南仏で撮影。当時のカメラの性能でも遠くの列車からピントを狂わすことなく撮影されている。南仏の気候がよいのと、リュミエール兄弟の才能。
(…『赤ちゃんの食事』より)
約一年後、赤ちゃんに弟(妹?)(赤ちゃん2)誕生。両親の愛を享受していた赤ちゃん1のユートピアは過ぎ去り、両親が赤ちゃん2をかまいはじめることで赤ちゃん1は悲しくなってち>>続きを読む
両親にはさまれて幸せそうなひとりの赤ちゃん。この子が…
(『赤ちゃんの口喧嘩』へ続く)
大好き、完璧。ゴリゴリの純愛映画です。ファシズム統制下のイタリア混乱時代が舞台となっていて、その状況ゆえ愛し合う男女の離別が生まれつらい時間が描かれるのだけども、カオスな政治映画にとどまらず、鑑賞後感>>続きを読む
初クレール・ドゥニ。例えば街を見渡す時の、右から左へ左から右へと移ろう無意識の視線をすくい取るような、焦点は近いのになぜか全体の雰囲気を掴んでしまう、あざとく美しいカメラワークと、カラックスを思わせる>>続きを読む
あぁ、タチだ〜、ってなる安心感、罪なき安定の喜劇。今までのタチ中もっとも好き。
Institut Français Tokyo
他人が隣人になる瞬間。ロックに発狂したことはないのにどこか懐かしさを感じる。
Institut Français Tokyo
すばら。主題はまるで違うがトリュフォーの『あこがれ』を想起した。川のせせらぎ、夏の終わりの木漏れ日、可愛かったり気持ち悪かったりする生きものとの戯れ、子供の声、川辺の足跡、自然を謳歌する多幸感に満ちて>>続きを読む
あのね。確かに凄いよ。ベルトルッチは確かに凄いよ。でもねこれだけは心から嫌い。大っ嫌い。馬鹿にしてる。女を何だと思ってんだ。力づくでも精神的にもある意味翻弄できるとか何とか思ってんのか知らんけど馬鹿に>>続きを読む
ジェーン・バーキン観たさに鑑賞したものの『カルメンという名の女』のマルーシュカ・デートメルスが破壊的に美しく絶句……。古典肖像画から浮き出たような神々しい輝き。この肌ツヤ。この人が女としての女を演じて>>続きを読む
来たる3月8日は『国際女性デー(la journée internationale des femmes)』。1975年、ONUはこの日を正式な記念日として制定した。ここのくだりは誰に教わった訳でもな>>続きを読む
個人的にですが語学ラブ者として、夏木マリが「じっくりと時間をかけて育てていく関係ってのもまんざら悪いもんじゃない。ヘッ」とか言ってんの聞いただけでも〜〜日本語って素晴らしい言語やなラブ〜〜〜〜!ってな>>続きを読む
煙草の煙で充満した、むせ返りそうな暑苦しい地下室、半狂乱の人間たちがひしめく汗と煙草の混ざった匂い、あぁ香ってくる…うんざりするくらいリアルであぁ、これ知ってる……ってなったよね。あの滅亡的な快楽った>>続きを読む
『トレインスポッティング』のダニーボイル監督って知ってあ〜〜、超納得!!!って感じ。あの映画もトイレに突っ込むシーンなかったっけ?世のダークサイドにスポットを当てつつも純情を失わない人間って感じが共通>>続きを読む
アメフトやってる彼氏がおすすめしてくれた映画。団体スポーツには昔から縁が無さすぎる私には羨ましすぎるアツさ…!黒人差別が色濃く残るアメリカを舞台に、アメフトを通じてアパルトヘイト撤廃を試みた高校アメフ>>続きを読む
ゴルチエ、アニエスベー、ケンゾー等あのへんがバシバシ出てくるよ。モード界が弾けるくらいフレッシュだった時代。
ハッハー最高!コッテコテのこじらせ映画!劇中で『女は女である』を観に行くシーン、アンナカリーナの魅力を語らせるシーンがあることから当時のベルトルッチがゴダールに傾倒してたことは間違いないし、叔母ジーナ>>続きを読む
私さエドワードヤン苦手なの。ド偏見覚悟で言うけど台湾映画独特のっていうのかな、この生活感がダメ。あと全方位に怒ってばっかり、攻撃的な感じ。あと単純に中国(台湾)語が欧米語以上に理解できない。だからねま>>続きを読む
もう最高。四季の物語シリーズ第二作。この女の子が思いつきで観に行くシェークスピアの舞台『冬物語』からとってる。うまいなぁ。「私は教養がないから頭でっかちのあなたにはついて行けない。あなたは本の虫。頭で>>続きを読む
『君の名前で僕を呼んで』の脚本家が30年前に撮っていたという同性愛映画。舞台は1920年代イギリス。この時代に同性愛が許されるはずもなく、性犯罪として扱われるうえ投獄の対象だった。主人公の二人は中流階>>続きを読む
超ヘビィだって知ってるから心して観ようね。って友人と覚悟を決めて鑑賞。映画館を出た後のトイレで鏡を見たら、この明るい照明の下、暖かい格好でお化粧してこれからビールを飲みに行ける私達って、バチ当たるくら>>続きを読む
どこかの国の郊外に住む、どこかの幸せそうな大家族のワンシーンをつなぎ合わせたホームビデオのような作品。他人事ではあるんだけど、これを撮った人と撮られる人の間にある強固な信頼関係をフィルムから感じる。だ>>続きを読む
私は美大なんだけど、大学のグループ課題で教授を含め10人で経費で観に行ったんだ。今までの映画鑑賞の中でいちばんユニークな企画だった。教授は涙してた。たぶん内緒だけど。クイーン世代まっさかりだもんな。ズ>>続きを読む
これを勧めてくれた人が絶対泣くからな、ハンカチ用意しとくんだぞって言うから絶対泣くもんかと思ってたけど泣いた。聾唖者の家族をもつ歌うことが好きな高校生の子の話。ラストシーンのザ・家族愛ー!な王道な盛り>>続きを読む
@Institut Français Tokyo
わたしの鑑賞直後のメモにはこう書いてある。“隣にいない人間の温もりをたしかに感じ取ることで愛によって生かされる人たち、センシティブに愛を嗅ぎ分けて身体>>続きを読む
セックスを繰り返すだけのAV同然な刺激作かと鑑賞前は思い込んでたけど、良い意味で期待を裏切られた。色情狂と名のつく“狂気”だけあって普通の感覚では理解できない闇の深さを感じさせたし、それも“狂気”でな>>続きを読む
《木と市長と文化会館》に次いで田舎の話。あたかも田舎の日常風景を切り取っただけかのように自然に見せているが、基本的に都市部が活動のベースなロメールだけあって、田舎に対する彼なりの偏見や幻想がわりと反映>>続きを読む
わたしは政治をよく知らない人間が撮った政治についての映画を観たらしい。ロメールが言うにはこうだ。「私は政治を直接的には知りません。知るのはメディアを通してだけです。つまり紋切り型の理解です。私はア・プ>>続きを読む
字幕無しで鑑賞。全然関係ないけどフランスの雑誌・マリークレールがW杯決勝に乱入した観客がMbappéとハイタッチした図について、政治的意図が絡まってるとして「単語の最もいい意味でパンクよね」的なことを>>続きを読む
ティモシー・シャラメが異常なイケメンだったという印象が最大。シアーシャ・ローナンの「人間!」って感じの粘っこさが主人公でその主観で展開するのだが、ティモシーシャラメのように静かで軽やかでチャラめの性格>>続きを読む
アメリカスクールカーストの陰湿さが生々しさを持って描かれた傑作。どの学校にも影はある。アメリカの大胆さやカジュアルさは羨ましいが、高校生がネットで簡単に銃を入手できる社会の文化はどうしても受け入れられ>>続きを読む
俳優陣の演技力だけは評価できるが、柔軟な心情を無視した「べき論」一辺倒には最後まで意味不明だったし、腹が立つだけだった。
WorldCupに夢中ですっかり映画無沙汰に。サッカーって全然詳しくないし、私が蹴ってもボールを宙に浮かすことすらできないんだけど、あれって映画鑑賞と似た種類の楽しさがあるんですよね。ヒューマンドラマ>>続きを読む
西暦2000年1月1日の朝のこと。倦怠感漂う中年夫婦の変わりばえない朝。眠気、気だるさ、いつもより多かったお酒の感覚。それでも誇らしげに朝日が照らす満ちたりた朝。いつも通り大胆に裸体を映し出してはいる>>続きを読む
傑作。直感的な恋とかロマンとか、セックスの異常な非現実感に酔えるタイプの観客をターゲットに高確率でヒットする。オゾンらしい爽やかさを残しつつも、官能的な暗さや室内照明が生みだすとろっとした画が艶めかし>>続きを読む
イザベル・ユペールとりわけ好きって訳でもないのに魔力に吸引されるように観てしまうのは何でだろう。ホン・サンス監督と組むっていうのもそそられたけど、何よりすごいと思ったのが『ユペールがユペールじゃなくな>>続きを読む