ななおさんの映画レビュー・感想・評価

ななお

ななお

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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.3

幾分か予想出来そうなワンシチュエーションで よくあれこれ展開させたなという印象。迷惑系というか アホな動画配信者が無茶して廃鉄塔に登り 取り残されるというある意味ざまぁ、な流れで実例ベースかと思った。>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

2.8

コカインでハイになった熊に襲われるという非現実的な設定ながらも 実際に熊に襲われる事件は多発しているのでリアリティさも感じた。どちらかと言えば熊に翻弄された人間が慌てふためく展開が多くて、もう少し熊ち>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.6

一応、一貫して設定を守り オーストラリア大陸を映している点はある意味拘りを感じた。あくまでもフェリオサの生い立ちを描いた前日譚である事から、前作と比べるとアクションシーンの見どころは少なく それでも迫>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.9

改めて2作目の良い所を現代風にブラッシュアップしていて迫力のあるカーチェイスとアクションでおなかいっぱいの内容。一応、警官だった設定が生きているのはシリーズを意識してなのか。ただここまでの世紀末情勢に>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

3.8

実在したアウシュヴィッツ強制収容所の所長家族をモデルに、彼らにとっての"普通の生活"をスポットに 違ったアプローチでホロコーストを描いていた。
客観的には 音と空気から伝わる異様さが日常であり 生まれ
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マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

2.6

アドベンチャー要素が多めで前作の"マッドマックス"と形容出来るようなオリジナリティは少なかったと感じた。サンダードームでの決闘シーンも何故そんな仕様?と思わせたり 流刑の際もよく分からない被せ物だった>>続きを読む

マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.9

一応1作目からの続編なんだけれども 世界観が違い過ぎて2から観た方が面白いくらい別作品。前作が暴走族と警察が対立する社会的なテーマになっている一方、2作目はマックスという設定が生きているだけで 後は荒>>続きを読む

マッドマックス(1979年製作の映画)

3.2

来たる新作に控え数年前に観た第1作を再視聴。バイク&カーアクションとして見どころは多く ラストの激突シーンはあっさりしつつもインパクト大。妻と子ども含め 不幸な展開が多いので個人的には結構陰鬱な印象で>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

絶対映画館で観た方が迫力あるだろうなと思いつつ、足を運ぶよりも結局動画配信が先になった。その点で期待していたゴジラの破壊活動や鳴き声、熱線の威力など音響面はやはり映画館の方が何倍も良かったのだろうと思>>続きを読む

ブラザーフッド(2004年製作の映画)

3.3

戦争映画の中でも兄弟愛を描いたものは少ないと思うが、このやや行き過ぎた演出(ヒューマンドラマ)に感動するか醒めてしまうかで評価が大きく分かれるところ。
弟を想うばかりに 当初とは掛け離れて違った顔付き
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ホラーマニアvs5人のシリアルキラー(2020年製作の映画)

2.4

ホラーよりもコメディ要素の方が強く「B級ホラーが好きな皆さん、こういうのですよね?」的なセリフも挟むも全体的に詰めが甘い印象。シリアルキラー側のキャラが何人か被っている上 殺人描写に何かしらの捻りもな>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.3

評判通りプロレスファンでなくとも楽しめるし プロレスの知識があればより楽しめるのも確か。呪われている一家と言うより 父親によって呪縛に囚われた兄弟たちの闘いに思えて、それ故に兄弟間の結束や依存が強くな>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.2

寡黙なジジイが可愛いワンコと一緒にナチスを皆殺しにするというジャケット通りの内容。裏切る事も無ければ超える事も無かったが チャプター毎のタイトルも分かり易くテンポも良かったと思う。そうしないと話が成立>>続きを読む

インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)

1.8

シリーズ通して観たが これは中々の蛇足感があった。過去作のその後を描いて完結させる意味ではこれまでのモヤモヤを紐解きハッピーエンドへ…、という流れは理解出来るけど ホラーの要素も薄い(結局は過去作から>>続きを読む

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.9

ミア・ゴスが出演すると分かった時点で観ることは決めていたが、Xシリーズのそれとは違うものの 狂気の表情と体を張った怪演はやはり期待通り。Xシリーズでは徐々に凶変していく姿が凄かったが、本作は日常生活を>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

2.8

古典的な"アメリカンジャパニーズ"を現代版にブラッシュアップした雰囲気。とは言え色々な見た目が新しくなっているだけで アメリカが描くであろう日本像は全くもってブレてない。有り得ない設定や背景含めてこれ>>続きを読む

悪魔の沼(1976年製作の映画)

3.0

雰囲気を出す為なのか終始赤い照明に包まれ かつBGMが不協和音で気味悪さはあった。どう考えてもそこには泊まらないだろうと思える 古く汚い人気ホテル。ホテルの主人も狂人ならば、そこを訪れる宿泊客も狂人が>>続きを読む

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.0

神への信仰も強過ぎては自分の身を滅ぼす結果になるのだなという感想に尽きるが、全体を通して暗く陰鬱な雰囲気がまとわりつくので終始閉鎖的で薄気味悪い。テイストは良かったがとにかく画面も暗いので見難い。大き>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

3.9

難解との評判を聞いていたから構えていたけど 夢と現実が入り交じる事を分かった上で観るとそこまで難しくはないと感じた。どちらともの境界線がぼやけてるだけに、映画を観ている側としては夢見心地な90分となっ>>続きを読む

呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

2.8

ゾンビっちゃゾンビだけど、操りゾンビなので想像してたものとは微妙にテイストが違ってた。大量に押し寄せてくるシーンや後半のアクションは面白かったが、ストーリーは予測出来る範囲で ありきたりといった感じ。>>続きを読む

ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

2.8

偶然を装ってしつこく付き纏う女に嫌気が差して 多分これが2時間続いたら観るのを躊躇ったが90分も無いのでなんとなくで観た。スリラーとしては特に捻りのない設定で、結局あの女がどう関係して登場してきたのか>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.9

2時間半はさすがに長いと思ったけどパート分けしていたお陰かテンポは悪くなかった。ただパート1の金銭のやり取りは色んな意味でしつこかった。
船上でのキャプテンズディナーが中々の地獄絵図、且つ金持ち達の慌
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

3.7

タイムリープものの中でも定番という意味でお堅い設定だったと思う。過去に戻りやり直したい気持ちは十分理解出来るし やってしまうだろうけど、その小さな変化が未来を大きく変えてしまう事に気付いた頃には時すで>>続きを読む

シティーハンター(1993年製作の映画)

2.7

ジャッキー作品の中でも屈指の珍味作。カンフーアクションとジャパニーズカルチャーが融合し 何故そこを取り上げる?と思う変な所だけを抽出。とにかく合ってるで違和感ありまくりの効果音と小出しのギャグに耐えら>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.1

幻想と現実の境が分からなくなり ループしているような感覚にもなる不思議な視覚演出で話が進むにつれのめり込んでいった。
今で言うところの地下アイドルを執拗に追い回す度を超えたオタクというある意味分かりや
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.0

精神病棟内という狭い空間とは言え、規律と統制で抑圧され 自由という概念さえ奪っている世界から抜け出す為の物語。
詐病で転がり込んできたマクマーフィーが病院に対するレジスタンスを組んでいく過程が 徐々に
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我、邪で邪を制す(2023年製作の映画)

4.2

余命宣告を受けた指名手配犯が 最期に名を上げようとトップ3のうち自分を除く2人を抹殺しようとする、ある意味無敵の人なのだが、この行動を肯定すべきか 一石三鳥と取るか。ただ、犯罪者が犯罪者を狙い 殺すと>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.9

レオンを彷彿とさせる…という予告は大袈裟だったが、孤独ながらに愛を求めている陰の存在として大変魅力的な主人公だと思う。容姿のインパクトは強いが なにより台詞ひとつひとつの言い回しが嫌味無く丁寧で心地良>>続きを読む

7月4日に生まれて(1989年製作の映画)

4.0

戦争映画ではあるのだけれども 本筋は例え生き残ったとしても戦争によってもたらされる身体的·精神的な深い傷が一生を狂わす事、対立し合う思想が交わる事は無いのだろうと思わされる事など、帰還後のストーリーが>>続きを読む

四十四にして死屍死す(2023年製作の映画)

3.6

香港の不動産事情を知らないので マンション売買における資産価値が重要視されている事を映画を通して理解した。謎の全裸死体が自室の前で倒れていた事により事故物件を回避する為 死体隠蔽を図るブラックコメディ>>続きを読む

スターリングラード(1993年製作の映画)

3.8

WW2のドイツ視点での映画を初めて観て、ナチスやヒトラーを描く上でどうしても極悪非道に写りがちなドイツ軍を その内部から観るというのは新鮮だった。争い合う両軍の戦前というものは やはり政治に振り回され>>続きを読む

ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ(2014年製作の映画)

3.0

続編を先に観てしまった事もあり(そうとは知らず)、やはり邦題を付ける人に問題があるのでは?と思ってしまうセンスの無さ。ゾンビマックスと銘打っているが実はサイキック系なので若干の目新しさがあるのにタイト>>続きを読む

犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

4.3

かつて、無双し無敵で最強と言えばスティーブン・セガールだったのだけれども、その穴を埋める存在として 圧倒的な鉄拳を代名詞にポジションを確立したのがマ・ドンソクだと 個人的には思っている。
本作もシリー
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アウトフィット(2022年製作の映画)

4.4

オーダーメイドスーツを裁断する工程と同じ様に丁寧に練られた構成で 二転三転と驚く出来事が最後まで続く面白さ。ワンシチュエーションな上に 次へ次へと起きていく展開から目を離せなくて面白い状態のまま駆け抜>>続きを読む

五福星(1984年製作の映画)

3.5

40年も前の作品になるけどアクション・コメディ共に十分に面白かった。ジャッキーは脇役でサモハンが主役の構成だけれども2人ともカンフーアクションの見どころがあってキレッキレ。加えて、当時は相当お金掛けた>>続きを読む

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.0

ユダヤ人が迫害され凄惨な生活を強いられ それさえも奪われ ただ生き延びる事だけを考えて逃げ回る姿が徐々に重くなってくる。些細な言い掛かりを付けられ街中で殺されたり、何も聞かされず収容所送りにされたり、>>続きを読む