尾張の青年さんの映画レビュー・感想・評価

尾張の青年

尾張の青年

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.8

始終静けさに包まれながら正体不明の不穏さが横たわる映画で、途中まで「なるほど、こういう話か」と観ていたら、ラストで一気にわからくなった。
そこから主人公の言動を振り返り、善人の様に見えていた主人公がこ
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ウォルト・ディズニーの約束(2013年製作の映画)

3.6

映画『メリー・ポピンズ』シリーズとは違いシリアスなシーンが多い作品だがディズニーらしい楽しさもある作品。
作者の幼少期のシーンに登場する父親の子供の想像力を大切にする人物で、作者がいつまでも父親への愛
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

観る前はプロレス一家のスポ根的なストーリーを想像していたが、描かれていたのはある一家に起きた悲劇と家族愛の物語だった。

映画では史実を掻い摘んで描いてるので次々に訪れる不幸に胸が苦しくなるが、一貫し
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.7

新世代のゴーストバスターズの活躍っぷりが見え、旧世代達もレイを中心に思っていた以上にメインキャラクターとして登場していて楽しかった。
旧世代達だけのシーンは初代2作を彷彿とさせるテイストになっており良
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

PART1のラストで命かながらフレメンと接触したポールが、彼らに認められよう奮闘する姿に手に汗を握り、徐々に認められチャニやスティルガーと関係を築いていく様に目が離せなかった。
スクリーン一杯に広がる
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.8

公開から日数が経っており、家族連れをターゲットにしたラインナップが並ぶイオンシネマの遅い時間帯の上映で観たせいか、自分以外の観客はおらず、少し不安になったがしっかりと面白かった。
ダークヒーローとの触
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.7

テンポ良く進みながら2転3点するストーリーとアンリアルなスパイアクションが楽しい作品。
キングスマンよりコメデイ寄りな印象。
前半は同じシーンでも必死なサム・ロックウェルと爽やか笑顔のヘンリー・カヴィ
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.7

SSUの4作目。
マダム・ウェブの1作目。 
あまり期待せずに観にいったが、個人的には十分楽しめた。
スーパーヒーロー映画をイメージしていくと少し肩透かしを食らってしまうが、最初はバラバラだったキャシ
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.0

波紋の広がる水面、濡れた地面、雫を湛えた木の葉。冒頭から写実的で美しいアニメーションに惹きつけられた。
大人になりたい少年と大人のふりをした女性。素性も知らず、再会の約束をしたわけでもなく、2人の関係
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.8

よくある弱小チームが新任指導者が来たことで強くなっていくスポーツコメディもので、選手と監督とのすれ違いや選手と共に監督が成長していくところなど、要所要所は抑えつつ、コメディ部分ではタイカ・ワイティティ>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

3.8

男尊女卑の文化が当たり前のように存在した20世紀初頭の黒人社会が舞台。
愛のない結婚を強要されたセリーを中心に、自由奔放な歌手のシュグや女性が虐げられることに異を唱えるソフィアといったそれぞれの道を歩
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

生と性はどうしても切り離せないのだろう。
モノクロの世界から飛び出したベラが出会う様々な色。
それは余りにも鮮やかで生々しい。

エマ・ストーンがとにかく素晴らしい。
全てをさらけ出し、ベラという難し
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オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主(2013年製作の映画)

3.7

死者が見える主人公が起こる出来事も誰が犯人かも曖昧なまま、未来の惨劇を防ぐため奔走する物語。
特殊な能力を使って真相を探るミステリーで、死にまつわる物語でもあるが、主人公やヒロインにユーモアがあり、口
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.9

主人公のコットにはほぼセリフがなく、とても静かな映画。しかし、その視線、表情、行動に彼女の想いが映し出されている。 
決して大げさな物語ではないからこそ、ゆっくりと心に染み渡る映画。

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.7

DCEUの15作目。
アクアマンの2作目。
DCEUの最終作品ということだが、他の作品との繋がりは無いので予習が前作の『アクアマン』だけで済む。
王となってもアーサーは相変わらずで前作同様、気楽に見ら
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.6

エクスペンダブルズの4作目。
アクションスター達の共演というコンセプト含め、少々スケールダウンしてしまっているものの昔ながらのアクションを楽しめるのは変わっていない。
ナイフ使いのクリスマスがよりメイ
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ショータイム!(2022年製作の映画)

3.7

笑い所が多く、メインキャラクターのボニーの衣装はやや露出が多いが、それ以外にセクシーなシーンもないので気軽に観ていられる。
少しだけ深刻なシーンもあるが、基本的には優しさに包まれた作品で、ものすごく感
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.7

ディズニー100周年作品。
ディズニーの映画が始まりで必ず流れる『星に願いを』の文字通り、人々にとって「願い」とはどういうものかをテーマにした作品。

歴代のディズニー作品を彷彿とさせる小ネタと共に、
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

パリを横断する小さな旅の中、パリの街並みと共に描かれるマドレーヌの人生。
自分の大切なものを心の中に大事に納めて、前を向いて歩く彼女の生き方は悲しくも美しい。
心が温かくなる素敵なロードムービー。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

『チャーリーとチョコレート工場』、『夢のチョコレート工場』に出てくる工場主・ウォンカの若い頃を描く、夢と魔法がつまったミュージカル。

他の方のレビューから『夢のチョコレート工場』を予習として鑑賞して
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.6

「ウォンカ」の予習として。
他の方のレビューを参考に「夢のチョコレート工場」の方を先に観ていたが、一応こちらも。

テイム・バートンらしい奇妙さが散りばめられているが、原作自体が既に奇妙なので、「夢の
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夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

3.7

ウォンカの予習として鑑賞。
チャーリーがチケットを手に入れるまでの前半部が少々長く感じてしまったが、メインとなる工場見学のパートはワクワク感があり、良かった。
ミュージカル調で楽しく見れる作品。

アメリ デジタルリマスター版(2001年製作の映画)

4.0

『アメリ』公開当時はまだ子供で興味がなく、それでも噂を聞いていた作品。大人になって映画に興味を持ち、いつか見ようと通常版をClip!に入れ、幾星霜。
デジタルリマスター版の公開を見つけ、鑑賞した。
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.7

マーベル・シネマティック・ユニバースの33作目。
マーベルズの1作目。
映画『キャプテン・マーベル』、
ドラマ『ワンダ・ヴィジョン』、
ドラマ『ミズ・マーベル』の3作に続く物語。

どこか他のヒーロー
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こいびとのみつけかた(2023年製作の映画)

3.6

真っ直ぐすぎる主人公を軸に風変わりの二人の恋を描くように見えて、シンプルな"愛”を描いた作品。

現実離れしていながら、人間の醜い部分も描かれた童話の様な作品。

ポップな前半から、思いもしない展開に
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.8

才気を持ち、それ故に鬱屈とした日々を送るバーナデットに共感できる人はそう多くないだろうと思う。
私自身彼女の心はあまり理解できないが、自らに秘めた情熱を何からの形でアウトプットしなければダメになってし
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.0

虚構の上に虚構を重ねる構造で、作り物であることを強調された世界はミニチュア的なセットと相まり、ユーモラスで面白い。
現実世界の常識が通じない世界で、メインに描かれるのは以外にも普遍的な愛や悲しみについ
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.9

青春にホラーを1滴垂らした様な映画。
常に死の気配が付きまとう不穏さと、距離感の近い歳上の異性との淡い期待に満ちた甘酸っぱさが見事に混ざり合っており、色々な意味でドキドキして、心奪われた。
16mmフ
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バービー(2023年製作の映画)

3.8

とても楽しく、鑑賞後の満足度が高い作品。

主演・バービーのマーゴット・ロビー、監督のグレタ・ガーウィグ、この時代にバービー人形の映画を撮るなら彼女達以外考え方られない程、完璧な組み合わせだと強く感じ
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裸足になって(2022年製作の映画)

3.8

閉塞感と悲痛な現実のなか、主人公のフーリアが踊りのなかで見せる「目」に傷つけられながらも、その場所で生きる女性の力強さを見た。

辛い現実を描いた作品だが、鑑賞後にわかる『裸足になって』という邦題の意
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アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

3.9

実験的な映像表現と音楽の重ね方が上手い。
映像特化型の作品だが、物語も割とキレイにまとめてくれていて良かった。

バイトと常連客、伯母と姪の二つの話を中心に女性×女性の色々な関係性を見せてくれる作品で
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

スパイダーバース2作目。
前作以上に様々なバリエーションのスパイダーマンが各々の映像表現と共に入り乱れており、戦い方やお馴染みの“スイング"もそれぞれの特色があり、面白い。

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.0

DCEUの13作目。
超速のヒーロー・フラッシュの1作目。

エズラ・ミラーの別人のようで同一人物だというのが感じられる演じ分けが素晴らしく、マイケル・キートンの『バットマン』/『バットマン・リターン
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バットマン リターンズ(1992年製作の映画)

3.6

『ザ・フラッシュ』の予習のために視聴。
登場人物が全員狂気をはらんでいて良かった。
玩具や道化などの楽し気なもと悪意を組み合わせは健在で、より不気味さを増していた。
前作より二面性というところにフォー
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.8

ハリー・ベイリーの歌声が美しい!
湖畔のシーンや『アンダー・ザ・シー』で海洋生物が舞い踊る姿もとても楽しかった!

スカットル役のオークワフィナや、アースラ役のメリッサ・マッカーシーの演技は期待以上の
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もう一度生まれる(2021年製作の映画)

3.7

スーパー銭湯自体が主役の作品。
経営不振でも、老朽化でも、不祥事でもなく、コロナという厄災による閉店。
スタッフ達の無念さは計り知れない。
それでも『もう一度生まれる』というタイトル通り、新たな人生へ
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