pshandyさんの映画レビュー・感想・評価

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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

恋愛映画らしいドラマチックな展開はとにかく皆無で、ひたすら丁寧に紡がれていくビタースウィートな物語にただただ心酔。そしてラストシークエンスの美しさたるや。問答無用の傑作。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

約3時間まるっと会話劇にも拘らず最後まで飽きさせないのは流石の一言。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

エマ・ストーン演じる美しきフランケンシュタインの成長譚。前作『女王陛下のお気に入り』がめちゃくちゃポップに感じるほど強烈な映画体験でした。

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.7

まるで現代社会の縮図を描いたかのようなブラックコメディ。序盤はやや冗長だが、中盤からガラッと「逆転」しラストまで走り抜けていく展開はお見事。音楽の使い方もセンスが良い。

ウィンターズ・ボーン(2010年製作の映画)

3.5

アメリカの片田舎を舞台にした上質なクライムヒューマンドラマ。今作が初主演だというジェニファー・ローレンス演じる主人公の逞しさにただただ心打たれた。 

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.7

プロットこそありがちなクライムサスペンスだけど、作品全体に漂う静謐な空気とホアキン・フェニックスの素晴らしい演技によってとても味わい深い作品に。ジョニー・グリーンウッドによる劇伴も良い。

アダプテーション(2002年製作の映画)

3.6

流石にスパイク・ジョーンズとチャーリー・カウフマンのタッグ作だけあって、映画としての構造もストーリーテリングも奇抜で面白かった。後半の展開も映画産業への皮肉に満ちていて良い。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.9

『マトリックス』と『スコット・ピルグリム』を足してマルチバースで割ったような作風で個人的には満足できたけど、世間の賛否がきっぱり別れるのも納得のハチャメチャさ。これがオスカー最優秀賞受賞って、マジ?

ドライヴ(2011年製作の映画)

3.6

内容こそ王道のクライムサスペンスだけど、スタイリッシュな映像と絶妙な音楽センスでもはやアートの域にまで昇華された一本。拳銃ではなくハンマーやナイフを使った暴力描写も生々しくて良かった。

ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.1

散々擦られまくった名作中の名作。やっぱり面白かったし、そんじょそこらのホラー映画よりも怖かった。冷酷な殺し屋アントン・シガーが画面に映った際の緊張感たるや凄まじい。

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.4

ガンアクションもラブロマンスも一切無しの静かな西部劇。「女性視点で描かれた西部劇」というキャプションを見てなんとなく納得した。ラストも深い余韻を残していて良い。

ロブスター(2015年製作の映画)

3.7

独身であることが許されない社会を舞台にした異形のラブロマンス。終始シュールな映像と奇妙なバロック音楽で構築された独特な世界観が妙にクセになる一本でした。

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

宮廷を舞台にした強かな女性たちによる愛憎劇。まるで絵画のような映像の美しさは勿論のこと、現代劇さながらのテンポ感と見応えがあって最後まで退屈せずに楽しめました。

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)

3.9

等身大のリアルドールに恋をする優しい男とその周囲の人々を描いた笑いあり感動ありのヒューマンドラマ。主人公を筆頭に登場人物がみんな良い人すぎて思わず涙。とても素晴らしい映画でした。

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.6

不器用な男の恋愛を描いたドタバタラブコメディ。とはいえ監督は鬼才ポール・トーマス・アンダーソンということで、やはり一癖も二癖もある仕上がりに。好きだ。

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.1

現代アメリカ社会の闇をテーマにしつつも、終始コミカルかつシニカルな空気に満ちた人間ドラマの傑作。そして改めてケヴィン・スペイシーの演技力は凄まじいなと再認させられた一本でもある。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.5

ただただブッ刺さった。登場人物、物語、雰囲気、台詞、その全てが愛おしい。クスッと笑えてしんみり泣ける、僕たち私たちに贈られたはぐれ者讃歌ムービーの傑作。

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.8

脚本にしても映像にしてもとにかく巧妙すぎてビックリした。映画というフォーマットの新たな可能性をひしひしと感じさせるサスペンスドラマの秀作。

脳内ニューヨーク(2008年製作の映画)

3.4

ただひたすら現実と虚構のシャトルランを繰り広げられて終始「???」、そして観終えた後の疲労感たるや凄まじい。まさにカウフマンの髄液そのもの。また5年後くらいに観返したいです。

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.0

とても面白かった。とにかくAIのサマンサが愛おしすぎるし、声を担当したスカヨハが某国映画祭で主演女優賞を受賞したのも大いに納得。あとカラフルな場面作りやインディーズ色満載のサントラもツボでした。

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.7

恋に落ちた女性ロボットとの逃避行を描くSFラブロマンスかと思いきや終始不穏な密室スリラーでビックリした。ラストに戦慄。ストーリー的にもビジュアル的にも美しさと不気味さが見事に同居した名作だと思う。

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

3.8

内容は極シンプルな逃走劇なのに、凄まじい没入感とテンポの良さでグイグイと引き込まれた。特にラストの長回しは圧巻。内容こそ全く違えど同氏の傑作『ゼロ・グラヴィティ』の片鱗をここに見た気がする。

スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

4.6

基本的には薬、酒、金、性、暴力が渦巻くハイパートリップムービーなんだけど、決しておバカ映画ではなく、スタイリッシュな映像や音楽、俳優陣の繊細な演技が映画としての奥深さを与えていて素晴らしい。痺れた。

ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)

3.5

アイデア一発勝負のインディーズ映画で、スタイリッシュな映像と音楽、ぶっ飛びすぎてる(というよりも笑うぐらい雑すぎる)ラストにかけての展開も含めてカルト映画化するのも納得の一本。普通に楽しめました。

キック・アス(2010年製作の映画)

4.5

バカ面白すぎてぶっ飛んだ。小さくて可愛い女の子に汚い言葉を言わせながらマフィアをぶっ殺させる趣味の悪さは100億点満点。なにより音楽映画としても完璧。ただただ大好き。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.9

一人の男の野心や欲望を壮大に描いたエネルギッシュな映画で圧倒されたし、個人的にはキューブリックの『バリー・リンドン』を思い出した。ジョニー・グリーンウッドによる小気味良い劇伴も素晴らしい。

ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)

-

物語の起承転結は皆無。言葉数も極端に少なく、幻想的な風景と優美な音楽、そして日常に潜む感情の揺れ動きで人生観や宗教観を描いたとんでもない映画だった。全く新しい映画体験。スコアなんぞ付けられません!

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.6

金とセンスと愛を注ぎまくったヒーローお遊戯会(褒)。終始小難しい会話と独特なカット割りで異物感を醸し出す作風は完全に好き嫌いが別れるけど、個人的にはそこが癖になる感じで良かった。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.5

これはもしやウェス・アンダーソン系統の苦手なやつかも…?と思いながらも、なんだかんだで一人の少年の成長譚として最後まで楽しめた。サム・ロックウェルが良い味出してた。

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.3

現実、回想、劇中劇が目まぐるしく入れ替わる複雑な構造、隠喩だらけのストーリー、ショットの美しさ、どれをとっても絶品。久しぶりに「凄いものを観た」という気分になった。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.6

最初から最後まで電話の会話のみで展開していくワンシチュエーション・スリラーの佳作。思ってた以上にスリラー要素よりもヒューマンドラマ要素強めで楽しめました。

複製された男(2013年製作の映画)

3.7

面白かったけど、『ドニー・ダーコ』や『マルホランド・ドライブ』でイミフ耐性がある私でも今作のラストシーンは流石にアタマ爆発してそのまま考察サイトに駆け込みました。

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

端的に言うなら、実話をベースにしたリアル・ジオゲッサー。感動的なストーリーはもとより、ニコール・キッドマンをはじめとした出演陣の演技やハウシュカの幻想的な音楽も素晴らしい。ラストは勿論泣いた。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

映画にしろドラマにしろ視聴者をどんどん裏切っていく展開に興奮と感動を覚えるけど、そういう意味で今作の脚本は見事だった。作品のテーマ自体はとても重たいけど、ちゃんと極上のエンタメにも仕上がってる。傑作。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

『君たちはどう生きるか』というよりも『俺はこう生きてきた』。情報量が膨大すぎて全く整理ができてないけど、とりあえずスタジオジブリの総決算って感じで楽しめました。

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