Noriさんの映画レビュー・感想・評価

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関心領域(2023年製作の映画)

3.0

疲労感を抱えたまま鑑賞したのもあり、少し眠ってしまった。

アウシュビッツを支えた職員(所長?)とその家族の日常。我々の日常生活が、日々大きな波もなく過ぎ去り、繰り返されるのと同じく。彼らの日常もまた
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.0

話題ではあったが、劇場鑑賞することなく過ぎ去ってしまい。職場の同僚がDVDをたまたま手にしていたので借用することに。

桜木メインじゃないことすら知らなかった。前の世紀で作品に触れてはいるものの、あま
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

180分の大作。本作鑑賞後、NHK映像の世紀の該当回をチェックした。俳優の造形が本当に本人そのままで、さすがだなと思う。

裕福なユダヤ人家系に生まれ、飛び級しながらハーバード大を卒業、ドイツで学び、
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ホタル(2001年製作の映画)

3.0

今世紀初頭、まだ戦争を知る者が多くいた時代。特攻隊に列される者の基準について調べたことはないけれど、ある程度の頭脳がないと乗せられないのでは?と思う。いや、彼らが生きていたら、個々どんな人生を歩み、ま>>続きを読む

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

5.0

コロナ禍前、中朝国境地帯からベトナム・ラオスを抜け、タイに至るまでの逃避行。
自身も50代の夫婦が、80代の母とまだ幼い二人の娘を連れて、言葉も分からない状態の中、大移動する。80代の婆様は普段の歩き
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

本編を鑑賞後、公式HPの監督・役所広司さん・田中泯さんのインタビュー映像を全て見た。コンセプトはあっても、それをどう演じるか、どう転がるかを主導するのは、役者である役所さん次第。まるでドキュメンタリー>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.0

原作既読。この時代にしては服装や人物など、色々綺麗過ぎるような気もするが、娯楽映画としては正解なのだろう。エンターテイメントとして楽しめた。

続編があれば見てみたいと思うが、エピソード全部盛りだとな
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.0

冒頭、マリー・アントワネットのギロチンから幕を開ける。熱狂的に迎える群衆たちの姿、議会に突っ込んでいった彼の国の数年前の出来事を思い出す。

ナポレオンも目的のためには冷酷な手段を選択する。政府に背か
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.0

Gattaca、「遺伝子を構成する四つの塩基A、T、G、Cを表している」と最近読んだ書籍にあり、気になっていた。BSで放映するのをたまたま知って鑑賞。

自然妊娠がやましいこととして咎められる社会。精
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正欲(2023年製作の映画)

3.0

2022.01.08に原作を読了。原作の感想は「読み進めるにつれ、加速度的に他者と他者が繋がっていく群像劇。マジョリティに属さない、彼岸にいる、目立たぬよう、日々の生活を紡いでいる人々。多様性の受容が>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

ゴジラ、というフォーマットで繰り返し作品が紡がれる。鑑賞したのはほんの数作品しかないが、それぞれの作品に、監督の、製作者の魂が宿っているのだろう。

戦争、今も昔も誰かが前線に赴き、銃後の民も含め心身
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招かれざる客(1967年製作の映画)

5.0

めちゃめちゃ良かった。半日という限定された時間の中で、かつ、ほとんど家の中で個々の会話の中から、それぞれの心情、思い、迷いや憤りが浮き彫りになっていく、秀逸な群像劇。

表向き、他人事として論評する、
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ブロンコ・ビリー(1980年製作の映画)

3.0

初見。1980年作品なのもあるが、クリント・イーストウッドってこういう男を描くの好きなんだなーと思う。癇癪持ちで気難しさはあるけれど、その反面優しさや純粋さも兼ね備えている人物。最初反発していた女性も>>続きを読む

007/ダイ・アナザー・デイ(2002年製作の映画)

3.0

見たことあったか自信がなかったが、冒頭の海のシーンは覚えていたし、キューバでのハル・ベリーのエスケープも記憶にあった。
ただ、それ以外はびっくりするほど覚えていなくて、ドキドキしながら最後まで楽しめた
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007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999年製作の映画)

3.0

007シリーズはイスタンブールがほんとに良く出てくるな。ロケーションの協力体制がよい、ということなのか。実際美しいしね。
石油の輸送ルート(パイプライン)、どの地を利用するかを巡る争い。この後、現実世
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.0

近い将来、AIと人間が対立するというのは、誰もが想像していることである。その現実味がどの程度のものなのか、私には見当つかないが。大多数の人間よりもAIの方が合理的で生産性が高いものになるのは確かだろう>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.0

2016年、やまゆり園における植松聖の為したことをモチーフとして描かれた本作。まだ記憶に新しく、自身がどう感じ何を考えたのか、今どう考えているのか、一定の年齢に達した者ならば皆が思考できるだろう。>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

福田村事件。こんな事件のことは全く知らなかった。1923年、今からちょうど100年前の史実。10年前でもかなり昔に感じるものだが、100年前はこんな暮らしだったのかという描写、フィクションと分かってい>>続きを読む

007/トゥモロー・ネバー・ダイ(1997年製作の映画)

4.0

1997年作品。中国がフォーカスされ始めていた時代、といえるか。香港の返還もこの年だし。主な舞台はベトナム?と言っていいだろう。1995年に米国・ベトナムの国交樹立だから、ベトナムが国際社会復帰へと離>>続きを読む

007/ゴールデンアイ(1995年製作の映画)

3.0

1995年作品。この作品でも28年前とか、隔世の感がある。前作と比しても、アクションや映像が格段にレベル上がっている。ソ連が崩壊し、少し自由度の高いロシアの地がロケーションとなっており、このまま良い方>>続きを読む

007/消されたライセンス(1989年製作の映画)

3.0

個人的には少し中弛みしてしまったが、人の殺し方・傷つけ方、そこそこ振り切っていて悪くない。人間少しはいいところもあるというのは思い込みで、そうでない奴も世の中には一定数存在するということを、知らしめる>>続きを読む

007/リビング・デイライツ(1987年製作の映画)

4.0

4代目ボンド、ティモシー・ダルトン。めちゃめちゃ良かった。
現場での咄嗟の判断、これまでgiveしてきたこと、仕事で示してきた姿勢が同僚を動かすこと、自身の意見を押し通すところと譲るところの見極め、メ
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007/美しき獲物たち(1985年製作の映画)

3.0

ナチの科学者がソ連に渡り研究を続け、妊婦を実験台として天才を産み出す。しかし、その鬼の子は神経系に異常がありサイコパスの様相を呈している。
2023年の現在まで長きにわたり、ロシアがまともにオリンピッ
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007/オクトパシー(1983年製作の映画)

3.0

電車・飛行機の客室の外(客室上部)でのアクション、今より撮影技術が劣る中で良くやっていると思う。

職業柄身分を証明するモノを持たないボンドが、サーカス会場に紛れ道化となり。会場での官憲とのイザコザが
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007/ユア・アイズ・オンリー(1981年製作の映画)

3.0

“For your eyes only”、この台詞がラストに出てくるあたりが憎らしい。前作ラスト、宇宙における英米コラボの歴史的瞬間がモニターに映し出されたが、今回はサッチャーとの回線を繋ぐという形で>>続きを読む

007/ムーンレイカー(1979年製作の映画)

3.0

ボンド、とうとう宇宙へ。1979年作品、2023年の今、スペースシャトルって既に懐かしい存在になってしまった感があるが。
イグアスの滝、グアテマラのティカル遺跡、そして、宇宙ステーション(?)。人間が
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007/私を愛したスパイ(1977年製作の映画)

4.0

ソ連のスパイ・XXX(トリプルX)。その登場の仕方、観客への錯覚を呼び起こす映像の入り方が良い。相反する思いが一人の個人の中で共存し揺さぶられる感じ、とてもよく分かる。シチュエーションこそ違えど、少な>>続きを読む

007/黄金銃を持つ男(1974年製作の映画)

3.0

ロジャー・ムーア2作目。2作品ともアメリカの保安官にピエロ役を演じさせているのは監督の好みなのかな?クセが強過ぎるような気がしないでもない。
香港・マカオ、まだ中国に変換される前で。中国の標準に言葉も
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007/死ぬのは奴らだ(1973年製作の映画)

3.0

3代目ボンド、ロジャー・ムーア。
その第一作目はこんな感じだったのか。ブードゥーって正直あまりよく分かっていないけど、その土地特有の信仰みたいなもので。映画はフィクションとはいえ、儀式で異端者を吊し上
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007/ダイヤモンドは永遠に(1971年製作の映画)

3.0

ショーン・コネリー復活&最後のボンド。50歳って今だとまだ動ける人が多い印象だけど、昔はどうだっただろうか?ショーン・コネリーも老体に鞭打って、と感じながら演じていたのだろうか?
(と思っていたら、こ
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女王陛下の007(1969年製作の映画)

3.0

2代目ボンド、ジョージ・レーゼンビー最初で最後の007。海に身を投げる女性に惹かれるってよく分からない。いや、分からなくはないんだけど、手を出しちゃいけない地雷の最たるモノのような気がするのだが。
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007は二度死ぬ(1967年製作の映画)

3.0

美しいの基準は国境を越えて世界共通なのかな?それとも007ファンにとっての美しさに定義があるのか?
若林映子さんも浜美枝さんも、圧倒的に美しい。若林さんに至っては、海外の受けの方が良かったらしい(wi
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007/サンダーボール作戦(1965年製作の映画)

3.0

原爆を強奪し世界を脅す。単純だが、インパクトのあるプロット。核兵器が厳格に管理されており、また、その威力も限定的だった時代のお話。2023年の今、核保有国が争いの最前線におり、リアルに使用する可能性の>>続きを読む

007/ゴールドフィンガー(1964年製作の映画)

3.0

金粉を全身に塗られた女性が印象的。アストンマーティンがこの作品から登場。若い頃に観ていたら、アストンマーティンに乗りたい!と思ったかもしれない。
何度となく捉えられ、いつ死んでもおかしくない状況に自ら
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007 ロシアより愛をこめて/007 危機一発(1963年製作の映画)

3.0

ターニャ(タチアナ)、美し過ぎる。ボンドに惚れて夢見る感じがたまらない。最終的に刹那の恋に終わるのだけれど。
イスタンブールから旧ユーゴのベオグラード、ザグレブへ、電車で向かうってなんかイイな。公開当
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007 ドクター・ノオ/007は殺しの番号(1962年製作の映画)

3.0

随分昔に観ているはずだが、全く覚えていなかった。簡単に捕まっちゃうとことか、ドジを踏む(薬剤入りの○○を口にするなど)とことか、ツッコミどころはそれなりにあるけれど、その分人間味があって、親近感が湧く>>続きを読む

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