あんずさんの映画レビュー・感想・評価

あんず

あんず

映画(32)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

『哀れなるものたち』程は面白くなかった。モノトーンの衣装だし、大きな感情の起伏がない。でも見入ってしまう魅力があった。役者の演技がとても良い。寂しさ、小賢しさ、冷徹さ、愚かさを一瞬の目の芝居で表現して>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.8

登場人物の全てが優しい。音楽と照明とストーリーのテンポが丁寧でありながら心地よい。演技は障がいを表現しているが浅くなく、それでいて嘘くささがないと感じた。映画の外側には厳しさがあることも理解しつつも、>>続きを読む

エゴン・シーレ 死と乙女(2016年製作の映画)

3.6

イメージしていた画家の青春がそのままに描かれており、美しく、苦悩してして心地よい。出演する役者が皆美形で目が楽しい映画。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

少しの哲学と繰り広げられるセックス。
衣装が可愛くてエマストーンの美しさを引き出している。
昔のヨーロッパと摩訶不思議な街並みがかけ合わさった幻想的な風景。ロンドンの邸宅のグロテスクで耽美なあれこれも
>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

3時間、あらゆる業がてんこ盛りの映画。
 中でも音楽に救われた経験がある人なら分かる映画だと思う。キリスト教の家庭で育って、津波で家族を亡くし言葉を失っても、音楽を糧に生き延びてきたヒロインというのは
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

 結構序盤で長いな〜と感じた。話が単調、ほとんどが夢の世界。訳がわからないし、全てがラストで解明されるわけではない。鑑賞者に不親切な映画。金ローとかでみていたら恐らく途中で飽きて風呂に入っていたかも。>>続きを読む

渇水(2023年製作の映画)

3.0

貧困が取り巻く生活の渇きと心の渇きを描いていた。俳優陣は全員素晴らしかったが、子役の山崎さんの目が非常に印象的。鑑賞日は奇しくも土砂降りで映画の内容とリンクしていた。子供たちはどこかで生き延び、岩切に>>続きを読む

呪詛(2022年製作の映画)

4.5

手持ちカメラの映像が大半を占めており生活感のあるカメラワークが良かった。曇り空で湿度の高そうな街、鈍い色味の映像、演者の親近感のあるビジュアルが作品世界を引き立たせていた。物語は予想できる展開ではあっ>>続きを読む

白雪姫と鏡の女王(2012年製作の映画)

3.5

衣装がデザイナーの石岡瑛子と聞き、興味深く見た。美しく一癖あるセット、衣装も含めたキャストビジュアルが素晴らしかった。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

テンポの良いストーリー展開、戦闘ものならではの緊張感と爽快感のある飛行シーンのギャップが良かった。
懐の深さと圧倒的安心感のある技術、マーヴェリックのような上司について行きたい。ルースターの「父ならそ
>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

5.0

宇宙空間にただひとり。慣れない宇宙船の操作。繰り返し訪れる死への絶望とかすかな希望。無重力と僅かな酸素に息苦しくなる約130分間だが、諦めないことの大切さを教えてくれる映画。ラストシーン、ハエの羽音に>>続きを読む

ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

2.3

予告からの期待値が高すぎたのか非常につまらない映画に感じた。舞台セット、衣装ともにかなりお金がかかってそうで豪華キャストを揃えたはずが、何故か映像にチープさが漂う。ストーリーが分かりにくく、メッセージ>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.2

West Side Story は大好きなミュージカルの1つ。期待大で映画館で観た。
絵的な色彩を感じる衣装と街を移動しながら歌い踊るナンバーが印象的で特にAmericaの迫力が良かった。監督の手腕を
>>続きを読む

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

2.8

原作があるので、映画の感想としては不適切だが男性目線の話であまり共感出来ないと思ったのが正直な感想。キャリーマリガンの美しさは確かにひとりの男の人生を狂わせると思った。豪華なセットと音楽、”神の目”や>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

雨や池など水のアニメーションがとにかく綺麗。そしてジブリ作品の「耳をすませば」もだが弱冠15歳にして、やりたいことが決まっているというかっこ良さ。靴職人というチョイスがまた良い。先生の足を採寸するシー>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

5.0

誰しもがどこかに感情移入できるストーリーだと思う。自分はお父さんに認められたシーンで毎回涙腺崩壊。生きづらさを感じている全ての人へのラブレター的作品。
それにしてもベン・ハーディ、カッコよすぎんか。

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.8

細田監督の作品の中で1番好き。高校生が夏休みにド田舎で世界を救おうとする話。終盤にかけての疾走感が心地よくて見終わった後に何故か走り出したくなる映画。花札もっと分かってたらさらに面白いんだろうな。

マリー・アントワネットに別れをつげて(2012年製作の映画)

3.6

フランス映画っぽいラスト。YouTubeに載ってる予告編が普通に総集編だった。主人公の気持ちに感情移入もできるが、なにより衣装が綺麗。役者も美しい。それだけで満足。

ホーム・アローン(1990年製作の映画)

5.0

毎クリスマスに見たくなる映画。親が留守の間に暗躍するケビンに憧れるちびっ子は多いはず。

チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

5.0

子供の頃から何度も観ているので正当に評価することは難しいが、部屋ごとに世界観がガラッと変わるところが1番好き。ウォンカの子供じみた邪気が恐ろしくて癖になる。出演時間は短いのにめちゃくちゃ印象に残るヘレ>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

細部の演出が効いていて、伏線が回収される瞬間の衝撃がすごい。
格差社会の残酷さを感じつつ、自分もお金持ちの家庭教師やりた〜と邪な思いを抱いてしまった。舞台セットも、脚本も役者の演技も全てが最高。ストー
>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

5.0

計算された色彩。踊り出したくなるような音楽。綺麗事だけじゃない物語。全てが刺さった。人生は上手くいくことばかりじゃないし、頑張ったとてタイミングと運に恵まれないこともある。それでも前を向く力をくれる映>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

話題になっていたので映画館で見た。社会の中で弱者になった人間が狂気に支配され変化していく様が恐ろしい。映画館を出て日常に戻ってもジョーカーの笑いが聞こえてくるような錯覚に陥った。

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.5

メッセージ性の強い映画。物語中盤主人公の行動になんだかなぁ…と思いつつショーの歌にいつも持っていかれる。切実な音楽の力に驚かされる。"人類の祝祭"評論家と主人公の最後のやり取りが良い。

坂道のアポロン(2017年製作の映画)

4.6

異国情緒溢れる長崎で当人たちにしか分からない思春期の複雑な思いが交差するエモさが良かった。音楽が奏でられるシーンの緊張感と徐々にセッションが盛り上がる空気感がしっかり映像に収められていた。観る側の先入>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.9

奇妙な慣習や集落の人間たちの目の奥が座ったところに何度もキモォ…とゾワゾワするのですが、白夜と底抜けに美しい配色の祭り、演出で謎にバランスがとれます。郷に入っては郷に従えとはいうけれど、関わったら最期>>続きを読む

映画 少年たち(2019年製作の映画)

2.0

出演者のファン以外は絶対に最後まで観れないであろうミュージカル映画。ストーリーと全く関係のないナンバーが唐突に始まり、混乱する。物語としての盛り上がりは一応作られているが、あまり腑に落ちない。
 イン
>>続きを読む

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

5.0

救いがあるようでない映画。
観ると2日くらい落ち込むが、好きな映画のひとつとしていつも挙げている。
ファンタジーだが、キャラクターのビジュアルはグロテスクで主人公への優しさはほぼない。現実のスペイン内
>>続きを読む

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

4.3

ホラーファンタジー好きとして、ビジュアルが気になり鑑賞。キャラクタービジュアルは不穏だが、ストーリーのホラー要素はあまりない。
全体を通しての教訓的メッセージや鑑賞後に残る後味は特になかったものの、設
>>続きを読む

王妃の紋章(2006年製作の映画)

5.0

学生時代、試験勉強に飽きて目覚ましにテレビを付けたら面白くて最後まで見てしまった思い出の作品。細部まで豪華絢爛、エキストラの人数もすごくてめちゃくちゃお金かかってるなという印象。次々、登場人物の秘密が>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

5.0

学生時代にこの映画と出会ったおかげで愛新覚羅と満州の歴史に若干詳しくなった。見応えのある映像で満足度が高い。歴史の流れの残酷さとアヘン中毒の恐ろしさと。観終わった後に残る後味が絶妙で良い映画に出会った>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.8

純粋に面白かった。鑑賞中、自分自身が少年少女の無敵だった時代に戻った感覚があった。主人公と共に家出同然で世界を救う無謀な旅に挑む、というどこか懐かしい楽しさがあった。
宣伝文句の日本中を旅するのは本当
>>続きを読む