のさんの映画レビュー・感想・評価

の

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.8

正直冒頭から半ばまではそこまで過激でもない印象だったけど後半でオチが見えてからはワクワクしたし絵が良い。過剰に脅してくる音響も後半は鳴りを顰めて画力で魅せてくる。

PITYある男やらヨルゴス・ランテ
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.3

不思議でかわいくていじらしいのに何だか生々しい小さな貝の生活。おばあちゃんとの会話が心に染み入ります。
みんながいるシーン、ハッピーなんだけどいっぱいいすぎてちょっとビクッとした笑

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

全体的にじめじめとしてるけどロバパティブルースは結構好き。目の黒塗りがなんともダウナーな色気。
洪水に孤立した人々を赤い閃光を掲げながら導くシーンが印象に残る。
バリー・コーガンのジョーカーはラストに
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モロッコ(1930年製作の映画)

4.3

ドッグマンのケイレブがショーシーンでモロッコのマレーネのショーにインスパイアされてるというコメントを観て鑑賞。

過去を捨てた外国人部隊のトムと酒場の歌手アミーのロマンス。男装の麗人姿でタバコを燻らす
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.5

クローンと対峙して初めて己の客観視が出来るという皮肉。

売れない作家ジェームズは轢き逃げ事件よって死刑宣告を受けるが、クローンを作って身代わりに死刑にすることで罪を免れる。己のクローンの死刑を見た事
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.0

多くのクリエイターに影響を与えたであろう奇作。不可思議生物たちの造形がブリューゲルやボッシュにも似た感じがして、愉快な想像力が昔から愛されて受け継がれてきたのが嬉しくなる。

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.4

ケイレブのファン的には大満足の活躍ぶり。少しくたびれたドラァグクイーンの役が似合ってる。エディットピアフのシーンは特に美しい。(欲を言えば折角歌える役者なのだから歌も本人にもう少し歌って欲しかったかな>>続きを読む

変な家(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

前半戦の間取り図からミステリーが展開して襲われるまでの勢いの良さはかなり良かったのだが肝心の本拠地に乗り込んでからが惜しいところ。村ホラーと家族愛ドラマに寄せすぎかなぁ…

ツッコミ所だらけの粗っぽさ
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カニバル・ブリザード 食人峠(2011年製作の映画)

3.5

あれっ意外にも面白い…?!食人ホラー要素はそこそこだけどちゃんとドラマが成立してて内輪揉めからの容赦ないキルっぷりは清々しく、豹変するバケモン的な見せ場もある。
黒髪の女の子最初はクソ女だと思ったが後
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ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

3.5

タイトルから思わせる心に傷を負った人が集う料理店もの…という想像はまあ間違ってなかったけど、とある親子の逃避行を中心に描かれるストーリーはかなりシリアス寄り。愛による様々な行為と優しさは同義ではないし>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

5.0

短くてシンプルな要素の繋ぎ合わせの中に膨大な世界の広がりがある。夢中でのめり込む面白さだった。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

5.0

原作からのアレンジが上手くハマっていてかつ作品テーマがブレていなくて秀作です。

漫画では声変わりを迎えて上手く歌えない現実から逃避する聡実くんの心情が絶妙な語り口のモノローグと表情で描写をされている
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

3.3

前に観た時はあんまりしっかり観てなかったので改めて腰を据えて観直した正直歴史的な背景に対して私が無知過ぎて分かってないな…なのにラストシーンの結婚式でぼろぼろと泣いてしまう 何年後かにまた見直したい作>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

胎児の脳を移植され、第二の人生を冒険するベラの物語。

SFチックなヴィクトリア世界観はどのシーンも見ていて飽きない。
特にファッションは当時の時代の流行を反映しつつも、女性たちを拘束していたコルセッ
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.2

SF世界観はとても良い。特にジェロームから血や尿を採取して擬態する過程は見ていて最高。
ただストーリーは強引さを感じるしアイリーンとのラブシーンや水泳バトルは乗り切れなかったな…

アイリーンは欠陥が
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.5

ポスターや予告に移された鮮やかな色彩の世界から想像したより全然シビアな貧困家庭の話。

大人の側から見たら行き詰まりの世界は子どもから見たらどこだっておもちゃ箱のようなのか。

ラストの逃避行はちょっ
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.8

ホラーとして見たいものが詰まっていてなかなか秀作です。

若者たちの間で90秒憑依ゲームという降霊遊びが流行中、それは椅子に身体を縛りつけ、怪しげな霊能者の死体から切り取った手と手を繋ぎ霊を取り込むと
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変態小説家(2012年製作の映画)

3.5

前半は殺人鬼の妄想に囚われた小説家のコメディホラー、洗濯ひとつこなせず大騒ぎしてる姿に笑わされたと思いきやそこから後半は意外としんみりくる人間ドラマ。コロコロ変わる映像も楽しいしサクッと見応えがある。>>続きを読む

綿の国星(1984年製作の映画)

3.0

チビがとにかく可愛い!
あと果敢に猫チャレンジをするお母さんの努力にクスっと笑みが。今の時代からするとアレルギーというには語弊がありそうなので単純に猫嫌いだったのかな。

Saltburn(2023年製作の映画)

3.8

バリー・コーガンのキッッショい魅力を堪能する作品。
正直映像は素晴らしいが動機になる感情をもっとドロドロのグズグズに煮詰めて欲しかったとこもあり全体的な満足度は70点くらいなんだけどラストの全裸ダンス
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

5.0

ジャパンプレミア最速にて。

アリ・アスターの映画を観る時、恐れるものはもうないぞという意気込みで望むのだが大体途中でアリ・アスターの作るストーリーが予想出来る人間なんているのか?怖い。普通に怖い。と
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イースター・パレード(1948年製作の映画)

4.0

歌とダンスがどれも最高!イースターパレードに振られた男を、次のイースターパレードではヒロインがデートに誘うなんてオチが素敵。ヒロイン目線でアレンジされた曲がしっとりとした愛のメロディーになってて可愛い>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.5

ゆるい、うざい、きもい、やばい、なんかいい!で構成されている。ラストの逃避行が好き。

世界残酷物語(1962年製作の映画)

3.0

なんだこりゃ!!なんだけどついついぼんやり見続けちゃう。昔月8で流れてたテレビ特捜部思い出すな〜今はイッテQが後続なんだろうけど。

サイレント・ツインズ(2022年製作の映画)

4.5

他人の前では口を開かず、2人の間だけの世界に閉じ籠る双子。やがて恋をし、非行に走り、互いを愛し憎み合いながらどんどん離れ難い関係に陥っていく。

同監督のゆれる人魚同様ミュージカルタッチな部分も多く作
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バリエラ(1966年製作の映画)

3.5

レビューを先に見て全然分からないかもしれない…と思いつつ挑んだが絵になる画面と詩的な言葉の紡ぎでぼんやりながらも結構楽しめた。車掌の主任さん?と話をする時の手前にドロドロした液体が流れてるとこが好きで>>続きを読む

イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

3.8

短いシーンの繋ぎ合わせがラストの衝突に収束する瞬間が気持ち良い!セクシーな女優さんのいかにも…な癖の強さが引っかかってましたが最後のアレは目を離せなくなりました。

トークショーによるとメメントモリ、
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PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)

3.6

なかなかシュールなブラックコメディともスリラーとも取れる。シックオブマイセルフに近しい感覚があるなと思ったらやはりおすすめに出てきた。こういう同情されるのに気分が良くなる気持ちは誰でもあるだろうし笑っ>>続きを読む

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