティングの勝利!
映像もリッチで、楽しめました。