呪いや祟りが現代より過信されていた平安時代にて実在した呪術使いこと陰陽師・安倍晴明をモデルに、奇怪な変死事件の謎を解明するファンタジー時代劇。
VFXの出来が素晴らしい。本物味がある。生成された全て>>続きを読む
アメリカ国内外から圧倒的支持を誇るカリスマ映画監督クリストファー・ノーランが、原爆の父ロバート・オッペンハイマーを用いて、ノーラン味マシマシ(個人的には一部、特濃すぎて食傷)で練り上げた反核・反戦映画>>続きを読む
『孤狼の血』のギラギラでメラメラな雰囲気を纏った『レオン』であり、サウナ付きプールのような作品。出鼻から熱量の塊。全ての登場人物が血の気マシマシ。そんな登場人物たちをカメラは超近距離で映し、セリフから>>続きを読む
『猿の惑星』の前日譚シリーズ1作目。映像技術が凄い。猿役を演じた俳優陣の演技もあるけど、意思を持った猿が本当に存在するかのようである。その本物感がモーションの躍動感に繋がっているし、感情表現が豊かであ>>続きを読む
長年の宇宙渡航を続けてきた宇宙飛行士たちが宇宙船のトラブルにより、猿が人類を支配する惑星に不時着してしまったSF映画。
単純に鑑賞を続けていくと、猿と人類の支配関係が逆転した興味深い空想世界の物語。>>続きを読む
たった1人の空間で音楽に打ち込んでいた青年が、1人の女性との出会いが発端で才能が世間に認知され始め、変わりゆく日常の中で関係者たちの移ろう心情を描いた音楽ドラマ。
登場人物たちが音楽及び他人と向き合>>続きを読む
父と子供たちがチャンピオンとして栄光を手にする傍ら、多くの不幸に直面して「呪われたプロレス一家」と呼ばれたフォン・エリック家の実話を描いたヒューマン・ドラマ。
呪われた家族というより、家族という呪い>>続きを読む
北条司さんの大人気漫画『シティーハンター』の実写化作品。
開始数秒で冴羽獠に見えてくる鈴木亮平さんと、段々と槇村香に見えてくる森田望智さんの好演。アクションはユーモアとカッコよさが入り混じって爽快感>>続きを読む
硬派でシンプルな物語と世界観。透き通るほど美しい画づくり。そして、俳優陣の演技が光るスタンダードな藤井道人監督作となっている。だが本作では、写真として収めたいレベルの美しい画の数々、コミカルな演出を導>>続きを読む
どうしてもチキン料理を食べたい少女がチキンをゲットするために奔走するというタイトル通りのコメディ・アニメ。
人や物といったイラストがほぼ単色かつ落書きのように描かれ、平面上をスイスイと滑らかに移動し>>続きを読む
名刀を巡るミステリー・サスペンス&ハイパー・アクション。トリック及びキャラクターの質は置いておき、怒涛の勢いで物語を展開してシーンを見せていく剛腕な映像・演出が連打される快作。刀の作りを活かして名刀を>>続きを読む
モンスター・ヴァース5作目。いろいろ凄い作品である。VFX技術を活かし、怪獣たちのヒューマン・ドラマならぬモンスター・ドラマとして成立させ、怪獣プロレス映画ならぬCGアクション映画として成立させている>>続きを読む
モンスター・ヴァース4作目。
ゴジラとコングが地球というリングで暴れ回る迫力満点のプロレス。スタイリッシュで動物的なゴジラと人間的な知性を持ってることで親近感が沸くコングといった、怪獣たち各々の魅力>>続きを読む
モンスター・ヴァース3作目。『GODZILLA』の5年後を舞台とした怪獣映画。
続々と姿を現して戦列に加わる怪獣たちが圧巻。シリーズ一貫して、怪獣たちの全身が映る時は周囲の建物などが小さく見え、人間>>続きを読む
モンスター・ヴァース2作目。
視覚的な恐怖と悪趣味なキモさで魅せる怪獣たちへの畏怖。登場人物による陽キャな掛け合いと、登場人物が抱く怪獣に対する畏怖を切り替える剛腕な舵取り。キングコングの役割に対す>>続きを読む
モンスター・ヴァース1作目。
ハリウッドで制作した甲斐もありCGが素晴らしい。怪獣がしっかり怖い。目的地へ向かうついでに文明を破壊し、逃げ惑う人々が映る無情な光景に畏怖の念を覚える。人間の全身と怪獣>>続きを読む
12歳の時に惹かれ合っていた男女が、12年後の24歳、さらに12年後の36歳の時に再会を果たす恋愛ドラマ。
超傑作。恋路を描いたドラマとして最高の出来。誰もが観た後に、今まで遭遇しては辿ってきた恋路>>続きを読む
女性を焼殺した犯人を探す刑事たちや関係者を描いたサスペンス・ドラマ。
実際に起きた未解決事件を題材とした本格派。謎解きを期待すると「なんだよ!風呂敷を畳む気がないじゃないか!」となる。しかし、現実世>>続きを読む
結婚が近づいてきた女性・恋人と別れたばかりの女性・子育てに追われる既婚女性・若さで世の中をサバイブする女性という4者4様の状況が描かれる。結婚との距離が違っても、全てに共通してるのは他人からの都合や価>>続きを読む
1年に1度、嘘をついてもいい日こと4月1日にて多くの人間たちの運命が交錯する群像劇コメディ。
本作のテーマ的にも映画作り的にも「嘘は使いよう」というのが分かる。嘘がプラスに働くことは伝わってきたが、>>続きを読む
武力的な国家に対して民主化運動が展開され、南北対立が生じていた1980年代の韓国を基に、2人の諜報員が各々で北からのスパイを探し出すサスペンス・スリラー。
諜報戦だけに情報が常に錯綜して頭を休める暇>>続きを読む
シリーズ4作目。
前作『アフターライフ』は序盤で画に動きが少なくてノッペリしており、英語音声にすると字幕をひたすら読むだけの苦行を強いられた。だが、本作はゴーストバスターズが既に稼働しているため、冒>>続きを読む
『ゴーストバスターズ2』の続編。主人公チームを少年少女に設定してジュブナイルに仕上げた新たな試み。前2作から変わらずに継承した要素。前作から20年以上の時を経てからこそ合わせることを許されような新しさ>>続きを読む
外の世界を恐れて住処の池で暮らし続けるカモ一家が、翼を広げて外の世界へ旅立つ冒険アニメ。
超ド王道。「怖いけど未知の世界に旅立てば、新しい感動に触れることが出来る!」という普遍的な生き甲斐がカモ一家>>続きを読む
創作のヒントを得るために他人の尾行を繰り返す作家志望者が、不法侵入を繰り返す男と出会って思わぬ事態に巻き込まれていくスリラー映画。
時間または時系列の操作を題材とする作品を数多く手掛けてきたクリスト>>続きを読む
東日本大震災が発生した宮城県石巻市にある大川小学校にて、津波の情報伝達と避難する準備が整っていたにも関わらず、多くの児童と教員が亡くなる事態が起きてしまい、その後の遺族たちの10年間を収めたドキュメン>>続きを読む
親の言うことを必ず守るいい子ちゃんが、ある朝レッサーパンダに変身する能力を身につけてしまうアニメ映画。
超傑作。
第一に、アニメ表現がエンタメとして面白い。肌触りが良さそうなレッサーパンダのモフモ>>続きを読む
未練を残したまま亡くなり、魂が現世に留まり続ける人々を描いたヒューマン・ドラマ。
もう2度と触れたり言葉を交わしたり出来ない大切な者を影から見守る葛藤や思い出浸りにキャスト陣の熱演と藤井監督の透き通>>続きを読む
身の毛がよだつ凶悪なクライム・サスペンス。あらゆるコンテンツで「この作品はフィクションです」の決まり文句が表記されて流し見するけど、本作においては、その表記を見ることで「まだ、これはフィクションなんだ>>続きを読む
2020年の騒動後、東京を離れて狩猟や田舎暮らしを始めた名優・東出昌大さんの生活に密着したドキュメンタリー。
東出昌大さんや関係者を撮り続けた映像を、編集にて大量のカットを導入しては繋ぎ合わせて見せ>>続きを読む
海に住むシー・モンスターの少年が友達と共に陸へ上がり、人間の世界に足を踏み入れるアニメ映画。
主人公ルカがムカつかないほど丁度いい具合でオドオドしながら夢を叶えようと励んでおり、友達のアルベルトが丁>>続きを読む
DV被害者のシェルターを運営して社会奉仕をする母と、ネットのライブ配信で人気を獲得した政治的無関心な高校生の息子を巡る現代人を風刺したヒューマン・ドラマ。
2020年代あたりの親子像を写した凄く現代>>続きを読む
母親の出産を機に、親戚に預けられることになった寡黙な少女が、迎え入れた夫婦の愛情により日常に彩りが加えられていくヒューマン・ドラマ。
子牛は母乳を飲まずとも粉ミルクで育てられる。同様に、直系血族では>>続きを読む
圧巻で怒涛の映画体験。前作を遥かに凌駕する。前作は良くも悪くも静かであり、良くも悪くもシームレスで起伏が少なく、良くも悪くもいかにもドゥニ・ヴィルヌーヴらしい荘厳なSF大作としてまとまっていた。だが、>>続きを読む
砂の惑星を巡り、2つの一族と宇宙帝国の陰謀が入り乱れるSF映画。
眼福ポイントが多い。広大で黄土色に輝く砂漠のロケーション。砂上にマッチした荘厳かつクラシカルなメカやガジェット。人を粒サイズにしない>>続きを読む
仲良く暮らしていた三男一女の四兄妹だったが、実は次男が地球の調査に訪れた宇宙人であり、調査期間が終了するまでの日々を描いたコメディ・ドラマ。
スルッとシュールに差し込む宇宙人ならではの設定を活かした>>続きを読む