宮崎駿が歳をとるにつれてスタジオジブリが立ち行かなくなるのがよく分かる。
ちょうど風立ちぬの制作時期に撮影されているので、業を背負ってアニメを作ること≒呪われた夢を追うという、作品と本人がリンクしてい>>続きを読む
コーエン兄弟は人間観察好きそうだなーとどの作品を見ても思う。一見ふざけていてナンセンスなやりとりの中に、必ず人間臭さ仕込んでくる。
人間の愚かさと土地の雰囲気に関しては、とことんリアルだけど、それ以外>>続きを読む
70年前の作品とは思えないほどすんなり観れる。映画力というか、切れ味がすごいというか、余計なことをあまり考えることなく映画を観させられた感じ。
戦争が生んだ怪異としてのゴジラと、そこから一抜けする主人公。
戦争に取られた魂の数だけ細胞が再生するんじゃないかと思わせるこの世の理を超えた存在を、海に沈めたり浮かせたりしてなんとかしようとするのはア>>続きを読む
宇宙博物館でのカットが美しかったし、劇中でいちばん宇宙感があった。
あと湖での着水訓練のカット、浴室の排水溝に水が流れていくカットもよかった。
テーマはやや散漫で終始酸素が薄い。
エヴァ・グリーンの演>>続きを読む
仕事はともかくファッションセンスがそないに急改善するわけ無いだろう…!と思いつつも疾走感があって良い。
編集者のもとで働いて文字通り選ぶことのできる人になっていくアンジェラ。
自分が選んだものと選ばな>>続きを読む
片田舎を舞台にほぼ主人公とヒロインだけしか出てこないミニマルな物語だけど背景の細やかさと撮影の上手さが奥行きを作っていて良かった。話の都合の良さ、ラノベ原作っぽい感じがあまり好みではなかった。
TVアニメ2シリーズの出来が良かったからこそできる集大成の劇場版。
マルチバースものとしての出来も良かった。
2000年代のアニメを見ているような懐かしさと甘酸っぱさ。最高。
仕立て屋の内装(特に緑の壁紙)、スモールソードにアクションカムつけるアイデア、ラスプーチンのロシアン舞踏アクションが良かった。
クー!
(カルト的な人気を誇るソ連時代のSF作品。
階級と差別を切り口にしてじわじわと果てなき社会的優位性への渇望を見せられるが、強烈なヘンテコ仕立てによって深刻さは包み隠される。オンボロの宇宙船から>>続きを読む
中学生の頃に見て衝撃を受けた思い出。
オープニングクレジットのカッコよさと直後の車内シーンのギャップに引き込まれる。
ミスター・ブロンドはパルプ・フィルションのヴィンセント・ベガの兄弟という設定を知り>>続きを読む
クリストフ・ヴァルツの武器がでかいツルハシで笑ってしまった。
随所に過去のバットマンシリーズへのリスペクトが感じられつつ、本筋は重厚なミステリー/サスペンスもの。
腐敗したゴッサムシティの闇と復讐の炎がそのまま画作りに反映されていて、どこを切り取っても危険な美し>>続きを読む
3度目視聴。
ゴジラが熱線を吐いて動きまわるスペクタクル性よりも、国が動くことのスペクタクル性におおっ!となる映画。
全貌を捉えきれない巨大なものが動くときのゾクゾク感を2段構えでやってる感じ。
山屋が山に取り憑かれる感覚というのを、限りなくわかったような気にさせられる映画。
そのクライマーズ・ハイ感の源泉は、自然の崇高さがアニメーションに宿っていることに由来するのかと思いきや、地道な描写を通>>続きを読む
一貫した正面と寄りと引きのカメラワークが作り出すちょっと浮いた感じ。
ゴテゴテの情報を整理しつつ、御伽噺めかしつつ、ラストの切なさへと誘う。
ベール自体の質もその剥がし方も逸品。
元ネタを探すだけで夏休みが潰れそうな映画。
ヴィンセントとミアの会話を聞いてるだけで面白い。特にシェイクの話とかツイストを踊る前にヴィンセントが靴を脱ぐところは好み。
何を観ているのかと言われればエネルギーを観ている感じ。
公開時から数年ごとに観て謎に元気をもらったような気になる(何が響いているかはよく分からない)
とにかく引き画が綺麗。
友達に勧めたらお婆ちゃんと>>続きを読む
もはや何味か全くわからないけど、ズームインズームアウトの使い方が大好き
栗山千明のルックス…
中学生くらいで初めて観た時に、チャーリーズ・エンジェルっぽいな思ってたらチャーリーズ・エンジェルの人(ルーシー・リュー)が出てて、ああ映画作る人ってこういう遊びをするんだな〜って>>続きを読む
ちゃんと全てが繋がっている。タランティーノは映画の醍醐味をこれでもかと見せてくれるけど、全て繋がっているということが分かるのも映画の醍醐味のひとつだなと改めて思う。
当たり前のことではあるんだけど、こ>>続きを読む
心の機微を丁寧に拾っていく天海春香の選択。家族から戦友へ。
唯一の続けているゲームなんですが、何に魅力を感じているのかが腑に落ちたので良いアニメ化だったと思うし、高いけど次幕以降も先行上映観に行ってしまうかも。粋。
二度寝で見るよく分からない夢みたいなのがずっと続いていく。終盤のカオスなシーンで退場(目覚め?)があり演技論やその延長線上にある人生論のようなものが示唆されるんだけど、そこまで本当に何を見ているか分か>>続きを読む
照明がよかった。映画の仕立ては明暗はっきりした感じで偏った映画だと思うけど、あっち行ったりこっち行ったりするためには目印になる杭をぶっ刺しておかないといけないし、こういう映画があっていいと思う。
新聞>>続きを読む
シン・ウルトラマンよりもGood。庵野監督実写作品における3DCGのCGっぽさというか虚構性が今回は機能している気がした。シュワシュワで他界。個人的には森山未來と榎本佑が戦うのがアツいし音楽も好み。『>>続きを読む
カメラの切り替え具合がよかった。あとカラオケで稼いだお金をみんなで分けたいと告白するときのキュッと圧縮されたようなフレームとか、手塚とおると会った時のジロジロみるカットの分割は今まで見たことのないヘン>>続きを読む
アニメーションがとにかくリッチで観ているだけで贅沢してる気分。とんでもない量のパーティクル。シーンごとに描写のテイスト変えたりジャンルに縛られないような大胆なカメラワークを入れたりと、とにかく遊び心が>>続きを読む
魔法やん。魔法のような作画の連続からはじまる。「魔法をみせるのでみることに集中してください」という宣言だと思う。むかし不思議の国のアリスをはじめて読んだ時におそらく感じていた様な、読みながら何かを考え>>続きを読む
ゴリゴリに解釈するならガウェインがめちゃくちゃ怠惰でフニャフニャな男(でも名誉は欲しい)として度々描かれてることが大事な様に思った。ポストフェミニズム的な映画?
旅というのは古今東西、見聞を深め危機を>>続きを読む
終盤に家族全員と戦いながらまとめて各々のわだかまりを解消していくところの都合の良さというか(笑)これは現実世界に対するマルチバースと言いながら実際は表層心理と深層心理みたいな感じ。あとそもそもエヴリン>>続きを読む