鮎川さんの映画レビュー・感想・評価

鮎川

鮎川

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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「いつまでも愛し続けるわ」
え~~~~!!めちゃめちゃ良質な姉妹もの~~~!!!ジャケットから想像なんてもちろんつくはずのない終着点に、心震わされましたわ……
序盤の怪しげな病院のOPシーンで(やばい
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8

「目を見るな」
おなじ人間同士でさえ相手がなにを考えているのかぴたりと当てることはほとんど出来ないんだから、それが人間でない生物だったらなおさらだよな~~…と思った。この映画を観てはじめてブルーノ事件
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.6

「泣いてないで早く出てってよ!」
なにもかも百点!すべてが最高!!なんていう相手とめぐりあう確率なんて宝くじレベルのものなんだし良いところもいいと思えないところも全部ひっくるめて「好き」って思えたなら
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(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「あなたたち側に見えてる世界はどんな風ですか?」
どういう上でつくられた作品なのかを確認していなかったので、こんなに性行為のシーンが多いなんて知らなかった……というのは話について考えるうえでは関係がな
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愛なのに(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

「もういいや」
まって全員無理、万引きして喋るきっかけ掴もうとする女子高生もあげようと思っていた花を地面に叩きつける男子高生も新郎引っかけるプランナーも浮気した挙句スラスラ嘘並べたり飲んでたビールと食
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.7

「彼はいい子よ」
ビデオを撮るということは、あとで見ようと思っているはず。でも犬と猫をにがしたのは、すべての終わりを感じているからだろう。そういう自分のなかでもつながりの無い感情に本人はもちろん苦しん
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

3.5

「あなたが私を変えた」
いま見るとこう、やっぱりいろいろ考えちゃうよな~~~最後ふたりがべつの道を歩んでそれぞれの人生がより素敵なものになっていったら好きな話だったなとか、そんなことを考えずに見るべき
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恋は光(2022年製作の映画)

3.9

「恋というものを知りたくて」
好きな人には幸せになってもらいたい、そのとき一緒にいる相手が自分じゃなくっても別にいい。そこまで想えるのは本当に真っ白な愛情だよな~~と思っていたので、西条くんが「俺にと
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正欲(2023年製作の映画)

3.7

「あっちゃいけない感情なんてこの世にないから」
だけど、誰かやなにかを傷つけることは絶対にあってはならない。マジョリティだから、マイノリティだからというわけではなく、どんな人だって。
佐々木くんと過ご
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母性(2022年製作の映画)

3.5

「愛能うかぎり娘を愛してきました」
ちょっとまって、父親のこと、ぜんぜん許せなくない!?!!?!!!
私のなかに許せるポイントがひとつもなくて困ったが、それでも、父を許すことが母から手を離さずにいられ
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ある男(2022年製作の映画)

3.7

「父さんがどうしてあんなに優しかったのか分かった」
生まれ持ったもの、自分ではどうすることもできない物差しで相手を測るのはすごく勿体ないことだと改めて思った。その人の内側に広がる、一人ひとりの心を知る
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市子(2023年製作の映画)

3.7

「うちな、夢できてん」
花ちゃんが演じるからこそなんだな市子は……見ている人々が北くんの心になるけれど、市子はひとりで、強く逞しく、自分の道を進んでいくんだな。俺が守ったる、という言葉に引っ掛かりを感
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.7

「あたしはまだ! あんたに言いたいこと、こんなにあるのに……」
自分が心から好きな友人に、長い付き合いの相手に、それでも私のことをどう思っているんだろうってふと考えることが多々ある。本当は、もしかした
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ひらいて(2021年製作の映画)

3.6

「私のものになって」
愛ちゃんがどうしてそこまで執着する恋におちたのか、それが気になる…料理上手で穏やかそうなママ、って思ったけど、娘の爪の荒れ具合を心配する様子でもなかったのが気になったなあ。一筋縄
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.5

「恋をしかけたと恋をしたは同じです」
ご飯炊けたと炊けかけは違います。予告にも使われていたこの台詞のやりとりに良い坂元裕二を感じながらも、あとはずっとなんかこうボタンの掛け違えというか、なんかもっと…
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.7

「僕は恋をしました」
はじめから終わりまで全部のやりとりがよかったな…王道の道筋であるとはいえ、いろんな台詞や映像に(良い…)という気持ちになった、二人でバスローブ身につけてチョコプリン?みたいなの食
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.5

「俺はああいう風には生きられないんだろうなあ」
久々に鑑賞、やっぱりこの作品が大好きだ、、、
西夫妻の映し方がさりげなくあたたかく、どうしたって心を掴まれる。一見ありふれているように思えるのに、こんな
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

私は本当になんかいたって平凡なつまらん人生を歩んでいるので、宮崎駿氏はきっと私の何百倍もいろんなことを考え、いろんなことに悩み、いろんなことを憂いて、信じて、いるんだろうなあ…という気持ちになったとい>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.6

「夢みたいや」
実写は実写、アニメにはアニメの良さがあったなあ。二人の思い出がたくさん絵になっていくのが美しくてあたたかくてよかったし、あれだけきらきらとしたまなざしで世界を眺めて言葉で素直になれない
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「一人で生きるより君と死ぬ方がいい」
いやもうめっちゃくちゃ好きだった~~~~~~!!!好みすぎてごりごりのネタバレなしには話せない…ナイルズが「1000回はヤッた」って白状したところから好き具合が爆
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「最後はソロになる」
えっこれ終わる…??体感結構ボリュームたっぷりだったけど実はまだ1時間くらいしか経ってないとかある…???って思ってたら続いたのでな、なるほどね!!??!!って全然知らなかったの
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セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

3.8

「始まりなんだよ」
う〜んこれはよくあるタイプのお話…だと思っていたのに、最後の最後にだらだら涙がこぼれてきちゃった、、
間違いだったなって後悔する選択って自分の人生を思い返してもぼろぼろ出てくるけど
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

「もう生まれ変わったかな」
前情報を入れずに挑んだのでどう展開していくのか分からないまま観れたのが本当に良かったな…明確に悪意をもった発言よりも、ときには誰かのことを想って発したひと言が相手の心を引っ
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

4.5

「憧れるのをやめましょう」
いや〜〜〜〜〜めちゃくちゃ良かった!本当に一本の映画を観たような(観てるんだけど!)気持ちになったし、これが現実に起きたことなんだよなぁ…という面でも噛み締めちゃった。
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.6

「君はラッキーなんだぜ」
わんちゃんになんてことを!!!!!って初っ端から憤慨させられたけれど許すよ、、あんなに懐かれて、犬は心の氷を溶かしますね、、、
偏屈加減がちょっとまじでそれはいかがなものです
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.9

「またね!」
子どもにとっての100円って1000円くらいの価値だし、1万円って10万円くらい大きな額なんだよなって、そういう小さなことから幼い頃の自分の記憶を呼び起こされて、私はこの夏を過ごしていな
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RRR(2022年製作の映画)

3.9

「“ナートゥ”をご存知か?」
個人的に初のインド映画+3時間に最初は乗りきれるのか不安だったのですが、気づけばそんなこと忘れちゃってたな…!!
章題出すところの良い意味でのダサ格好良さみたいなのから心
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「逃げるのはやめだ」
一回目ではあまりにも胸がいっぱいで感想もままならなかったのですが、二回観た今、ようやく書ける!!!あ〜〜〜〜もう本当に最高、大好き、ガーディアンズへの愛が止まらない!!!!!
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.6

「生きていくほかないの」
高槻が徹頭徹尾いけ好かなくて逆に良かった。なんでこいつは人の妻に手を出しておいて(それがどちらからだとしても)なんか偉そうなんだ…感謝しなきゃいけない、じゃないんですが、、、
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「行くべ」
かつてドラムをやっていた自分語りみたいになっちゃうんだけど、玉田にもうほんと感情移入が止まらなくてもうさ…堪らんて玉田くん……
一番最初のライブの時のクオリティがあまりにもリアルな初心者の
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

「チーズ・ロワイアルさ」
リバイバル上映で久々に鑑賞したけど、や〜っぱり格好良い!センス抜群のオープニングは無条件にテンションがあがっちゃう。
神様をどこに見出すか、というのを想うとブッチはもう己に宿
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「私に賭けろ、杉本ちさと」
何気ない会話が本当に何気ないまま終わったり後に繋がったり、その塩梅が良すぎる…スイパラは結局パスタが一番ウマい、それはほんとそう。
前回もそうだったけど今回はより一層登場人
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.0

「鉄雄!助けに来たぞ!」
解説や考察はこれから漁るので自分がまず感じたことを…いや~~~金田と鉄雄、すごい。鉄雄の金田に対する劣等感は確かにずっとあったんだろうけど、鉄雄の中ではそれを超えて金田のこと
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.5

「多恵ちゃんには何でも見えちゃうんだねえ」
個人的に好きな部分とう~んの部分が極端だったな…
ちひろさんに、他者から求められる理想の要素が詰めこまれている感が私にとっては結構居心地悪くて、なんていうか
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

細かいところはいろいろ置いておいても、好き〜!!!ってなれるお話だった!(わたしの理解力不足も足を引っ張っている感があるし)
なにより好きだったのは数々の"可能性"のスコット全員の気持ちが「キャシーを
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