ふくいいんちょーさんの映画レビュー・感想・評価

ふくいいんちょー

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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.2

【人生はフィクションだ!!】

主人公トゥルーマンは生まれた瞬間から24時間365日全ての言動を世界中に中継されている。
この中継番組は世界中で人気、トゥルーマンは世界で最も有名な人物の一人だが、彼自
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なくもんか(2009年製作の映画)

2.0

ここまで酷い映画は久しぶり。

突飛で必要性を感じられない設定、浅すぎる伏線がてんこ盛り。
例えば、普段ストレスを溜め込み、週末だけは家族にも言わずに女装し心の底から笑いながらバーを経営する、なんて話
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.5

【縁はそこら中にある。気付かないだけで。】

(原作未読です。)

映画を見終わった今、非常に興奮している。

その理由は一旦置いとくとして、まずは映画の紹介から。
非常に面白かった。これは、恋愛を軸
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

2.0

【実際の災害をファンタジーにすべきではない。】

正月に実家で二度目の鑑賞。一度目は前情報を入れずに公開されすぐに劇場で見たが、だいたい同じ感想になったので記録。

端的に言うと、実際に起き、今でもト
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.8

【タイトルの意味、アニメ版】

実写版に続いて鑑賞。

アニメ版は実写版と違い『虎』についての言及が丁寧だったように感じる。(実写版は『魚たち』。)
『障害』をもつジョゼにとって、まわりの『一般的な』
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.8

【良くも悪くも古く、ローカルな映画】

(原作未読です。)

中学生くらいの頃からずっと見てみたかった映画。中高生ってこんな感じのタイトルに引かれるよね笑

映画は引かれていく二人の心情が丁寧に描かれ
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ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

4.4

【全てのハリポタファンへ。大丈夫、魔法は解けない。】

映画ハリーポッターシリーズ第一作、『賢者の石』公開から20周年を記念して作られたドキュメンタリーフィルム。

私は子供の頃から原作も全て読んだ大
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

4.3

【人間らしいって?筋ジストロフィーの話】

(原作未読です。)

筋ジストロフィーを患いながら我儘に、自由に、自分らしく生きた実在の人物をモデルにした話。

この映画は多くの人が恐らくイメージする『可
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紙の月(2014年製作の映画)

4.0

【走るラストはやっぱりいい!と思ったら…】

(原作未読です。ラストについてのネタバレがあります。)



面白かった。ほんの出来心から、どんどんどんどん『堕ちて』いく主人公。手口も横領額も際限なく大
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

4.2

【あー自分の父親もこんな風にコントローラー持ってたわ〜】

世界的に人気な現在進行系のオンラインゲーム『FINAL FANTASY 14』を題材にした映画。あるプレイヤーの本当にあった話が元になってい
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あん(2015年製作の映画)

3.9

【現実の差別、社会問題に対して映画が出来ることは?】

ハンセン病と、その患者に対する差別を描いた作品。現実にある問題を魔法のように『解決』するような違和感のある描写は無かったが、逆にそれらの問題に対
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

4.0

【登場人物全員辛い。ただしお前を除いてな!!】

(原作未読です。)

劇場公開時から見よう見ようと思いつつ、なんとなくタイミングが無くようやく見れた作品。
結果的には、もっと早く見れば良かったと。
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ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

3.9

【その言葉は言っちゃダメという教訓と、支え方。】

原作未読です。

恐らく『こういう人は鬱になりやすい』といった分類が既にステレオタイプに陥っていて、鬱という心の病を見誤らせているのだろう。
本人は
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フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

4.2

【全てはラスト数分のために!】

地球滅亡まで数時間の『現在』をはじめ、様々な年代、様々な登場人物の物語がダイジェストのように映し出される。

一見何の繋がりも無いようで、ともすれば面白くないかもしれ
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ポテチ(2012年製作の映画)

3.9

【60分ちょっとでサクッと見れる。ポテチだけに。】

伊坂幸太郎原作。68分の短い時間で伏線あり、感動ありな中々の良作。原作も短編なので是非読んでほしい。

公開は東北の震災の2年後の2012年。予告
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50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

4.8

【誰にも言ってほしい言葉がある。】

大好きな映画。最後の一言に救われる。

27歳の主人公はある日突然、癌であることを告げられる。その宣告も、勧められた心理カウンセリングも、親の心配も、親友の反応も
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LIFE!(2013年製作の映画)

3.5

【現実を一要素にした完全なフィクションについて】

「実話を元にしたフィクション」はよくあるがこの映画はそうではない。あくまでま現実を一要素にした「完全なフィクション」だった。

『仕事に疲れたあなた
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

【ストーリー難解なRPGってこんな感じ】

事前情報が全く無いままに映画を見たのは初めてだ。これから何が起こるかわからないワクワク、未知への恐怖、ドキドキは映画の主人公と自分をオーバーラップさせてくれ
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

4.0

【ポケモンかわいいポケモンかわいいポケモンかわいい(字幕か吹替かは映画好き寄りかポケモン好き寄りかによる)】

字幕→吹替の順番で2回鑑賞。それぞれに良さがあった。

−吹替

ポケモンのアニメではゼ
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渇水(2023年製作の映画)

3.9

【渇ききった心が『渇望』したものは】

(原作未読です。)

主人公は水道料金を何ヶ月も滞納している家の水道を止める「停水執行」を担当している。水道を止められる側の背景は貧困、ひとり親、高齢、精神的な
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怪物(2023年製作の映画)

4.8

【怪物だーれだ(自分を含めて)】

面白かった。

『怪物』はある事件を何人かの視点で繰り返し追っていくカタチを取っている。
同監督の『万引き家族』は前半、何とも言えない違和感に包まれ、それが終盤に想
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学校II(1996年製作の映画)

4.5

【学生、教師、そして自分】

Youtuberが紹介していた「学校」がすごく良かったので「学校Ⅱ」も鑑賞。Ⅱも本当に良かった。

今回は夜間学校が舞台だった1とは違い、北海道の養護学校が舞台だった。主
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

【家族ってなんだっけ】

極度の貧困。父親は息子にまで常習的に万引きをさせている。「貧困」というのは「家も無く、職も無い」といった状態だけではなく、「何か緊急な困りごとがあった時にそこに払う余裕は無い
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学校(1993年製作の映画)

4.3

【映画だけど、そこに一人ひとりの人生があった。】

夜間学校の話。私が育った地域にも夜間学校が多く、私の祖母も夜間中学、高校に通った一人だった。映画のように年齢も国籍もバラバラ、色んな背景を持つ「学生
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ステップ(2020年製作の映画)

3.9

【開始30秒からずっと泣いてた。】

(原作未読、2回目の鑑賞です。)

生活から何か欠けてしまったり、何となくしんどい毎日が続いたり、モヤモヤして苦しかったり、何か嫌なことがあってもうまく言えなかっ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

【「失墜」の物語と捉えるかはあなた次第】

主人公はベルリン・フィル初の女性主席指揮者、同性愛者、パートナーとの間には養子がいるといった所謂マイノリティである。しかし、それがどうしたと言わんばかりの強
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ロストケア(2023年製作の映画)

3.0

【個人対個人の構図に落としてはいけない。】

(原作未読です。)

松山ケンイチ演じる介護職員は42人もの要介護者の命を「救い」と称し奪う。長澤まさみ演じる検事はこの犯人と対話する過程で何が正しいのか
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.8

【この物語は嘘か本当か、それともそんなことどちらでもいいか】

映画タイトルの「ビッグフィッシュ」とは単に大きな魚という意味だけではなく、「大物」、「影響力のある人」との意味がある。また、魚繋がりで言
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セッション(2014年製作の映画)

4.9

【狂気、狂気、狂気】※邦題がダメすぎる。

(大好きな映画です。)

ジャズに、ドラムにのめり込んでいく青年。と、理不尽で明らかにやりすぎな教師。
青年は教師に認められようと、手から、時には全身から血
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セブン(1995年製作の映画)

4.7

【容赦なく絶望へ。2ヶ月で消えていくはずが、一生頭に残るラスト。】

この物語を作った人は超弩級のサディストだと思う。

あまりにもラストが有名なので、映画を見る前からあらすじは知っていたが、最後まで
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.9

【その「言葉」は通じているか。】

(原作未読です。)

日本映画史に残る傑作だと思う。3時間という長さを全く感じさせなかった。

西島秀俊演じる主人公は「多言語演劇」という演者が多国籍、セリフも多言
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ひゃくはち(2008年製作の映画)

4.8

【一番リアルな高校球児たち。清く正しく美しい、そんな高校野球が好きな人は見ないでください。】

嫌な先輩らの代なんかさっさと負けてしまえばいい、レギュラー取るため誰か怪我してしまえ、監督とコーチに気に
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Winny(2023年製作の映画)

3.7

【人殺しに使われたナイフ、それを作った者は罪に問われるか】

実際の事件をモデルにした映画。著作権法違反や違法ポルノの流布など、利用者による犯罪行為が多発したソフトの開発者が著作権法違反「幇助」の容疑
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

【現実と映画は違う。だとすれば人は何を残すのか】

これは映画を愛する全ての人に贈る、映画の素晴らしさを伝えるための映画ではない。そうではないのだ。

ある少年が映画に魅せられ、映画を撮ることに魅せら
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

【居間にあるかも知れないSF】

「あの時こうしていれば」「こんな可能性が自分にはあったかも」
誰もが一度は想像したことがあろう「別の世界」。その全てに行き来できるとしたら、どう思うだろうか。その全て
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.5

「愛は身勝手。」最後の一言で完成する物語。

(原作未読です。)

身体的接触を伴うシーンの振り付けや俳優たちに配慮し適切に撮影がされているかチェックするインティマシー・コレオグラファーの存在と、男性
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